何故走るとお腹が痛くなるのかというと血液が足りなくなるからです。血液は骨の中にある骨髄で主に作られていますが、運動では大量の血液を必要とするため、一時的に血液が足りなくなる事があります。その時には実はお腹の「脾臓(左の脇腹付近)」の中にある血液が使われます。特に食後すぐの運動では食べ物を消化するための臓器に血液が送られているため、運動を行うための血液が足りなくなります。これにより脾臓が空っぽになり、横っ腹が痛くなるのです。
尚、脾臓は免疫反応に関わる重要な器官であり、特にリンパ球を成熟させる役割がある他、血液を作る役割、古くなった赤血球を壊す働き、一時的に血液を蓄える役割などがあります。脾臓に蓄えられる血液の量はあまり多くありませんが、運動の際に筋肉に送る事でより多くの酸素や栄養を運ぶ事ができます。一方、脾臓の血液を作る能力が発揮されるのは、骨髄だけでは間に合わないほど血液が不足している場合のみで、普段脾臓では血液は作られていません。
ダイエット・食事・栄養・運動・筋トレ・睡眠・健康法など、世の中で当たり前とされている事の中でも、特に「間違って理解されている事」について管理人独自の視点でまとめています。