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2018年5月15日火曜日

何故お風呂に入ると指がシワシワになるの?

皮膚の表面は皮脂などでコーティングされており、普段は水を弾きます。また水だけでなく様々な異物を侵入しないようバリアの役割を果たしています。それが長時間水に浸していると表面のコーティングが流されるため、皮膚は水を吸って膨らみます。しかしある程度の深さまで行くと水を吸っても膨らまない層や膨らみにくい層、あるいは水を弾く層に行き当たります。つまり表面にある水を吸収して膨らんでいる場所と、水を吸収せずに膨らまない場所とで差が生まれ、柔らかくなった表面の層がそれより下にある硬い層に引っ張られる形になります。それがシワとなって現れます。何故足の裏側や手の平で起こり、他の皮膚では起こりにくいのかというと、足の裏や手の平ではそのような水を吸って膨らみやすい層(角質層)が他よりも分厚いからです。

ちなみに濃度の低い液体と濃度の高い液体がある時、濃度の低い方から高い方へ流れ、平衡を保つ性質が生まれます。これを浸透及び浸透圧と言います。つまり人間の体内の濃度よりも高い海水が周囲にある場合、そのままでは体の中にある液体がどんどん海水へ流れ出てしまいます。しかし前述のように皮膚には水分を通さない層があるため、体内のものが外へ流れ出る事はありません。通常の水と海水では後者の方がシワシワになりやすい?ように思いますが、そのように水を弾く皮膚に阻まれるため、濃度の高さはあまり関係がない(表面の角質層は浸透圧の影響を多少受けるが特に問題ない)のです。ちなみに温度の高さも関係ありません。水だろうとお湯だろうと長時間浸せば皮膚の表面が水を吸収してシワができます。