メッセージボード

※当ブログを応援して頂ける方はクリックだけでもお願いします→通販サイトAmazon

2020年4月4日土曜日

乾燥すると何故痒くなる?乾燥肌は何故起こる?

皮膚は表皮と真皮に分けられ、真皮で作られた細胞が順に上へ上がっていきます。そして細胞としての機能を失ったものが角質となり、それが表皮の最も外側に位置しています。しかし角質層にある細胞に含まれている水分が、何らかの理由で減少すると、表層の構造が崩れ、隙間が空いてしまいます。この隙間から、空気中に存在する異物が侵入しやすくなり、それによって皮膚で免疫反応が起こります。

免疫反応が起こると、ヒスタミンという物質が作られ、これによって異物を排除するための反応が起こり、周囲で炎症を起こします。またそのように皮膚表面の構造が崩れているため、単純に神経が外からの刺激を受けやすい状態になっています。その状態で、ヒスタミンは神経伝達物質としての機能もあるため、体の中からも神経を刺激します。これによって痒みを引き起こします。ちなみに皮膚疾患は食物アレルギーとも関連していると言われています。皮膚からの異物の侵入は、必要以上の抗体を作ってしまい、その蓄積があると過剰なアレルギー反応を起こしやすくなるようです。

この乾燥肌の原因としてまず挙げられるのが、皮膚の外側の環境、例えば湿度の低い場所、風の強い場所、あるいは自分の手やタオルなどで皮膚を強く擦る事などがあります。一方、そのように皮膚の細胞は下から順に上がってくるため、最初に作られる時点での水分量も重要になります。つまり体の内側にも原因があります。食習慣、運動習慣、睡眠習慣の改善は基本です。特に汗をかく事で、皮膚に流入する血液の量が増え、細胞の水分量が増えるというデータがあります。ただしそのように出ていく量も多いので、こまめな水分・栄養補給を怠ってはなりません。

ちなみに乾燥肌に対して「脂性肌」という言葉もあります。こちらは乾燥した肌を守ろうとして、皮脂が過剰に分泌された状態の事を言います。人によっては皮脂に含まれている脂肪酸が酸化され、これも痒みを引き起こす事があります。元々は乾燥が原因ですが、皮脂は脂肪が材料となっており、その代謝を改善する事が重要になると思われます。