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2018年3月13日火曜日

シップはどうして冷やす事ができるの?

冷却シップは患部の熱を外へ逃がす事によって温度を下げています。そうして患部が冷やされると血流が抑えられ、腫れや炎症、痛みなどの拡大を防ぐ事ができます。またシップには水分が豊富に含まれており、よく皮膚に密着するため、有効成分(抗炎症・鎮痛作用)を効率良く浸透させる事ができます。使い続けるとシナシナになって粘着力がなくなりますが、有効成分は半日以上持つとされ、これにより物理的及び持続的に腫れや炎症、痛み、熱などを抑えます。

痛みや腫れなどを感じたら2~3日は貼り替えながら冷やし続けましょう。ただし特にインドメタシンの含まれるものは、アレルギー症状や喘息が悪化する事があり連続使用は望ましくないので、1/4日程度使用したら次の使用まで少し時間を空ける必要があります。睡眠中は冷やし続け、起きてからは一旦剥がし、少し時間を置いてから再び冷やすようにしましょう。またそのような副作用から子どもには大人用は使用できません。肌が弱い人では凍傷や体温の低下に注意し、氷水で冷やしましょう。


Q.足を捻ったら冷やす?それとも温める?

A.足首を捻った時に起こる「捻挫」では患部に炎症が起こります。この炎症は患部の代謝を上げて治癒能力を高めるためのものであり、怪我を治すためには必要不可欠な反応です。しかしその反応が必要以上に起こると、正常だった細胞までも損傷し、範囲が拡大してしまう事があります。これを防ぐためにも患部を冷やす必要があるのです。

ただし患部を冷やし続けた場合、周囲の血流が滞る事があります。損傷の起こった細胞を治すためにはその材料となるたくさんの栄養や酸素が必要であり、それを送るための血流が滞ると逆に治りが遅くなってしまいます。つまり冷やし続ける時間は一旦腫れや痛みが治まるまで(捻挫した日かその次の日には必ず整形外科を受診し2~3日は冷やす。それでも痛みや腫れが続くようなら損傷が大きいという事なのでやはり通院が必要。)にしておき、それ以降は常温または温めて血流を促した方が治りが早くなる場合もあるのです。

尚、温めて血流を促すと再び炎症が起こり、腫れや痛みが酷くなる場合があります。よって最初に温める時間はせいぜい1日数十分程度にしておき、温めた後は再び冷やし続ける必要があります。特に患部の治療が進むのは睡眠中であるので、少なくとも睡眠中は冷やし続けましょう。そうして患部の状態を見ながら温める時間を少しずつ増やしていき、冷やす→温める→冷やす→温める・・・と繰り返します。もちろんそれだけでは効率的とは言えません。生活習慣全体(食事、睡眠、運動:患部より遠い場所からストレッチやトレーニングを始める、ストレスコントロール等)を改善し、内側からの治癒能力を高めましょう。