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2018年4月16日月曜日

電子レンジはどうやって食べ物を温めているの?

電子レンジは対象に向かってマイクロ波と呼ばれる波長の短い電磁波(電波)を照射します。このマイクロ波が物質に吸収されると、内部にある水の分子を高速で振動させる事ができ、水の分子が擦れ合う際の摩擦によって熱が生まれます。電子レンジはこの仕組みによって物質を内部から均一に温めています。尚、その仕組みのため、電子レンジは水分が含まれていないものを温める事ができません。

具体的に説明すると、まず水の分子は「プラスの電荷を持つ2つの水素原子」と「マイナスの電荷を持つ1つの酸素原子」が結合したものです。例えるならミッキーマウスのマークですね。ただし通常それぞれの分子はその向きが皆バラバラで統一性がありません。その状態でただ一定方向へ振動させても上手く擦れ合いませんから熱も生まれません。しかしそのように水の分子の中で電荷に偏りがある事で、マイクロ波を照射した方向へ分子の向きを揃える(下から照射すればプラスが上に、マイナスが下になる:ミッキーで例えるならプラスの2つの耳が上になる)事ができます。つまり照射する電磁波の向きを変えると、その電磁波の向きに応じて水の分子も向きも変わる事になります。電子レンジではそうして電磁波の向きを高速で変え、それを繰り返しす事で隣合う水の分子同士を擦れ合わせます。これにより大きな摩擦熱が生まれ、物質を温める事ができるのです。