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2018年5月16日水曜日

何故お酒を飲むと酔っ払うの?

お酒にはアルコール類の一種であるエタノール(別名:エチルアルコールまたはエチルハイドレートまたは酒精)が含まれています。エタノールには中枢神経の働きを抑制して麻痺させる作用があるため、これによっていわゆる「酔い」の状態になります。しかし中枢神経は呼吸や体温調節など無意識的に行われる「生命の維持に必要不可欠な機能」を管理しているため、エタノールの量によっては呼吸などが停止してしまう事があります。それが「急性アルコール中毒」と呼ばれるものです。

エタノールは肝臓で酸化させられる事で「アセトアルデヒド」という物質になりますが、このアセトアルデヒドが蓄積すると二日酔いの原因になると言われています。またこのアセトアルデヒドは更に無害な「酢酸」へと代謝されますが、「エタノール→アセトアルデヒド」及び「アセトアルデヒド→酢酸」と代謝する能力には個人差があり、これは生まれつきのものです。つまりお酒に弱い人は生まれつき弱く、いくら大人になってから飲んでも決して鍛える事はできません。

尚、アルコールは長期に渡る過剰摂取によって脳萎縮を起こす可能性がある他、アセトアルデヒドには発癌性があると言われています。お酒に弱いのに無理をして飲み続けたらどうなるでしょうか・・・考えるまでもありません。ちなみにエタノールは人間を含む殆どの生物に対して毒性を有していると言われています。人間と同じように酔っ払うだけで済めば良いのですが、分解する能力のない生物では即死に至る(そもそも人間も排出能力が高いだけで、完全に分解しているとは言えない)他、特に殺菌作用があるため、その生物が生きる上で必要不可欠な菌を死滅させてしまう事があります。