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2017年2月24日金曜日

部分痩せ・・・そもそも可能?

結論から言ってしまえば、二の腕や太ももなど「特定の部位にある脂肪だけを燃やす」のはおそらく不可能です。何故なら脂肪が使われる際には「その部位の脂肪だけが使われる」という事はあり得ないからです。特に筋トレのような無酸素運動を行う際には脂肪ではなく主に糖が使われます。つまりそもそも運動をする=脂肪が燃えるとは限らないのです。ただし「特定の部位の筋肉を鍛えて大きくする」事は可能であり、筋肉をつける事で「太って見えないようにする」という事はできます。またその部位の筋肉量が増えるとそれだけで基礎代謝も上がるので、その部位だけでなく全身に脂肪がつきにくくなります。何が言いたいのかというと、それによって新たに蓄積される脂肪の量が抑えられれば、全身の脂肪の量が減り、結果として「部分痩せ」のように感じる事ができるだけです。部分痩せと言っても、体の一部分が痩せた時点で全身の脂肪も落ちているはずなのです。

また部位に関係なく「脂肪だけを減らす」という事もおそらく不可能です。何故なら脂肪が落ちるとどうしても筋肉が落ちてしまうからです。筋肉を大きくするには蛋白質が必要なのは周知の事実ですが、例え蛋白質が十分に足りていても、カロリーが十分に足りていないと筋肉は維持する事ができないのです。これについては前述した通りです。

尚、考え方に対しては「部位によって脂肪のつき方が違う」事を理由に「部分痩せが可能」とする考え方もあります。つまり動かしていない部位では脂肪が溜まりやすく、動かしている部位では脂肪が溜まりにくい、だからこそ「筋肉を動かせばその部位の脂肪を減らす事ができる」という考え方ですね。しかし前述のように、普段筋肉を動かす際には脂肪ではなく主に糖を消費しているはずなので、日常的に動かす部位=脂肪がつきにくいとは必ずしも言えません。特に心臓より下にある部位では浮腫も起こりやすく、脂肪や筋肉以外の要素で足を太く見せている可能性もあります。すなわち筋肉を動かす事で水分や老廃物が拡散されれば、その部位だけが細くなるという事は十分にあり得ます。また筋肉を鍛える事で見た目として引き締まって見える事もありますが、それは脂肪がついていても筋肉がある事で太って見えない視覚的な効果(皮膚のたるみ・シワが改善された事による)であり、それに関しても必ずしも脂肪が燃えた訳ではありません。

これを踏まえると、特定の部位にある筋肉を鍛える「部分痩せ」に固執するのではなく、全身の筋肉を満遍なく鍛える事で、脂肪や老廃物などの蓄積を予防する「全身痩せ」を目指した方が、結果として細く見せる事ができるのではないでしょうか?脂肪を落とすのは時間がかかりますが、それ以外の理由で太くなっているなら改善するのは比較的容易ですからね。ちなみに筋肉には「長期間に渡って少しずつ筋肉を鍛えていくと衰えるのが遅くなり、例え衰えても鍛え直せばその筋肉が戻りやすい(マッスルメモリー)」という特徴があります。つまり少しずつ筋肉を鍛えた方が、ちょっとやそっと筋トレをサボったぐらいでは簡単に筋肉が落ちなくなるという事です。その方が好きな食べ物を好きな時に食べられますし、適度にハメを外す事ができるので心も健康に保てそうですよね。短期間に無理してダイエットを行うのではなく、毎日少しずつ積み重ねていきましょう。