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ラベル 皮膚 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
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2020年4月4日土曜日

乾燥すると何故痒くなる?乾燥肌は何故起こる?

皮膚は表皮と真皮に分けられ、真皮で作られた細胞が順に上へ上がっていきます。そして細胞としての機能を失ったものが角質となり、それが表皮の最も外側に位置しています。しかし角質層にある細胞に含まれている水分が、何らかの理由で減少すると、表層の構造が崩れ、隙間が空いてしまいます。この隙間から、空気中に存在する異物が侵入しやすくなり、それによって皮膚で免疫反応が起こります。

免疫反応が起こると、ヒスタミンという物質が作られ、これによって異物を排除するための反応が起こり、周囲で炎症を起こします。またそのように皮膚表面の構造が崩れているため、単純に神経が外からの刺激を受けやすい状態になっています。その状態で、ヒスタミンは神経伝達物質としての機能もあるため、体の中からも神経を刺激します。これによって痒みを引き起こします。ちなみに皮膚疾患は食物アレルギーとも関連していると言われています。皮膚からの異物の侵入は、必要以上の抗体を作ってしまい、その蓄積があると過剰なアレルギー反応を起こしやすくなるようです。

この乾燥肌の原因としてまず挙げられるのが、皮膚の外側の環境、例えば湿度の低い場所、風の強い場所、あるいは自分の手やタオルなどで皮膚を強く擦る事などがあります。一方、そのように皮膚の細胞は下から順に上がってくるため、最初に作られる時点での水分量も重要になります。つまり体の内側にも原因があります。食習慣、運動習慣、睡眠習慣の改善は基本です。特に汗をかく事で、皮膚に流入する血液の量が増え、細胞の水分量が増えるというデータがあります。ただしそのように出ていく量も多いので、こまめな水分・栄養補給を怠ってはなりません。

ちなみに乾燥肌に対して「脂性肌」という言葉もあります。こちらは乾燥した肌を守ろうとして、皮脂が過剰に分泌された状態の事を言います。人によっては皮脂に含まれている脂肪酸が酸化され、これも痒みを引き起こす事があります。元々は乾燥が原因ですが、皮脂は脂肪が材料となっており、その代謝を改善する事が重要になると思われます。
2020年3月25日水曜日

ω-3脂肪酸が不足するとアレルギーが悪化する?

ω-3脂肪酸にはα-リノレン酸、DHA、EPAの3種類があり、いずれも人体にとって必須となる必須脂肪酸です。一方、必須脂肪酸ではω-6脂肪酸であるリノール酸、γ-リノレン酸、アラキドン酸の3種類もあり、こちらは免疫反応の物質の材料になっています。特にω-3脂肪酸はこれらω-6脂肪酸に対して拮抗し、それを制御する役割があるため、ω-6脂肪酸が過剰となったり、ω-3脂肪酸が不足した場合、免疫反応が不安定となり、アレルギーや炎症を起こした時、その症状を悪化させる事があると言われています。

尚、ω-6脂肪酸は必須脂肪酸でありながら、広く一般的に含まれており、摂取機会に恵まれています。そのためω-3脂肪酸の意識的な摂取が必要です。α-リノレン酸はアマニ油やエゴマ油、DHAとEPAは魚類(生魚が良い)から摂取できます。一方、低脂肪を徹底させている場合、ω-6脂肪酸の方が不足し、免疫が低下する事もあります。極端な制限は逆効果になります。その場合、大豆やナッツ類から摂取しましょう。
2020年3月24日火曜日

ビタミンEを摂取すれば体臭が良くなる?

ビタミンEには強い抗酸化作用があり、活性酸素の増殖を抑え、蛋白質及びアミノ酸の酸化や脂肪の酸化を抑えてくれる役割があります。特に体臭は脂肪酸の酸化が一つの原因になっていると言われています。そのためビタミンEを摂取する事で多少マシになる可能性があります。ただし脂肪そのものの摂取量を減らしたり、脂肪の代謝を補助する必須脂肪酸やビタミンB群、各種ミネラルの摂取、更には運動習慣の改善も必要です。

ちなみにビタミンEはアーモンド、イカ、タラコ、シソ、西洋カボチャ、モロヘイヤなどに多く含まれていますが、アーモンドやタラコは脂肪も豊富です。脂溶性ビタミンなので脂肪と一緒に摂取すれば吸収率が高まりますが、脂肪は別途摂取した方が摂取量が多くならずに済むでしょう。これらの中ではシソ、西洋カボチャ、モロヘイヤが良いと思います。
2020年3月23日月曜日

マグネシウムは皮膚からも吸収できる?

マグネシウムはカルシウムなどと共に骨の強度を高める役割があったり、糖・蛋白質・脂肪の代謝に関わる様々な酵素の補助として、更には神経伝達にも使われる重要なミネラルです。当然人体にとって必須の栄養素となっています。しかし食品からでも元々の吸収率が悪く、サプリメントで大量に摂取した場合、下痢をしやすいという欠点があります。このためマグネシウムは摂取する手段を分散させ、毎日少しずつ摂取する事が重要になります。

一方、実はマグネシウムは皮膚からも吸収させる事ができます。特にマグネシウムはそれを含む入浴剤があり、これを浴槽に入れて溶かし、定期的に浸かると良いでしょう。もちろんそれだけでは不十分です。食事からも摂取しましょう。マグネシウムは大豆、海藻類、貝類、キノコ類、小魚類、甲殻類から摂取できます。またサプリメントからも合わせて補給しましょう。サプリメントの場合、1回100mg程度が目安です。下痢をする場合、それよりも少ない量に調節したり、食後に摂取するようにすれば良いでしょう。
2020年3月19日木曜日

ニキビは何故できるのか?

ニキビは皮脂腺から分泌される皮脂、角質の表面にある皮膚、表面の汚れなどが混ざり、それが毛穴がつまらせる事で起こります。それによって内部から新たに分泌された皮脂や、それらのように元々ある皮脂や皮膚の残骸、汚れなどが毛穴の中に溜まり、外へスムーズに排出する事ができなくなります。それによっては毛穴が大きく腫れて膨らみ、また炎症を起こして赤くなります。それがニキビ特有の見た目になっています。特に思春期においては性ホルモンが大量に分泌されるため、それが皮脂の分泌を促します。また新陳代謝が活発なほど角質表面の皮膚の入れ替わりも早いため、それと皮脂が合わさる事でニキビが悪化するのです。

皮脂は脂肪などが材料となっています。そのため脂肪の元になる糖、蛋白質、脂肪の摂取量を抑える必要があります。ただしそれらは人体にとって必須の栄養素であり、食事を抑える事よりも重要なのは「糖・蛋白質・脂肪が効率良く使われる体の状態にしておく」という事です。そのためには食習慣だけでなく、運動習慣や睡眠習慣の改善も合わせる必要があります(もちろん栄養バランスは基本。油っぽいものはダメ。ただし極端な制限は良くない。自分にとって適切な量を見極める事)。

その内、運動はそれらエネルギーとなる物質をその場で消費する事ができる上、それを継続していけば、エネルギーを効率良く使えるように体が変化していきます。一方、激しい運動ばかりしていると肉体的・精神的に疲れていきます。睡眠をしっかり取り、活動と休息のバランスを取るべきです。特に睡眠ではメラトニンというホルモンが分泌され、これには性ホルモンの分泌を調節してくれる役割があります。運動と睡眠は必ずセット、もちろん食事と運動も必ずセットです。

尚、メラトニンはセロトニンから分泌され、セロトニンは太陽光を浴びる事で分泌、更にセロトニンはドーパミンやノルアドレナリンなどストレス反応に関わるホルモンをコントロールする役割があります。ストレスがニキビを悪化させる事はよく知られていますが、睡眠はそのストレス状態も改善してくれます。もちろん日頃から楽しい事をしたり、新しい事をしたり、あるいは物事の受け止め方や接し方を変えて、ストレスをコントロールする事も重要です。

ちなみに顔をゴシゴシ強く洗うと、角質表面の皮膚が剥がれ、それが毛穴をつまらせる原因になる事があります。また皮脂は元々角質表面を保護するバリアとしての機能があるため、全てを洗い落としてしまうと乾燥を招き、逆に皮脂の過剰な分泌が行われてしまいます。それでは余計にニキビが悪化してしまうでしょう。洗顔は決して擦らず優しく、毎日コツコツと行うべきです。
2020年3月15日日曜日

コラーゲンを摂取しても意味がない?

コラーゲンは蛋白質の一種であり、様々な種類のアミノ酸から作られています。口から摂取した場合、アミノ酸まで分解されてから吸収され、必要な場所でコラーゲンに再合成されます。このため「コラーゲンを食べても意味がない」とよく言われます。

しかし実際には「全ての蛋白質がアミノ酸単体まで分解される訳ではない」という事が分かっています。特にコラーゲンは高分子のため、一部のアミノ酸が「ペプチド」という形になって運ばれ、そのまま必要な場所に届く事で、コラーゲンの合成に関わる酵素を活性化させる作用があると言われています。またコラーゲンにはプロリンやグリシンなど特定のアミノ酸が豊富に含まれています。このためコラーゲンを摂取する事では、少なくともそれらのコラーゲンを作るための材料を補給する事はできます。よって「コラーゲンを摂取する意味がない」と言い切る事はできないと思います。

ちなみにコラーゲンを豊富に含む食品としては、白子、豚軟骨、牛スジ、牛テール、鶏軟骨、鶏の手羽先、スッポン、白身魚(スケトウダラ他)、フカヒレなどが挙げられます。それらを定期的に食べると良いでしょう。またコラーゲンではそれを抽出した粉末があります。それを利用しても良いでしょう。その場合、パイナップルジュースなどに溶かすと良いと思います。パイナップルジュースには蛋白質を分解する酵素が含まれており、それによってアミノ酸の分子がバラけ、各アミノ酸の吸収を促す事ができます。

尚、コラーゲンと聞くと皮膚に多く存在するイメージですが、コラーゲン自体は人体にありふれた蛋白質です。皮膚だけでなく、靭帯、骨、軟骨、眼球、血管、腱、筋肉など、様々な組織に存在しており、それらの組織の構造及び機能を維持するために重要です。ただしコラーゲンを取るだけではコラーゲンはできません。その合成にはビタミンCが、代謝の補助にはビタミンB群や各種ミネラルが、またアミノ酸の酸化を防ぐビタミンAやビタミンEなども必要です。その意味では「コラーゲンだけを摂取しても無駄が大きい」という事は言えると思います。
2019年12月6日金曜日

温泉・・・ダイエット効果はある?

温泉には様々な「効能」とされているものがあります。これは「温泉に含まれる成分そのもの、による効果」というよりも、「シナジー効果によるものが大きい」と考えられます。

シナジー効果とは、複数の効果によって、それぞれの効果が増幅される事を良います。例えば温泉においては、水温による体温上昇効果(発汗、血圧上下動、血流増進、心臓の鼓動の上下動、呼吸の上下動等)、水温や炭酸などによる触覚を通じた効果(熱い、冷たい、圧迫感、ピリピリする、ヌルヌルする等)、蒸気や気化した物質による何らかの効果、皮膚・血管・筋肉・内臓などへの水圧による効果、浮力・匂い・雰囲気(旅館含め)・気温・水温・湿度などによる精神的な効果・・・などが挙げられます。

つまりそれらが合わさる事で、それぞれの効果が増幅され、それが効能として感じられている訳で、一つ一つの効果は特別なものではありません。またラジウム温泉のように微量な放射線があって、実際に体への影響がある場合、あるいはそのように気化した物質が実際に体の中に取り込まれる可能性もありますが、それらは「影響するほど強い場合、逆に健康を害してしまう可能性が高い」ため、今まで定期的にそれを利用できている時点で、その効果は大して強いものではありません。それもシナジー効果によるものが大きく、他の様々な効果がその効果を増幅して感じさせている可能性があります。尚、「効果が全くない」という訳ではないため、あくまで「きっかけ程度」に考え、過信はすべきではないと思います。
2018年7月22日日曜日

肌が黒い人は皮膚癌にならない?

皮膚癌は紫外線以外が原因でも起こる事があります。しかし紫外線が原因のものに関しては肌が黒い人はメラニン色素が多く紫外線に対して強いと言えるため、肌が白い人よりも皮膚癌になりにくいという事は十分あり得ると思います。ただし全くならないという訳ではなく、肌が黒い人も皮膚癌になる可能性は残念ながらあります。

ちなみに肌の白い人はメラニン色素こそ少なく紫外線には弱いものの、全くないという訳ではないため、紫外線を浴びればそばかすなどができます。一方「アルビノ」と言って遺伝子異常によりメラニン色素が作れない場合があり、その場合は生涯に渡って紫外線を浴びる事ができなくなります(紫外線を浴びると細胞が破壊される)。
2018年6月11日月曜日

ホクロの毛は何故濃くなるのか?

ホクロ(黒子)は正式には「母斑細胞母斑」または「色素性母斑」と言い、メラニン細胞(メラノサイト)が局所的に異常増殖してできた腫瘍の事です。もちろん腫瘍と言っても癌とは違って良性の腫瘍であり、それ自体に害はありません。またホクロに存在するメラニン細胞はメラニン色素を形成し、紫外線から細胞の損傷を防ぐ役割があります。そのメラニン色素の量によってホクロの色が濃くなり、それによって周囲に生える毛の色も濃くなっているのです。

尚、ホクロは年月と共に位置が移動したり、大きさが変わったり、色が変わったり、あるいは消えてしまったり、逆に増えたりする事もあります。ホクロについてよく言われるのが「ホクロに生えている毛を抜くと癌になる」「ホクロから皮膚癌(メラノーマ)に移行する」という事です。確かにホクロから皮膚癌に移行する可能性はゼロではありませんが、足の裏側に位置している事によって日常的に刺激されていたり、紫外線を浴びる事による影響の方が大きいとされています。足の裏側のように1日中皮膚を圧迫し続け、それを定期的に繰り返したりしなければ問題ありません。急激に広がったり、膨らんだり、色や形が変化したりしていなければ特に気にしないで良いでしょう。

ちなみにシミ(色素斑と言い、広くメラニン色素が沈着)やそばかす(雀卵斑と言い、色素斑がやや局所的に沈着)もメラノサイトが活性化してメラニン色素が増殖したもので、これも紫外線を浴びる事で増えていきます。ホクロは一旦できると消すのは難しいですが、そばかすはできても薄くしていく事が可能です。またどちらも予防するには気温や天気に関係なく日焼け止めを使う、日差しが強い時は少し厚めに化粧をする、UVカットの帽子・服・メガネなどを使う、直射日光と照り返しを避ける、窓にフィルムを貼るなどしましょう。尚、体内からはコラーゲンの合成及び抗酸化に関係するビタミンC、コラーゲンなど蛋白質の材料となる必須アミノ酸、そして同じく抗酸化に関係し皮膚や粘膜の健康維持に関係するビタミンA(レチノール・βカロテン)、糖・蛋白質・脂肪と様々な代謝に関係するビタミンB群とマグネシウム、抗酸化に関係し末梢血管の拡張を促すビタミンE、成長ホルモンの分泌に関係する亜鉛などの摂取が効果的です。
2018年5月26日土曜日

どうして毎日お風呂に入る必要があるの?

おそらく殆どの日本人が「毎日夜にお風呂に入る(浴槽に温水を溜めて浸かる)」という習慣が当たり前だと考えていますが、日本以外ではそうではありません。特に欧米諸国では浴槽に浸かるという習慣がない人の方が多く、シャワーで済ましてしまう事が殆どだそうです。日本人のように浴槽に全身浸かれば手の届きにくい背中や股間付近など溝となっている場所の皮膚を柔らかくする事ができ、シャワーによる洗い流し効果が上がります。そのため毎日浴槽に浸かる事は非常に清潔的と言えると思います。一方、シャワーだけでは水に触れている時間が短くなり、皮膚表面が柔らかくならないまま終わってしまいます。そのため自分では綺麗に洗い流したと思っていても、背中や溝となっている場所はあまり洗えていない事が多いのです。欧米人は日本人よりも体臭がきついとよく言われますが、それはそういった理由からの洗い残しが原因の一つ(その他ジャンクフードと植物性食品の量等)となっているかもしれません。

しかし実は現在から数千年前の古代文明の時代に、温水または冷水を利用した公衆浴場が既に存在していたと言われています。つまり温水または冷水を浴びたり浸かったりする文化は、その時代から一般人に受け入れられていたのです。またスポーツ施設に併設された浴場は「心と体を清める」という今で言う「スポーツマンシップ」のような考え方の元になったとも言われています。しかし宗教・安全(男女混浴+裸だったため好ましくないとされた)、衛生(流行り病やそれに関する噂)等の観点から、時代が進むにつれて徐々に廃れていったそうです。

当の日本においては仏教の伝来(記録上では飛鳥時代の西暦552年頃とされている)と共に「体を川や滝などの水で清める」という部分から伝わったと考えられています。そしてそこから少し進んだ奈良時代にようやく風呂の原型が生まれます。ただし当初作られた風呂は実際に水を浴びる訳ではなく、薬草などを溶かした湯を沸かし、その蒸気を浴場内に充満させるいわゆる「蒸し風呂(サウナ)」がメインだったそうです。もちろん浴槽に浸かる形式もあったのですが、蒸し風呂とは全く別物という扱いをされており、元々「風呂」という言葉は「蒸し風呂」を指す言葉でした。それがいつ頃(少なくとも江戸時代には庶民の間に定着)から現在の形式になったのか定かではありませんが、時代が進むにつれてその2つが融合し、現在の風呂になったと考えられます。

その他、日本は水が資源として豊富に存在する国であり、一般家庭でも水を確保するのが容易だったという事も関係しているでしょう。気温が年中高く雨が降らないような国では水は貴重な資源なので、毎日お風呂に入るためだけに水を使うのはもったいない(川や湖があればそこで水を浴びれば良い)と感じる人が多いようです。また年中気温の低い地域ではそもそも汗をかかないので、体を温める目的でたまに温水に浸かる事はあっても毎日は浸かりません(やはり液体の水は貴重)。
2018年5月25日金曜日

フケってそもそも何なの?

皮膚にある細胞は活発な新陳代謝を繰り返しており、内側にある新しく作られた細胞が外側にある古い細胞を押し出しています。これによって皮膚を健康に保っている訳です。またそうして皮膚表面に移動してきた古い細胞はやがて活動を停止し、いわゆる「角質」となります。皮膚への刺激が強い場所ほど新陳代謝が活発に行われるので、手の平や足の裏では角質が分厚くなります。

頭皮も「皮膚」であるので、全身の皮膚と同じように新陳代謝が行われています。しかし頭皮は手の平や足の裏のように何か大きな圧力が常に加わっている訳ではありませんから、古くなった細胞はそのまま剥がれ落ちます。これがいわゆる「フケ」となる訳です。

尚、紫外線を浴びると活性酸素が発生します。活性酸素は皮膚細胞を老化させるため、それに抗おうと頭皮表面の新陳代謝を活発にします。すなわち直射日光を浴びるとフケの量はどうしても増えてしまいます。それだけならまだ良いのですが、あまりに大量の紫外線を浴びた場合、細胞の修復が間に合わず、頭皮の奥にある細胞まで老化させてしまう事があります。そこに過度なストレス、運動・睡眠・血流・酸素・栄養不足等が重なって新陳代謝のバランスが損なわれると、髪の毛を作る細胞にも悪影響を及ぼします。つまり薄毛に繋がる事になります。フケが出ている今の内に何らかの対策をする必要がある訳です。
2018年5月22日火曜日

どうして人間は日焼けをするの?

太陽光に含まれる紫外線は透過力が強く、細胞を貫通しその細胞内にあるDNAへダメージを与えると言われています。そうして細胞を内部から破壊し、その機能を失わせてしまいます。それが皮膚表面で起こるのがいわゆる「日焼け」です。人間の皮膚にはメラニン色素と呼ばれる色素があり、これが有害な紫外線を吸収する役割を果たしています。しかし吸収する事のできる紫外線の量には限界があり、容量を超えた時に日焼けが起こるのです。繰り返されれば皮膚癌の原因にもなります。

また皮膚に含まれるメラニン色素の量には個人差が大きく、単純にメラニン色素が少ないほど日焼けしやすく、多く持っている人ほど日焼けしにくくなります。またメラニン色素は黒色をしているので、メラニン色素が多いほど肌は黒色になり、少ないほど白色になります。つまり肌の黒い人は肌の白い人よりも日焼けに強く、皮膚癌にもなりにくいと言う事ができます。尚、メラニン色素は髪の毛の色や目の色を決める重要な要素でもあり、実は目も紫外線による影響を受けて日焼けします。

単に「日焼け」とは言っても「火傷(やけど)」の一種です。軽度ではシミやそばかすが少しできたり皮が剥ける程度ですが、重症になれば通常の火傷と同じように赤く爛れて炎症を起こしたり、患部が大きく腫れる事があります。その日焼けの範囲が広い場合、それを治癒するために体内にあった大量の水分・エネルギー・栄養素が失われます。と同時に、太陽光を浴びていれば活発に体温調節を行っているはずで、自律神経も疲労しており、それらによって大きな疲労感を伴います。日焼けは決して軽んじるべきではなく、水分・栄養補給はもちろん十分な休息を取りましょう。

ちなみに紫外線を浴びるとメラニン色素が増える前にまず活性酸素が発生します。活性酸素と聞くと悪いイメージしか持っていない人が多いですが、実はこの活性酸素が生まれ、その強い酸化反応によってメラニン色素を作り出す事ができるのです。つまり活性酸素も紫外線から身を守るための手段の一つと言えると思います。要は活性酸素の働きをコントロールする事が重要で、それがいわゆる「抗酸化機能(この能力にも個人差があり、シワ、シミ、そばかすなどのでき方に違いが生まれる)」です。
2018年5月19日土曜日

ニキビは潰すと良い?悪い?

ニキビを潰した際には周囲にある健康な細胞まで傷つけてしまう事があり、それによって皮膚の奥にある細胞まで傷つくと、傷跡としてそのまま残ってしまう事があります。それがいわゆる「クレーター」と呼ばれるものです。一度クレーターになると、通常の洗顔やサプリメントを利用しているだけでは元通りにはならず、美容皮膚科での専門的な治療が必要になります。これは人によります。潰す事でクレーターになる人もいれば、ならない人もいます。なのでニキビを潰して跡が残らない人を基準にして考えてはいけません。

ちなみにクレーターになる前のニキビの状態であれば、保険適用内で治療(クレーターや色素沈着などの治療は美容目的での自由診療となり、非常に高額になる事が多い)を受ける事ができます。ニキビは酷くなる前に治療しておいた方が、後々財布にも優しくなるのですが、この事は一般的にはあまり知られていません。自分の子どもがニキビに悩むのなら、早々に治療を受けさせてあげましょう。

汗疹(あせも)・・・何故起こる?

いわゆる「あせも」は正式には汗疹(かんしん)と言います。汗疹は通常の皮膚炎のような湿疹ではなく、実は汗疹自体は皮膚の炎症ではありません。原因は大量発汗の際に汗腺から上手く汗が出ず、それが皮膚内に漏れ出る事で発症します。皮膚の浅い場所では水疱となり痒みは出ませんが、皮膚の奥で起こった場合には湿疹が伴い、痒みをもたらします。掻きむしれば表面が炎症を起こしたり細菌が増殖する事があり、他の部位に「飛び火(伝染性膿痂疹)」をする事もあります。人によっては浴槽で温かいお湯に長時間浸かる事で体が痒くなる「温熱蕁麻疹(血管拡張作用のあるヒスタミンが漏れ出し特定の場所へ集中する事による)」、あるいは発汗を促す際の刺激によって蕁麻疹が出る「コリン性蕁麻疹(発汗を促すアセチルコリンの刺激によるが、発汗がなくても起こる事がある)」という別の症状が出る場合もあります。

対処法としては「小まめに汗を拭く」「涼しい場所で汗を引かせる」「冷房を使ったまま寝る(睡眠時に無意識下で汗をかくため。ただし直接体に冷気を当てない事)」「患部を冷やす」「敢えて風呂に入って汗腺を開く(ただし長風呂は逆効果)」「風通しを良くする」「通気性の高い服を着る」「弱い市販のステロイド軟膏を塗る(難治性ではないので弱い塗り薬でもすぐに治まる)」等が挙げられます。

ちなみに「痒み」の原因は様々で、異物との接触の他、自分自身がきっかけになってしまう事もあります。汗疹もその代表的な症状の一つで、これは急激な気温・体温の変化と汗の排出が上手くできない事で起こります。更にそれを悪化させるのがストレスなどの心理的な要因、栄養・睡眠不足、血行不良・貧血などです。これらは汗疹に限らず「痒み」を引き起こしやすくし、皮膚疾患を悪化させると言われています。

尚、患部を掻いて赤くなるのは、皮膚の表面近くにある毛細血管が拡張され、血流が増えるからと言われています。その際、強く掻きむしるとその毛細血管が擦り切れ、血液の色がより強く出て赤色になります。場合によっては外へ出血するか、内側に内出血を起こしますが、そうして内出血を起こした場合、皮膚を通す事で青~紫色に見えます。血管内を流れる血液は皮膚が薄いと赤く見え、皮膚が厚いと青く見えるのです。
2018年5月18日金曜日

アレルギーとアトピー・・・何が違う?

人間の体には特定の物質に対して抗体を作り、その物質が体の中に入ってきた時に備える機能が備わっています。それは体を守る「免疫反応」の一つであり、誰もが持っているものですが、特にそれが過剰に起こる事をアレルギーと言います。つまり本来は生物にとって必要不可欠なものですが、それが何らかの原因で過剰に起こると炎症などを必要以上に拡大させ、正常な細胞にまで悪影響を及ぼしてしまう事があります。

アレルギーでよく知られているものは、例えばアレルギー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、アレルギー性胃腸炎、食物アレルギー、蕁麻疹、気管支喘息などが挙げられます。尚、リウマチや円形脱毛症などのような特に自分に対する免疫反応は「自己免疫疾患」と呼ばれています。リウマチや円形脱毛症は「アレルギー」ではありませんが、アレルギーと同じく「免疫反応が過剰に行われた際に起こる症状」なのです。

一方、アトピー(アトピー性皮膚炎)はそのようなアレルギー反応が伴っているか否かには関係がなく、痒みの伴う湿疹・炎症・乾燥の悪化と改善を繰り返す病気の事を言います。アトピーの原因がアレルギーの場合には、その原因となるアレルゲンを除去または避ける事で予防したり、あるいはその場でアレルギー反応を抑える事で解決する事ができます。しかしアトピーの場合はアレルギーが原因とは限らず、その多くで原因が分かっていません。そのため痒みなどの症状を一時的に抑える事しかできず、またアトピー状態になると少しの刺激で過敏に反応するようになるため、「繰り返す」事を防ぐのが中々難しいというのが現状です。

尚、アトピー性皮膚炎を持っている人は「食物アレルギー=アレルギー体質」の場合が多いという特徴があります。皮膚というのはバリア機能があり、前述のように外より入ってくる異物から体を守る役割があります。しかしアトピー性皮膚炎を繰り返している人ではそのバリア機能が低下しており、外界から異物が体内へ入りやすくなっています。食べ物は通常口から入りますが、その食べた手で顔や腕を擦ったりすれば皮膚から体の中に入る事ができますよね。それが繰り返される事で体内に異物が入る頻度が高まり、その異物に対する抗体を作ってしまいます。そしていざその食べ物を食べた際に過剰なアレルギー反応が出る場合があるという事です。

特に幼少期のような免疫機能が未発達な年齢においては、アトピーに限らず皮膚疾患をしっかり治療しておくと、その後の食物アレルギーが出にくくなると言われています。つまり皮膚疾患を治療した事で皮膚のバリア機能が正常に働くため、体内に入ってくる異物の量を抑える事ができ、体内で必要以上に抗体を作らせないようにする事ができます。それが食物アレルギーの予防にも繋がるという訳です。ちなみに皮膚疾患の治療によってアレルギー項目が減少すれば、更に栄養状態を改善する事もできます。特に幼少期の栄養状態は将来的に身長の伸びにも影響する事があるため、自分の子を大きく育てたいのなら、まずは小さい内に皮膚疾患を根本から治療しておくという事が重要になります。
2018年5月16日水曜日

何故蚊に刺されると痒くなるの?

蚊は人間や動物の血液を吸い、血液中に含まれる蛋白質を栄養源にして卵を発達させます。そのため血液を吸うのはメスだけです。オスはというと花の蜜や果物の果汁などを吸います。ただし中にはメスでも血液を吸わない種がある他、メスも血液だけを吸う訳ではありません。

蚊は血液を吸う際、針のように先が尖ったストローを突き刺します。その際には血液を固まらせないために唾液を注入します。この唾液に含まれる蛋白質が痒みの原因になると言われています。この痒みはアレルギー反応の一つであり、人によってその反応の大きさは変わります。ハチではアナフィラキシーショックと言って生死に関わるようなアレルギー反応を引き起こす事で知られていますが、稀に蚊でもそのようなショック症状を起こす事があります。また代わる代わる人を指す事で様々な伝染病の媒介にもなっており、実は地球上で最も人間を死に至らしている生物と言われています。

ちなみに蚊は「菌の種類の多さ」を元に血液を探しているとされています。よって菌が付着しやすい部位または菌が繁殖しやすい部位を清潔に保つ事で、周囲の蚊を寄せ付けなくさせる事ができます。具体的に言えば足、膝の表面、膝の裏側、お尻、股間、ヘソ、脇の下、背中、首の根元、手、鼻の穴、耳の穴、口、顔、髪の毛ですね。ただし洗い過ぎて表面が傷ついたり、古い皮膚の洗い残しがあると逆効果になります。毎日少しずつ優しく洗う事が重要です。
2018年5月15日火曜日

何故お風呂に入ると指がシワシワになるの?

皮膚の表面は皮脂などでコーティングされており、普段は水を弾きます。また水だけでなく様々な異物を侵入しないようバリアの役割を果たしています。それが長時間水に浸していると表面のコーティングが流されるため、皮膚は水を吸って膨らみます。しかしある程度の深さまで行くと水を吸っても膨らまない層や膨らみにくい層、あるいは水を弾く層に行き当たります。つまり表面にある水を吸収して膨らんでいる場所と、水を吸収せずに膨らまない場所とで差が生まれ、柔らかくなった表面の層がそれより下にある硬い層に引っ張られる形になります。それがシワとなって現れます。何故足の裏側や手の平で起こり、他の皮膚では起こりにくいのかというと、足の裏や手の平ではそのような水を吸って膨らみやすい層(角質層)が他よりも分厚いからです。

ちなみに濃度の低い液体と濃度の高い液体がある時、濃度の低い方から高い方へ流れ、平衡を保つ性質が生まれます。これを浸透及び浸透圧と言います。つまり人間の体内の濃度よりも高い海水が周囲にある場合、そのままでは体の中にある液体がどんどん海水へ流れ出てしまいます。しかし前述のように皮膚には水分を通さない層があるため、体内のものが外へ流れ出る事はありません。通常の水と海水では後者の方がシワシワになりやすい?ように思いますが、そのように水を弾く皮膚に阻まれるため、濃度の高さはあまり関係がない(表面の角質層は浸透圧の影響を多少受けるが特に問題ない)のです。ちなみに温度の高さも関係ありません。水だろうとお湯だろうと長時間浸せば皮膚の表面が水を吸収してシワができます。
2018年5月14日月曜日

どうして温度や痛みを感じる事ができるの?

指先で何かに触れた際、「長時間触れる事ができないほど熱い」「温かい」「ひんやり冷たい」「長時間触れる事ができないほど冷たい」というように温度を感じる事ができるのは、皮膚の表面にある感覚神経によるものです。この皮膚に触れる感覚の事を一般的に「触覚」と言います。ただし例えば皮膚の表面をペン先で軽く突いてみると、「痛い」と感じる場所もあれば、「押された」とだけ感じる場所、「熱い」と感じる場所、「冷たい」と感じる場所というように、同じ押し方でも場所によって違う感覚があるという事が分かります。つまり「痛い」「温かい」「冷たい」などと感じる神経は別々に存在し、それぞれが皮膚の表面に広く散らばっているのです。

またそのような皮膚表面から得られる情報を総合的に判断し、自分の体温との差を感じる事で「周囲の気温」や「自分の体温の変化」という広い範囲の温度を把握する事ができます。これを「体感温度」と言います。それに基づいて人間は体温調節(体温が高くなったら血管を拡張させて汗をかく、低くなったら血管を収縮させて体を震わせる等)を行っているのです。ちなみに体感温度は個人差が大きいのはもちろん、日によっても大きく変わります。皮膚を覆う水分・湿度・気圧、皮脂の量、服装、風、太陽光の強さ、その日の体調などにも影響を受けます。

更に、温度に対する感覚はそれに関する記憶と強く結びついています。例えば加熱調理中のフライパンは当然熱いですが、それが熱いという事を知らない子どもは安易に触れてしまう事があります。しかし例え「フライパンが熱い」という事を知らなくても、一度不意にでも触れる事があればそれが「熱い」という事を学習する事ができ、以降は注意して扱うようになるはずです。また子どもが触れる前の段階で周囲があらかじめ「熱い」「危ない」と教えていれば、火傷などを未然に防ぐ事ができるようになります。そのように温度に対する記憶がある事で自分の身を守る事ができるのです。「恐怖」と同じく、防衛本能の一つだと言えると思います。

尚、年齢と共に皮膚表面にある角質層は分厚くなる他、手の平や足の裏などでは圧力をかける習慣があるほど皮膚は分厚くなっていきます。例えばお相撲さんの手の平が分厚いのは硬い柱に向かって毎日ツッパリをする練習をしているから、足の裏が分厚いのはその大きな体で毎日四股を踏んでいるからです。そうして皮膚が分厚くなると神経への刺激も抑えられ、次第に熱さや冷たさ、痛みなどの感覚を感じなくなっていきます。つまり単純に熱や痛みに強くなる訳です。ただし皮膚への刺激がある人ほど神経自体も発達しているはずなので、むしろ刺激を細かく分類する事ができるようになります。一方、年齢を重ねた人では新陳代謝が衰える事が理由で皮膚が厚くなり、神経への刺激が弱くなります。また神経自体も衰えているはずなので、感度も落ちてしまいます。

ちなみに角質層に存在する細胞の多くは活動を停止した古い細胞(ケラチンという蛋白質)で、それを取り囲むように脂質(セラミド、コレステロール、遊離脂肪酸)が存在します。特にダイエットをしている人では脂肪に対して強く嫌悪感を覚える人が多いですが、皮膚の健康を保つためにはその材料となる蛋白質や脂質、そしてその代謝に関わるビタミンやミネラルが必要不可欠なのです。またコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸は表皮の奥にある真皮に多く存在します。そのコラーゲンをアミノ酸から合成する時にビタミンCが使われます。シワができるのは真皮に存在するそれらが失われて、弾力性が損なわれるからです。それを補給するために保湿液などを塗りますが、真皮は角質層に隠されているため、角質層の表面に塗りたくっても効果は微々たるもの(ただし吸収されやすいもの、されにくいもの、全くされないものがある)です。
2018年4月12日木曜日

日焼け止めの正しい使い方を教えて

太陽などから降り注ぐ紫外線は波長によって分類され、近紫外線、遠紫外線、極紫外線に分けられます。この内、地上にまで届くのは「近紫外線」であり、更にこの近紫外線は「UVA」「UVB」「UVC」に分けられます。この3種類の内UVCだけは大気に吸収されてしまうため、UVAとUVBが地表まで到達し、我々の皮膚に降り注ぎます。そしてこのUVAとUVBの内、UVAの方が細胞内にあるDNAを損傷させ、UVBの方が皮膚表面に影響を与えると言われています。これにより老化及び日焼けが起こります。

いわゆる「日焼け止め」においてよく聞く「SPF」というのは「UVB」を防ぐための指標の事、「PA」というのが「UVA」を防ぐための指標の事です。では、例えば「SPF50」というようにSPFの後に来る数字は何なのか?というと、これは「通常の日焼けをするまでの時間と比べてどの程度(何倍)持つか?」という意味があります。天気や季節にもよりますが、日焼けは最低20分程度で起こると言われているので、SPF50では20分×50で1000分、すなわち「16時間半前後UVBを浴び続けても、日焼けしない程度の防御力がある」という事になります。一方、PAは「PA++++」となっていて、こちらは単純に+が多いほどUVAに対する防御力が高い事を意味しています。ただしどちらも水で洗い流されたり、風で吹き飛ばされたり、手で肌を触ったりして日焼け止めが剥がれるため、一度塗っただけでは不十分です。効果を持続するには定期的にムラなく塗り続けなければなりません。

尚、日焼け止めには「紫外線を吸収するタイプ」のものと「紫外線を反射させるタイプ」のものがあります。吸収して防御するタイプはSPFやPAの高い日焼け止めが多いですが、敏感肌の人では刺激(刺激にならないようコーティングされたものもある)になる事があります。一方、反射して防御するタイプは刺激は抑えられますが、ムラなく塗る事が難しかったり肌への違和感(ベタつく等)が出る事があります。自分の肌に合わせて利用しましょう。また前述のようにSPFとPAでは役割が違うので、例えば「肌は黒く焼きたいが老化はしたくない」という人はSPFが低くてPAが高い日焼け止めを選ぶと良いかもしれません。
2018年3月29日木曜日

どうして血が出るとカサブタができるの?

出血を伴う怪我をするとしばらくして傷口の血が固まり、いわゆる「カサブタ」になります。これには血小板という血液に含まれる成分が関係しています。血小板は血管の損傷をきっかけに集まって固まる性質があり、これによって血管及び傷口を塞ぎます。こうして乾燥したものがカサブタになっている訳です。またその内側に新しい皮膚ができると自然にカサブタは剥がれ、その皮膚が下から上がってくれば傷口は元通りになります。

尚、この血が固まる仕組みは内出血においても同じですが、内出血の際には前述した捻挫の時のように、まず2~3日冷やして範囲の拡大を最小限に留め、その後は温めて血流を促す事で早く治す事ができます。また血が固まる反応にはビタミンの一種である「ビタミンK」が使われているため、ビタミンKが不足すると血が固まりにくくなり、内外問わず出血を伴う怪我が治りにくくなる事があります。その他、健康に良いと言われる「血液をサラサラにする成分」を過剰に摂取する事でも、血が固まりにくくなる事があります。


Q.膝を擦り剥いたら乾燥させる?湿らせる?

A.膝を擦り剥いた際、出血を伴う場合には血小板が集まってカサブタになる他、細菌の繁殖がある場合にはそれを攻撃するために白血球が集まり、その死骸は「膿」になります。特に土など汚れた場所で膝を大きく擦り剥いた場合、出血があるなしに関係なく、体内に菌を侵入させないために大量の白血球が集まってきます。これにより傷口は化膿して大きく腫れ、外側あるいは内側に膿が溜まるのです。膿はドロドロしていて黄色や白っぽい色をしています。

しかし単に皮膚表面の細胞だけが損傷している場合、膿ではなく浸出液が滲み出てきます。浸出液は比較的透明感があってサラサラしており、膿と見分けがつきます。浸出液には細胞を修復するために必要な成分が含まれていて、これが集まる事で傷口が徐々に湿り、更に時間が経つと固まって薄い膜になります。この膜が細胞の修復を活性化させるのに重要なのです。つまり膿が出るという事はまだまだ傷口が衛生的に良くない状態という事なので、消毒液などで定期的に消毒しながら、膿が出なくなるまでガーゼなどで吸い取る必要があります。一方、浸出液は全て吸い取ってしまったり、乾燥して浸出液の膜が壊れると逆に治りが遅くなってしまう事があるのです。よって傷口に大きな出血がなく、また比較的綺麗で膿んでいない場合に限っては、傷口は乾燥させるよりも湿らせた方が治りは早くなります。