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2018年12月6日木曜日

エアロビクスとアクアビクス・・・実際効果ある?

●エアロビクスの特徴

エアロビクスとは意識的に呼吸を行いながら、体を複雑に、激しく、大きく動かす有酸素運動の一つです。エアロビクスのメニューは様々であり、実施方法によって運動の強度は変わりますが、基本的にはそのように激しく体を動かし続けるため、効率的に脂肪を燃焼する事ができると言われています。ただし地に足を着けて行うため、体重のある人ほど膝や腰、足首など関節への負担が大きくなり、その蓄積によって予期せぬ怪我に繋がるリスクもあります。特に普段からスポーツを行っていない人では、体のコントロールが上手くできないため、いきなり始めるのにはかなり勇気・覚悟が必要ですし、途中で挫折するリスクも大きいです。

また激しい運動を行って体温が上がれば当然発汗しますが、「発汗=脂肪が燃えている」とは限りません。脂肪が燃えていなくても、体温が上がれば自然に汗は出ます。筋トレをしても汗は出ますからね。単にこれは体から余分な水分を排出する事で体温を下げようとしているだけですので、汗をかいただけで脂肪が燃えたなどと勘違いすべきではありません。特にエアロビクスのように大量に発汗する場合、水分やミネラルが容易に補給できるような環境が必要です。その補給を怠った状態でエアロビクスをして逆に健康を害してしまったら何の意味もありません。

●アクアビクスの特徴

アクアビクスは単純にそのエアロビクスを水中で行う事を言います。水中では浮力があるので体重が軽くなります。これにより体重のある人でも関節への負担を考えず、運動を続ける事ができます。ただし水中では体を素早く動かそうとすればするほど抵抗が大きくなるため、本人の意識次第で運動の強度は大きく変わってしまいます。つまり適当に体を動かせばかなり楽な運動になりますし、素早く動かそうとすれば激しい運動になる訳です。その強度調整が難しいという点はあると思います。強度調節がしっかり行われないと有酸素運動どころか、適当な運動にしかならない事もあります。

またアクアビクスはエアロビクスとは違って水中です。つまり水温によっては体温は上がりにくくなるのですが、運動の強度によっては、低温の水でもしっかりと発汗しています。これも同じように発汗=脂肪の燃焼とは限りません。体温が上がれば自然と汗は出ますからね。一方、水中なので、そもそも発汗しているかどうかが分かりづらく、更に水分補給が容易な環境ではない事が多いため、意外にも脱水症状が起こりやすいというリスクがあります。アクアビクスを行う際には、すぐにプールサイドで水分補給ができるような環境が必要です。それを怠った場合、やはり健康を害してしまう事があります。

●有酸素運動を行って効率良く脂肪を燃焼するには?

有酸素運動は「ある程度の強度で長時間続ける事のできる運動」の事を言います。つまり運動の強度は下げ過ぎてももちろんいけませんが、上げ過ぎて短時間で終わってしまうのも意味がないのです。呼吸も満足にできないほどの激しい運動では、脂肪が燃える有酸素運動になっておらず、糖が燃える無酸素運動になっている可能性があります。

特にエアロビクスやアクアビクスではその実施方法によっては全力疾走に近い、極めて高い運動強度にする事も可能です。しかしそれでは呼吸もろくにできず、筋肉疲労が大きく、短時間しか続かないため、脂肪燃焼効果はむしろ悪くなってしまいます。有酸素運動で脂肪を燃焼するためには、自分の今の体力に合わせて体の動かし方を調節し、できるだけ長時間運動を続けるギリギリの運動強度に設定するようにしましょう。

そのように有酸素運動は単に「大量の汗をかけば良い」「激しく体を動かせば良い」「長時間行えば良い」という訳ではありません。ちなみに筋トレのような無酸素運動でも脂肪を燃やす事は可能です。有酸素運動に対する誤ったイメージは捨てるべきでしょう。