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2018年5月23日水曜日

どうして年を取るの?死ぬの?

古くなった細胞を新しい細胞に作り変える際には「元となる細胞(自分の細胞に関する情報が書かれた染色体及びそれを構成するDNA)」の複製を行っています。しかし細胞の複製を繰り返していくと次第にエラーが起こるようになり、複製に失敗したり、あるいは正常な細胞よりも劣化した状態で作られてしまう事があります。年齢を重ねていくとその頻度が増え、異常な細胞が正常な細胞の邪魔をしてしまいます。それが能力的にも見た目にも現れるようになり、それが「老化」と言えます。

尚、複製を行う際にはテロメアと呼ばれる染色体の末端にある構造を利用すると言われています。テロメアはテロメラーゼと呼ばれる酵素によって延長する事ができますが、このテロメラーゼは生殖細胞以外の細胞では殆ど見られません。またテロメアは複製を行う度に短くなっていくという特徴があり、次第に細胞の正常な複製ができなくなっていきます。これが細胞の老化に繋がります。テロメアを伸ばす確実な方法は現在でも存在しません。ですが、癌に深く関係する事は分かっており、そちらの研究で進展があれば今後寿命を延ばす方法も見つかる可能性はゼロではありません。

ちなみにその他では、例えば頭(脳)ごと別の体に移植する方法、脳に人工血液を循環させ続け遠い未来待つ方法、全身を冷凍保存させ遠い未来で生き返らせる方法、脳の中身をデータ化し全身を機械化またはデータのまま仮想世界で暮らす方法などが考えられているそうです。人類の探究心は尽きそうにありませんね(笑)