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2018年10月6日土曜日

辛い食べ物・・・ダイエット効果ある?

辛味をもたらす食べ物の中では「唐辛子」がよく知られています。唐辛子にはカプサイシンという成分が含まれており、知覚神経を刺激する事で特有の辛味をもたらす他、コーヒーに含まれるカフェインのように交感神経を刺激してアドレナリンを分泌させる作用があります。それによって体温を上昇させて発汗を促し、「脂肪のエネルギー化を促した状態」にする事ができます。このためダイエット効果があるなどとされ、メディアでもよく紹介されています。ちなみに辛い食べ物としては日本人に馴染み深い「ワサビ」が有名ですが、ワサビにはそのような効果はありません。

一方、カプサイシンを含む辛い食べ物を食べると、体温の上昇に伴って大量の水分とミネラルが使われます。それによっては体内にあった余分な水分を排出する効果なども期待できますが、普段よりも水分やミネラルの必要量は多くなります。よってその補給を怠るような事があれば、逆に健康を害してしまう事もあるでしょう。またカプサイシンによる効果はあくまで一時的なものであり、辛い物を食べて大量に発汗した後では、逆に体温が下がってしまいます。これもカフェイン同様「カプサイシンを摂取した後に運動をする」事こそが重要であり、単に辛い食べ物を食べるだけで脂肪が燃えるなどと都合良く考えない事です。

更に、辛い食べ物は日本人の舌に合うよう、大量の塩分や砂糖、あるいは脂肪(調味油等)が使われている事があります。つまり辛い食べ物を食べる習慣のある人ほど、意図せずに糖、ナトリウム、脂肪などを摂り過ぎてしまう事があるのです。辛い食べ物は大量に汗をかく事ができ、「脂肪が燃焼する」という強いイメージがついているので、その逆効果に気づく事が難しいです。十分注意しましょう。何よりカプサイシンは刺激物です。過剰な摂取は胃腸などの粘膜を傷つけてしまう事もあります。その意味でも「痩せるために食べる=習慣化させる」のではなく「食習慣に変化を与えるために食べる」べきです。