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2020年1月6日月曜日

食事の回数を増やすダイエット法って効果あるの?

これは日常的に運動を行っている人に限られます。例えば運動を行っている人が筋肉に効率良く栄養を送るためにはインスリンの分泌が必要です。インスリンは血糖値が上がった時に分泌され、細胞へ糖を取り込む事によって血糖値を下げます。その際にはアミノ酸など様々な栄養素も一緒に取り込んでおり、栄養補給の際にはそれらを糖を一緒に摂った方が、効率良く筋肉に栄養を送る事ができます。

何が言いたいのかというと、食事の回数を増やす事の目的は「運動時のために血糖値が低下しないよう一定に保つ」「エネルギー不足を防ぎ、筋肉の分解を最小限に抑え、筋肉に効率良く栄養を送る」事にあります。よって筋肉量の少ない人や普段から運動を行っていない人では、食事の回数を増やすようなダイエット法は適していません。必ず運動習慣の改善が必要です。

尚、食事の回数は増やしても6~8回になりますが、1回の食事量やその内容に関しては臓器への負担を考え、徹底した管理が必要です。むしろ1回の食事の量は減る事が多いです。普段の食事のまま回数だけを増やすというのは単に心身へ負担をかけるだけだと思います。
2020年1月1日水曜日

ヨガとピラティス・・・実際効果ある?

●ヨガについて考えてみる

ヨガ(ヨーガ)とは、古代インドが発祥の宗教的な行法で、心身を鍛錬する事でそれをコントロールし、精神を統一させ、死後に起こるとされる「輪廻転生」からの「解脱(モークシャ)」に至ろうとするものです。輪廻転生とは、人間が死後に転生し再び現世に舞い戻る「生まれ変わり」の事ですが、解脱をするとその輪廻から逃れる事ができ、魂が真の意味で解放されるとされています。

もちろん実際にはもっと深い歴史や文化、考え方があるのですが(私は理解していないのでこのぐらいで・・・)、現代におけるフィットネス目的の「ヨガ」では、そのための心身を鍛錬する方法の内の、特に「アーサナ」と呼ばれる座法・体位を独自に発展させたもので、本来のヨガとは異なるものです。

ヨガで行う座法・体位では、基本的に特定のポーズを取った状態で静止し、呼吸を意識的に行い、精神を落ち着けて瞑想します。特に筋肉に力を入れた状態で静止すると、いわゆる「遅筋」に刺激を与える事ができ、筋持久力アップには効果があると思われます。遅筋は脂肪と酸素を使う長時間の運動(有酸素運動)の時に主に働く筋肉です。つまり普段からヨガを行って遅筋が機能していれば、日常的に行っている些細な動作においても、遅筋が機能するようになり、自然と脂肪が燃えるようになります。その量はごく僅かですが、積み重ねていけば体型の維持は可能になります。また関節や筋肉などには殆ど動きは伴わず、ポーズさえ覚えてしまえば複雑な動きは要求されないため、運動習慣のなかった人でも容易に挑戦する事ができます。

しかし筋肉に対して大きな負荷を与えている訳ではないため、筋力アップ及び筋肥大の効果は殆ど期待できません。筋肉は瞬発的な運動を行う際に糖を消費しますが、ヨガではそれも見込めないため、糖などの代謝が改善したり上がったりする事もおそらくないでしょう。また筋肥大には蛋白質も必要ですが、ヨガでは筋肥大はあまり望めないため、蛋白質の代謝も上がりません。つまり基礎代謝はそこまで大きく上がったりしないと思われまS。更にそのように動きが伴わないという事は、ポーズによっては血液がどこかに留まるという事も考えられ、実施方法を間違えると、逆に筋肉のコリに繋がってしまう可能性もゼロではありません。よって別途ストレッチが必要になる場合もあります。

特にヨガでよく言われるのがストレッチ効果です。関節可動域をギリギリまで使うようなポーズの場合、筋肉や関節付近にある組織が長時間伸ばされる事になるため、それによって柔軟性を高める事ができると思われます。ただしポーズによっては筋肉以外の「伸ばしてはいけない組織(靭帯・神経)」も伸ばされる事があり、人によっては積み重ねる事によって関節が緩くなってしまう事があります。筋肉や関節は柔らかければ柔らかいだけ良いように思いますが、柔らかいとそれだけ組織を安定させたり、固定させる事が難しくなるのです。そのような状態で、もし不意にヨガとは異なる動的な運動を行った場合、素早い動作をコントロールする事ができず、思わぬ怪我に繋がってしまう事もあります。そういった意味では「意識的に時間を作って行う運動」をヨガだけに頼るというのはあまり良い考え方とは言えません。

ちなみにヨガでは常温で行う方法と室温・湿度を高めた状態で行う方法があり、後者の方が発汗効果は高いと思われます。発汗する事によって余分な水分が排出されれば、浮腫の改善にも効果があるでしょう。ただし大量に発汗する場合、ミネラルや水分を補給しながら行う必要があります。ヨガというと精神の鍛錬というイメージが強いため、水分補給を断ったり、あるいはヨガがきっかけの食事制限を行う人もいますが、それは逆にヨガの効率性を下げています。固定概念を持つべきではありません。

●ピラティスについて考えてみる

ピラティスは今でこそダイエット法の代名詞となっていますが、元々は戦争で負傷した兵士のリハビリを目的にして作られたものです。ヨガとピラティスは、体の使い方やポーズでは似ている部分がありますが、これは元々ピラティスの中に、ヨガの座法・体位を参考にして作られた部分があるためです。それが2000年以降では、よりエクササイズに特化するよう独自に発展し、現在に至っていると言われています。

ピラティスもヨガと同じように大きな負荷を用いず、また複雑な動作も要求されないため、普段からスポーツを行っていない人では「筋肉に刺激を与える」という意味では良いきっかけになると思われます。ただしヨガでは前述のように「精神」を重視した上で肉体と一致させるのに対し、ピラティスではまず「肉体」の方を重視します。その点はヨガとピラティスでは大きく異なっています。それがどう健康効果に繋がっていくのかについては、個人によって大きく違うと思われます。

またピラティスではインナーマッスルを鍛える事ができるなどと言われる事もあります。しかしインナーマッスルという概念がそもそも曖昧な上、インナーマッスルは一般的に小さくて細い筋肉が多く、基本的には骨の位置を調節するなど単独で働く事はありません(腸腰筋のように太い筋肉もあるが、これはヨガやピラティスでは鍛えられない)。そのためインナーマッスルだけを鍛えれば良い、インナーマッスルの方が優秀だ・・・などといった考え方は持つべきではありません。

●ヨガとピラティス・・・どっちが良いの?

前述したようにヨガとピラティスは、今までの運動習慣がなかった初心者にとっては、これから何かの運動を始める一つのきっかけにはなると思います。その意味では効果があるものです。しかしヨガとピラティスだけに固執する必要は全くありません。特にヨガとピラティスだけでは筋肉を鍛える事ができません。筋肉をつけなければ基礎代謝は中々上がりません。基礎代謝が上がらなければ脂肪が燃えにくく溜まりやすいという体質も変わりません。ヨガやピラティスを行うとそれだけで満足してしまう人も多いです。それをきっかけにして様々な運動を行うべきでしょう。