牛乳には乳糖と呼ばれる糖が含まれています。この乳糖は「ラクターゼ」という酵素によって分解されますが、実は人によって生まれつきのその酵素の能力が異なると言われています。また年齢を重ねていくと、誰でも乳糖を分解する能力が弱くなると言われています。そのため乳糖を正常通り分解する事ができる人とそうでない人が存在し、上手く分解する事ができない人では消化不良を起こし、腸内環境が悪化する事があります。これを「乳糖不耐症」と言います。尚、これは乳アレルギーや単純な好き嫌いとは別の話です。
日本人の多くはこの乳糖を分解する酵素の能力が弱い(一説には7割以上とも言われている)とされています。学校では給食で必ずと言って良いほど出る牛乳ですが、牛乳が飲めない事は決して恥ずべき事ではありません。それよりも問題なのは「乳製品を避ける事によって起こる栄養不足」の方です。乳製品は全体として蛋白質やカルシウムを豊富に含んでおり、それを食べる事ができない場合、他の食品で補わなければなりません。
よって様々な理由から乳製品を食べる事が難しいという人は、蛋白質を肉、魚、卵、大豆から、カルシウムを小魚類や甲殻類(特に骨も一緒に食べる事ができるもの)などから補給するようにしましょう。もしくはプロテインやサプリメントなどで補給する事も一つの手です。
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