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ラベル 呼吸 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
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2020年3月31日火曜日

鼻呼吸は風邪を引きにくくい?歯並びが良くなる?

人間が呼吸をする方法は、口を通して行う口呼吸と、鼻を通して行う鼻呼吸とがあります。口呼吸の場合、口から入った空気は喉の粘膜に接し、ここで異物を排除し、肺から体の中に入る異物の量を減らす事ができます。一方、鼻呼吸の場合、鼻の粘膜に接した後、喉の粘膜にも接する事ができます。

そうして喉を通過した後は、口呼吸も鼻呼吸も経路は同じです。そのため鼻呼吸をすれば、口呼吸よりも異物の侵入頻度や量を減らす事ができ、風邪を引きにくくする事ができます。もちろん元々の粘膜の強さ及び免疫の強さは人それぞれであり、鼻や喉の粘膜が弱い人では、粘膜で何らかの菌やウイルスが増殖したり、あるいは粘膜が上手く機能せず、肺にそのまま侵入してしまう可能性もありますが、そういう人でも、鼻呼吸をした方が風邪を引きにくくする事ができると思われます。

また鼻呼吸を習慣づけると、口の中が外気に晒されにくくなり、乾燥しにくくなります、これにより口の中で菌が繁殖しにくくなり、虫歯や口臭予防などの効果も得られると言われています。更に鼻呼吸を習慣づけると、唇の周りや頬など歯を支えるための筋肉が発達しやすくなるため、特に成長期においては歯並びの悪化を防ぐ効果もあると言われています。

一方、普段は鼻呼吸ができる人でも、例えば肥満体型の場合、睡眠中に喉や呼吸に関わる組織が圧迫され、口呼吸になったり、呼吸そのものが上手くできなくなる事があります。また普段からの鼻呼吸をしている人で、元々は健康な人でも、不意に疲労などで免疫力が落ちた時には鼻詰まりを起こし、それによってもやはり口呼吸になったり、呼吸が上手くできず、睡眠が浅くなってしまう事があります。そうして睡眠の質が低下すると、ホルモンバランスが崩れ、風邪とは別に、心身に何らかの問題が起こる場合もあります。鼻呼吸を習慣づける事はもちろんの事、基本的な免疫力を高めたり、運動習慣を改善したり、睡眠環境を改善したりなど、生活習慣全体の見直しが必要になります。
2020年3月18日水曜日

オゾンは体に良い?血液クレンジングは意味ある?

通常の酸素は化学式で表すと「O2」であり、Oが酸素原子、2がその数を意味しています。つまり我々が呼吸で吸っている空気中の酸素は、酸素原子が2つ結合した状態になっています。一方、オゾンは「O3」であり、酸素原子が3つ結合しています。そのように聞くと些細な違いのように見えますが、我々が吸う酸素とは性質が大きく異なっています。

特にオゾンでは「オゾン層」に代表されるように、高濃度で存在する場合、宇宙から降り注ぐ紫外線の量を減らしてくれます。このオゾン層に存在するオゾンの供給源は、我々が吸っている酸素(O2)が、紫外線を浴びる事でオゾン(O3)になり、それが上空に蓄積しているものです。そのため実は我々の暮らす地上においても、オゾンは非常に低濃度で存在しています。人間がオゾンを酸素として利用する事はできませんが、我々は気づかぬ内にオゾンに守られて生活しているのです。ちなみにフロンはオゾンを分解しオゾン層を減らすため、現在規制されていますが、これは二酸化炭素が増える事による温暖化懸念とはまた別の話です(フロンは温室効果ガスでもある)。

またそのオゾンには非常に強い酸化作用があると言われています。そのためオゾンは水道水や屋内の殺菌・消臭・洗浄などにおいては非常に便利なものです。特にオゾンは不安定なため、作ったとしてもすぐに酸素に戻ります。高濃度であればその酸化能力によって人体に毒性をもたらしますが、利用後の物質に残留する事はなく、また何か別の物質を発生させる事もないので、安全に使う事ができます。そのため食品の品質を維持するために、農作物や食品添加物などにも使われる事があります。

一方、人間が高濃度のオゾンを摂取した場合、人体に存在するありとあらゆる組織を酸化させ、毒性をもたらします。前述のように地上では非常に低濃度であり、発生させてもすぐに酸素に戻るため、日常生活でオゾンが害をもたらす事はありませんが、オゾンを作る事ができる装置を購入する事はできるため、それを利用して室内あるいは地上を高濃度の状態にすれば、人体に毒性をもたらす可能性はあります。



尚、オゾンにおいては前述した強い酸化能力から、時には医療目的で使われる事もあります。特に「オゾンによって血液を洗浄した後、体の中に戻す」という、いわゆる「血液クレンジング」として利用される事が多いです(他にもあるのかな?)。しかし血液にオゾンを作用されたとしても、その血液は単に「酸素を豊富に含む血液」です。まぁ酸素が増える事では、一時的には何らかの健康効果もあるかもしれませんが、作用させる血液の量が少ない(多くて200ml程度)ため、人体への影響は大してないでしょう。効果を高めようと大量の血液を取ったらそれはそれで大変な事になります・・・。

また無論ですがオゾンでは癌も治りません。直接癌細胞だけにオゾンを作用できれば、何らかの効果もあるかもしれませんが、前述のように高濃度のオゾンは有害であり、そもそも体の中に入れたからと言って癌細胞だけに作用する訳ではありませんし、オゾンを体の中に直接入れる事によるリスクがあまりに大きすぎます。元はと言えばそれができないからこそ、体の外に出した血液にオゾンを作用させている訳ですが、そうして作用させてもすぐに酸素に戻りますから、現状では大した意味がない事でしょう(しかも自由診療で高いっていう・・・)。2019年にメディアで著名人が紹介して話題になりましたので一応書きました。
2019年9月6日金曜日

ロングブレスダイエット・・・実際効果ある?

ロングブレスダイエットとは、意識的に強く呼吸を行う事によって、体の深部にある筋肉を鍛え、またその機能を向上させ、基礎代謝を上げる事によって、新たな脂肪を蓄積しにくくする・・・とされるダイエット法です。

方法を簡単に説明すると、姿勢を正し、骨盤を前傾(お尻を少し後ろへ上げるイメージ)、足を前後または肩幅になるように横へ開き、重心を安定化させます。その状態になったら、限界になるまで空気を吸ってお腹を膨らませます。そして口を小さく開けて頬を膨らませながら、肘を脇腹に引きつけるようなイメージで脇腹及びお腹に力を入れ、息を力強く吐いていきます。そのままできるだけ肺の空気がなくなるまで息を吐き切り、最後まで絞り出します。それを休憩を挟みながら数セット繰り返します。尚、他にも様々なパターンがあるようですが、基本的には呼吸を深く行う事が共通しているようです。。

メリットとしては、前述のように体の奥深くにある筋肉を鍛える事ができるという点です。特に呼吸に関わる前鋸筋、小胸筋、横隔膜、腹横筋、腹斜筋、肋間筋、斜角筋などは、意識的に鍛える事が難しいですが、それらの細かな筋肉に刺激を与える事で、人間にとって基本的な「呼吸」の機能を改善する事ができると言われています。またこの方法では特別な器具を必要とせず、筋肉に対しても大きな負荷をかけず複雑な動作も要求されないため、普段運動を行っていないような人でも手軽に行う事ができると思われます。その他、末梢にある細胞が酸素を求めようとする事で、毛細血管が細かく枝分かれし、血流を改善する事ができるとも言われています。また脳も活性化させる作用があるとかないとか。



尚、平常時や安静時の呼吸では、主に息を吸う際に横隔膜が収縮し、息を吐く時には主に「肺が膨らんだ反動」によって縮んでいます。もちろんその動きを制御するために、前述の細かな筋肉も働いているのですが、特にロングブレスダイエットの「力強く息を吐く際に使われる筋肉」は、例えば激しい運動を行って息が上がった時などに使われるため、実際には役に立つ場面が限られていると思います。例え意識的に呼吸に関わる筋肉を鍛えたとしても、それは普段の呼吸の方法とは違う方法なのですから、必ずしも日常生活で役に立つとは限りません。もちろん普段から運動を行っていない人が、リハビリとして日常生活に復帰するために、あるいはこれから呼吸が早くなるような激しい運動を行う場合には、効果はあると思います。ただ元々健康で運動習慣のある人にとっては、正直どうって事ない運動になってしまうでしょう。

またこのダイエット法では「インナーマッスルを鍛えて代謝を上げる」という事を重要としていますが、「インナーマッスルを鍛えた方が代謝が上がる」というのは大きな勘違いです。筋肉は大きいほど生み出す熱の量も多く、エネルギー消費も激しいのです。つまり代謝を上げたいのなら、単純に大きな筋肉を鍛えた方がずっと効果的です。そもそも「インナーマッスル」は小さくて細い筋肉ばかりで、単独で働く事もなく、基本的には大きな筋肉の動きを制御する役割を持っています。決して「インナーマッスルの方が重要」なんて事はありません。

尚、この方法では「息を限界まで吐き切る」という事がポイントなので、力みによる血圧の急激な上昇や酸欠・貧血になりやすいという危険性もあります。見よう見真似で行おうとするのは大変危険なのでオススメしません。
2018年7月17日火曜日

しゃっくりを100回繰り返すと死に至る?について

しゃっくりが起こる原因は未だによく分かっておらず、特にきっかけがなくても起こる事があります。ただしそれ自体は「横隔膜の痙攣」によって起こっています。よってしゃっくりを止めるには横隔膜を伸び縮みさせる深呼吸が効果的です。同様に驚かせたり、全力疾走して呼吸を乱れさせる等も効果的と言えるでしょう。

尚、しゃっくりの明確な原因として考えられるものを挙げると、例えば横隔膜自体が炎症を起こす事でしゃっくりが起こる事がある他、稀に脳腫瘍のできる場所次第でしゃっくりが止まらなくなる事があります。その場合、しゃっくりを何百回も頻繁に繰り返す事になりますが、それでもしゃっくりが原因で死に至る事はありません。

ちなみに「しゃっくりを繰り返すと死に至る」という迷信が広まった原因の一つには1988年に出版された「しゃっくり百万遍」という絵本も関係していると思われます。この絵本は、しゃっくりが止まらなくなった主人公の前に白いキツネが出現し、「しゃっくりが百万遍出たら死ぬ」と予言されてしまいます。それを聞いてパニックに陥った主人公が妖怪の世界に入ってしまう・・・というお話です。
2018年5月24日木曜日

人間はどうして酸素を吸って二酸化炭素を吐くの?

植物は光を浴びる事でエネルギーを作る事ができます。それが「光合成」です。植物は光のエネルギーを利用して水と二酸化炭素から炭水化物を作り、それをエネルギーにして生命活動を維持する事ができます。しかもその植物内に存在する炭水化物は植物以外の生物にとってもエネルギーとなり、様々な生物を育むための食料にもなっています。また光合成の結果として外へは酸素を排出します。生物の多くはこの酸素を利用してエネルギーを作っており、地球上に存在する酸素の殆どは数十億年という非常に長い時間をかけて植物が作り出したものです。

では「植物が太陽光と水と二酸化炭素を利用したのはそもそも何故なのか?」についてですが、それはたまたま当時の地球に光、水、二酸化炭素が適度に存在しており、それを利用した方が効率が良かったからです。実際、植物が大量の酸素を作り出す以前では、現在よりも「酸素を必要とせず、酸素が大量に存在する環境下では生きられない」という生物がたくさん存在していました。それが酸素の発生によって大量に死滅(現在でも酸素を必要としない生物は存在する)し、酸素を利用する生物が繁殖し進化、それが現在までの様々な生物の基礎になったと言われています。つまりもしも地球が光、水、二酸化炭素が適度に存在しない惑星だったら、植物はおろか、それ以降の様々な生物は生まれなかったでしょう。

現に例えば地球とよく似ているとされる金星では、二酸化炭素が大量に存在する事で強力な温室効果が発生し、その影響で水が蒸発した灼熱地獄(400~500℃と言われている)になっています。また火星は地球よりも小さいため、酸素や二酸化炭素などの大気を留めておけるできるほどの質量・重力がありません。たまたま地球が植物が存在する環境に適しており、その植物が作り出した酸素を利用する方法は効率が良かったのです。だからこそ植物以外の様々な生物もその酸素を利用するようになり、人間も酸素を利用しているという訳です。

ちなみに我々にとってなくてはならないこの酸素ですが、現在でも実は人体にとって有害なものです。呼吸によって取り込まれた酸素が体内に入ると、エネルギーを生み出す代謝の過程で「活性酸素」になります。活性酸素は反応性が高く、人間にとって有害な微生物や栄養素等を無害化する免疫機能を一部司っていますが、大量に存在すると自身にとって必要不可欠な細胞や栄養素等まで無害化しようとしてしまいます。それを生物は様々な酵素の働きによってコントロールしているのです。高濃度の酸素が存在する環境ではこの活性酸素による酸素中毒を引き起こす事もあります。