メッセージボード

※当ブログを応援して頂ける方はクリックだけでもお願いします→通販サイトAmazon

2019年1月22日火曜日

胸を残して痩せる事は可能?

女性が思春期を迎えると、女性ホルモンの分泌によって全身に脂肪がつきやすくなり、特に胸に脂肪が集まって大きく成長します。その後、女性ホルモンは20代で最も分泌量が増え、その後減少していき、閉経後いわゆる更年期以降では殆ど分泌されなくなります。それを踏まえると、胸は少なくとも20代の間は大きくなるはずです。しかし実際には「全身の脂肪の増減に伴って胸の大きさが変わるだけ」になる事があり、多くの人が悩まされています。ここではそれについて考えていきたいと思います。

まず重要になるのが「メラトニン」というホルモンです。メラトニンは睡眠に深く関わるホルモンであると同時に、性ホルモンをコントロールする役割があります。これにより子どもでは思春期を迎えるのを抑えていると言われています。つまりメラトニンが正常に分泌されないと、いわゆる早熟となり、思春期を早くに迎えてしまう事になります。また思春期中においては性ホルモンが短期間の内に急激に、かつ不安に分泌されるようになります。これにより心身が不安定なる上、性機能が十分に発達できないまま、思春期を終えてしまう可能性があります。これが胸の成長を阻みます。

更にその不安定な心身の変化は、極端な生活習慣に対する考え方の固定化にも繋がっていく事があります。例えば「食事を制限すれば運動をしなくても痩せる」「糖や脂肪を摂ると太る」「ビタミンCは体に良い」「運動はつらくて苦しいもの」などといった感じです。前述のように女性ホルモンは脂肪の代謝に深く関わっており、分泌量が増えるほど脂肪が蓄積しやすくなります。その変化は誰にも抑える事はできませんが、そういった生活習慣に対する偏った考えによって、結果として無理に抑えようとしてしまうのです。その際に身についてしまった生活習慣に対する考え方は、大人になってもそう簡単には変わりません。そうした生活習慣の積み重ねもバストアップの妨げになるというのが私の考えです。

一方、メラトニンが分泌されていれば、思春期を迎える前段階で分泌を安定化させる事ができ、思春期が終わる時期に女性ホルモンの分泌量が急激に低下するという事を防ぐ事ができます。つまり「思春期を緩やかに迎え、緩やかに終える」事ができ、これがバストアップのための第一歩になります。その一歩目を踏み出すと、ホルモンバランスの安定化から心身の不安定が抑えられ、極端に食事を制限しなくても済むようになります。つまり生活習慣に対する偏った考え方が身につく事もなくなるので、少なくとも20代いっぱいまではバストアップができるようになるはずです。



ちなみに前述したように、一度思春期に入ってしまったらそれを抑える事はできません。特に思春期中のホルモンバランスは「思春期以前からの積み重ね」が重要であり、思春期中にだけ規則正しい生活をしようとしても、やらないよりマシ程度の結果にしかなりません。子どもの頃から継続すべきです。特にメラトニンは必須アミノ酸のトリプトファンを材料にして作られており、そのトリプトファンは動物性の食品に多く含まれています。女性は思春期を迎える遥か前からダイエットを繰り返している人も多く、肉、魚、卵、乳製品等を食べる習慣がない場合があります。するとメラトニンの材料が減り、それが思春期前中後におけるホルモンバランスが崩れる原因になり得ます。更にメラトニンは睡眠に関わるホルモンであり、心身を活性化させるセロトニンの分泌によって行われるため、その分泌が狂うと深い睡眠を取る事ができなくなる上、精神的に不安定になります。このように食習慣の乱れは睡眠習慣に、更には心にも悪影響を及ぼす可能性があり、今何を優先的にすべきか今一度考える必要があるでしょう。

また女性ホルモンの分泌には必須アミノ酸や必須脂肪酸を基本として、ビタミンB群、ビタミンE、マグネシウム等が必要だと言われています。特に必須脂肪酸のバランス及び活動と休息のバランス(エネルギー不足を避ける)が重要です。睡眠習慣の改善と合わせ、それらの栄養素が不足しないよう意識的に摂取すると良いでしょう。運動習慣に関しては、激しい運動を行うと、振動によっていわゆる「胸が垂れる」原因になる事もあるので、胸を揺らさないような筋トレが効果的です。尚、筋トレを行う事でも胸の脂肪は燃えます。ただし運動に見合う食事をしていれば、胸が萎むリスクを減らせます。
2019年1月6日日曜日

いわゆる巻くだけダイエット・・・効果ある?

「巻くだけダイエット」とは、特定の部位をバンドなどで締め付ける事で「何らかの効果を得る」というものです。例えば太ももや二の腕などにバンド巻いて脂肪を締めつけると、脂肪への血流が阻害され、脂肪細胞の成長が止まり、それによっていわゆる「部分痩せ」の効果があるとされています。前述のように脂肪は水分を蓄える事ができるので、締め付ければ水分も上手く排出されるようになり、「浮腫(むくみ)」の改善にも繋がると言われています。また骨盤の辺りにバンドを巻く方法では骨の位置が矯正され、周囲の筋肉が正常に機能するようになるため、その状態で筋トレを行えば効率が上がると言われています。少し前までは「ラップを巻くだけ」の方法が有名ですが、最近では骨盤を矯正する方法の方がよく知られています。

ただし結論から言うと、いずれもその効果は一時的なものです。いくらバンドなどで締め付けて矯正しても、それはバンドの力で矯正されているのであって、自分の筋力やバランス補正(脳や体が勝手にバランスを取ろうとする機能)で矯正されている訳ではありません。24時間ずっと体を締め付けておく訳にはいかない訳で、いつかはそのバンドを外さなければならず、その矯正力に持続力がないのです。骨格に問題があるなら正常な位置から骨盤がずれた原因、脂肪なら脂肪が蓄積した原因、浮腫なら水分代謝が崩れた「元の原因」を改善しない限り、どれだけ一時的に強い力で締め付けてもいずれは元の状態に戻ってしまうでしょう。特にその締め付ける圧力によっては、関節付近にある重要な組織や脂肪の下にある筋肉の血流が阻害される事もあり、筋肉の成長が妨げられたり、疲労物質が蓄積しやすくなって逆に筋肉が凝り固まってしまう事もあります。場合によっては締め付けた場所だけが異様に細くなり、他の部位とのバランスが崩れ、逆にスタイルが悪く見えてしまう事もあるかもしれません。

骨盤を矯正したいのであれば物理的に締め付けて矯正する方向で考えるのではなく、骨盤の周囲にある筋肉(中臀筋、大臀筋、大腿四頭筋、ハムストリングス、腹斜筋、腹直筋、広背筋等)を鍛え、その筋肉の力及び機能によって自然に骨盤を矯正すべきです。またその筋肉が衰える原因となるような日常生活(猫背、長時間座ったまま・寝たまま、歩幅が小さい・ガニ股・内股、正座・胡座・女の子座り等)にも目を向け、それを改善させましょう。もちろん人によってはまず整体などを利用し人の手を借りる必要がある場合もありますが、それも対処療法であり一時的なもの、いずれは自分の力だけでしなければなりません。その意識を強く持ちましょう。

ちなみに二の腕や太ももなど特定の部位の脂肪は「全身の脂肪の増減」に伴って変動するもので、全身の脂肪が減れば自然と「部分痩せ」になります。よく言われているのが「その部位の筋肉を使う=脂肪が燃える」という事ですが、短時間の筋トレでは脂肪ではなく主に糖が消費されます。よって二の腕にある筋肉や太腿の筋肉を使ったからと言って、必ずしもそこにある脂肪が減る訳ではありません。ただし筋肉を鍛えれば例え脂肪がついていても引き締まって見せる事ができ、筋肉を使う事で血流が促されれば水分も排出されるようになる(カリウムの摂取も必要)ため、浮腫の改善によって細くなるという事はあり得ると思います。むしろ筋トレの目的はそこにあります。