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2018年6月2日土曜日

手洗い・うがい・マスク・・・実際意味ある?

手洗いをする事、うがいをする事、マスクをする事は風邪の予防法として広く知られています。しかしそれぞれでは予防できる事と予防できない事があります。

ここでは有名なインフルエンザを例に説明します。まずインフルエンザウイルスは手に付着するとは限りません。洋服や髪の毛など、体の様々な部位に付着します。つまり手洗いを念入りにしても、髪の毛や洋服を触った手で口や鼻を触ったり、あるいは顔に既に付着している状態で、手でその顔に触れ、そのまま粘膜に入る事で感染する可能性がありますから、手洗いだけではインフルエンザを予防する事はできません。もちろんその意味では手へのアルコール消毒も予防にならない場合があります。

またインフルエンザは「細菌」ではなく「ウイルス」です。特にインフルエンザウイルスは、気道にある粘膜に付着する事で感染し、増殖しますが、多くの人は普段から鼻呼吸をしているため、付着するとしたら鼻の奥にある粘膜です。つまり口呼吸をしている人では、うがいでも効果があるかもしれませんが、鼻呼吸の人ではうがいだけではインフルエンザを予防する事はできません。かと言って鼻洗浄を毎日行う訳にもいきません。

その他、インフルエンザは空気感染せず、ウイルスを持っている人との濃厚接触(くしゃみや咳など)によって感染すると言われています。つまり既にマスクに付着している可能性があるため、そのウイルスがついたマスクに自分の手で触れて、その手で自分の顔に触れてしまったら、そもそもマスクをしている意味がなくなってしまいます。もちろん頬や鼻の上などに隙間があるマスクでは尚更意味がないでしょう。

すなわち、例え手洗い・うがい・マスクを徹底していても、インフルエンザにかかる時にはかかります。もし完全に予防するのであれば、家のドアを開け、ドアノブを消毒、玄関とリビングをドアで区切り、玄関で自分の服を全てを脱ぎ捨て、その服を持って風呂場に直行し、洋服をまとめて洗浄、そのまま風呂に入って全身を洗い、更に玄関から風呂場までに自分が触れた場所を全て消毒する・・・しかないですが、そんな事は毎日はできませんよね。何が言いたいのかと言うと、手洗い・うがい・マスクはあくまで感染のリスクを抑えるために行うのであり、完璧ではありません。それだけに頼り切らず、体の内側からウイルスを撃退する「免疫力」を高める事を優先させた方が良いでしょう。



ちなみにインフルエンザにはアルコールが有効です。ただしアルコールは濃度が高いほど気化しやすく、持続力がなくなります。逆に濃度が低いと今度は消毒・殺菌能力が衰えてしまいます。そのため適切な濃度になっている消毒用のアルコールを使う必要があり、その辺の日本酒やアルコール飲料では大した効果はありません。一方、胃腸炎を起こす事で知られるノロウイルスではそのアルコールが効きにくい(全く効かない訳ではないが効果は薄い)ため、塩素での消毒が必要になります。