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2017年8月20日日曜日

牛乳を飲んでも骨粗鬆症は治らない?

骨は芯の部分が「コラーゲン」という蛋白質の一種でできています。蛋白質は様々な種類のアミノ酸が結合したものであり、そのコラーゲンを合成する際にはビタミンCが必要になります。またコラーゲンにはリン・カルシウム・マグネシウム・マンガン・ナトリウムと言ったミネラルが沈着しており、特にカルシウムの吸収を促すにはビタミンDやビタミンKが必要になります。更にそのビタミンDは紫外線を浴びる事で体内で、ビタミンKは腸内細菌によって作る事ができます。この他、蛋白質の正常な合成の妨げとなる活性酸素の増殖を抑えるため、ビタミンAやビタミンEも必要です。そして糖・蛋白質・脂肪の代謝を補助するビタミンB群、亜鉛、鉄、銅なども必要になります。一般的には「骨=カルシウム」というイメージが強いのですが、このように骨はカルシウムだけでは作る事はできません。

特に牛乳。牛乳と言えばカルシウムのイメージです。しかし牛乳自体の栄養価は低く、骨を作るために必要なビタミンB群、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンKなどのビタミンは殆ど含まれていません。ビタミンAが豊富に含まれている以外、ビタミンは穴だらけなのです。またミネラルに関しても、マグネシウム、鉄、亜鉛、銅などのミネラルはあまり期待できません。更に乳製品は一般的に脂肪が豊富です。牛乳は確かにカルシウムが豊富ですが、牛乳だけでカルシウムを摂取しようとすれば、脂肪過多になってしまう可能性もあります。その他、牛乳に豊富に含まれているとされる蛋白質も、カルシウム同様に元々の必要量が多いため、牛乳だけでは不十分です。このように「牛乳を飲む事が逆効果になる」とは言いませんが、牛乳に固執する必要はないと言う事ができます。

ちなみに骨粗鬆症の予防を考えてみると、例えば「骨ごと食べる事のできる小魚を食べる(ただしナトリウムが多いのでカリウムを含む植物性の食品も一緒に)」「蛋白質を豊富に含む肉・魚・卵・乳製品(いずれも動物性なので脂肪の少ないものを選ぶ)、及び大豆を食べる」「ミネラルを豊富に含む乳製品・甲殻類・海藻類・キノコ類・貝類・ナッツ類を食べる(ただし海藻類はナトリウムが多いので注意)」「ビタミンCを豊富に含む緑黄色野菜・果物を食べる(水分量が多いものは注意。毎食時・毎日少しずつ摂取)」「腸内環境を整えビタミンKを作る(ただし緑色野菜・大豆からも補給)」「太陽光を浴びてビタミンDを作る(ただし浴び過ぎると活性酸素が増える。体の内部からの抗酸化)」「睡眠習慣を整える(平日休日問わず決まった時間に寝起き、明るくなったら起き、暗くなったら寝る。その上で十分な睡眠時間を確保)」「運動を行い、骨や筋肉に適度な刺激を与える」「ストレス対策をする(楽しい事をする、受け止め方を変える等。抗酸化にもなる)」などの事が重要になるでしょう。