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ラベル ダイエット の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
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2020年4月5日日曜日

思春期以降のバストアップは難しい?

女性では思春期前後から女性ホルモンの分泌量が増え、その作用によって胸に脂肪がつくようになります。また女性ホルモンは30代前半までは増え続けると言われていますが、その後は徐々に減少していき、いわゆる更年期(40前後~)を迎えると、その分泌量はガクッと落ちてしまいます。これを踏まえれば、少なくとも30代前半まではバストアップが可能なはずです。しかし思春期以降では胸の「基本的な大きさ」は変化しにくく、全身の脂肪の量に伴って、大きさが変化するだけと言われています。これは何故かというと、それ以降、健康及び生活習慣に対する考え方が固定化されてしまい、食習慣や運動習慣などが変化しにくくなるからです。

例えばダイエットが良い例です。思春期中は女性ホルモンの分泌により、胸だけでなく、全身に脂肪がつきやすくなります。その変化は誰もが経験する事ですが、それに耐えられず、食事を減らして痩せようとします。また自分の周囲にいる女性も皆が食事制限をし始めますから、自分もしていないとひどく不安になり、強い使命感を持って行う事になります。そうして食事を減らした事で、ひとたび「体重が減った」という結果が得られると、「ダイエットに成功した」などと勘違いしてしまいます(体重の減少=ダイエットの成功と考える中高生は多い)。しかし実際には筋肉が落ちており、それに伴って基礎代謝が落ち、以前よりも脂肪の代謝が悪化、その状態で、いざ食事を元に戻せば、たちまちリバウンドしてしまいます。

特にそうして「食事を制限する=ダイエットが成功する」という結果が、一度でも得られると、そのような食習慣を思春期以降も続けてしまいます。つまり食事を落とす→筋肉が落ちる→食事を戻す→リバウンドする→再び食事を落とす・・・という繰り返しになる訳です。短期的にはダイエットに成功した用に見えます。しかし長期的には、生命活動を維持するために最低限のエネルギーしか摂取できませんから、臓器などの維持の方が優先されます。その状態ではそもそもバストアップどころではなくなります。

更にその積み重ねは「どのような食べ物に、どのような栄養素が含まれていて、その栄養素にはどのような役割があって、1日どのぐらいの量を摂取すれば良くて、どのように摂取すれば効率が良いのか」という事よりも、「健康に良い、痩せる、ヘルシーなどとされる食品や栄養素をたくさん摂る」という事ばかりを優先させるようになります。それは「他はいくら制限しても構わない(糖や脂肪などを意識的に制限。あるいは特定のものを食べる事では他の優先度が下がるため、意識していなくても結果としてそうなる)」という極端な考え方の元にもなり、そのような食習慣がバストアップができる年齢まで続く事になります。胸は脂肪です。脂肪がなければバストアップはできません。

これは運動習慣に関しても同じ事が言えます。女性ホルモンの分泌によって、思春期以降には足や腕にも脂肪がつきやすくなります。そのため足や腕が太くなる事を嫌って、思春期以降、筋トレを避ける人が増え始めます。その考え方はダイエットの繰り返しにより、バストアップができる30代前半まで続いてしまいます。

筋肉は脂肪や皮膚を下から押し上げ、皮膚にハリをもたらします。これにより脂肪がついているのに、弛んで見えず、細い部分と太い部分の差を強調する事ができます。また筋肉は動かす際にエネルギーを消費しますが、実は維持するだけでも勝手にエネルギーを消費してくれ、基礎代謝が上がります。すなわち食事を制限して、体脂肪率及び体重を無理して落とさなくても、筋肉をつければ自然に脂肪が落ちていく上、そのように皮膚にハリが生まれ、スタイルが良くなる訳です。しかし筋肉をつけるためには、エネルギーが必要であり、食事の量を減らすようなダイエットとは両立できません。

また元々女性は男性よりも筋肉がつきにくいです。そのため自分の体重を使った筋トレ程度なら、そこまで腕や足が太くなる事はありません。多少筋肉がついたところで、ボディビルダーのように基礎代謝が上がる事はないので、脂肪の量をある程度維持できていれば、胸の脂肪はそこまで落ちません。前述のように「胸の基本的な大きさは変化しにくい」というのは、筋トレをしていても同じであり、必ずしも「筋トレ=胸が萎む」とはなりません。

バストアップをする上で重要な事は、胸に必要な脂肪の量を維持するために、「エネルギーとなる糖・蛋白質・脂肪を摂取する」事です。その上で、筋肉を維持・成長させるために筋トレをしましょう。ただし筋トレをして運動量が増えると消費エネルギーが増え、また筋肉がついてくるとそれを維持するだけでも消費エネルギーが増えます。そうして消費エネルギーが増えているのに摂取するエネルギーがそのままだと胸は萎んでしまいます。よって筋トレをして筋肉をつけ、かつ胸の脂肪を維持していくためには、常に「消費エネルギーを少しだけ上回るようにしてエネルギーを摂取する」必要があります。この考え方に到る事ができると、バストアップに限らず、食習慣や運動習慣に対する意識が大きく変わってくるはずです。
2020年3月31日火曜日

筋トレ後に起こるとされる「超回復」は存在しない?

超回復とは、筋トレを行って筋肉に大きなダメージを与えると、そのダメージを修復させる時、以前を上回るようにして修復が行われる事を言います。特にこの超回復が行われるためには、その後の十分な栄養と睡眠が必要で、特にその条件が揃うと、超回復が睡眠中に行われると言われています。

しかし筋トレによって筋肉が大きくなるのは「ストレス反応」によるものであり、筋肉にストレスを与える事によって、そのストレスに抗おうとして、筋肉の細胞を肥大化させているのです。その際のストレスが大きすぎると筋肉は壊れてしまい、小さすぎるとそもそもストレスではなくなってしまいます。このためストレスは「筋肉の細胞が壊れない程度の大きさ」である必要があり、そのような筋トレでは、筋肉の細胞が物理的に大きなダメージを受ける事はありません。ダメージがあったとしても微小なものです。

尚、筋肉痛では炎症は殆ど起こっていません。起こっていたとしても微々たるもので、あの特有の痛みは炎症によるものではなく、運動中にできた生成物によって、神経が刺激される事で起こっています。もし炎症が起こっていれば、物理的に大きなダメージがある訳で、そのような筋トレは決して適切ではありません。そもそも筋肉痛がなくても、筋肉は大きくなる事ができます。そのため筋肉痛=筋肉の肥大とは必ずしも言えません。

また超回復は主に睡眠中に起こるとされていますが、現在では筋トレを行っている最中から、既に筋肉の蛋白質の分解と合成は行われています。当然筋トレを終えた直後も、筋肉の合成は行われる訳で、睡眠中だけ筋肉が合成される訳ではありません。そのため食事も、運動前、運動中、運動後、その次の日・そのまた次の日(合成は2日程度促されるため)、いずれのタイミングも重要であり、運動後だけ食べるのでは不十分です。もちろん成長ホルモンは睡眠中に多く分泌されますが、これに関しても実は運動中や運動後も既に分泌されており、睡眠中にだけ分泌される訳ではありません。

このように従来の「超回復」という考え方は、現在ではあまり一般的ではありません。何せ私が中学生ぐらいの頃には既に言われていた事であり、もう20年近く前の情報ですからね・・・全部が全部間違っているという訳ではありませんが、古い考え方と言って良いと思います。

筋トレは毎日すべき?1日おき?2日おき?

筋トレを行って筋肉に大きなストレスを与えると、そのストレスを与える以前よりも筋肉の細胞が肥大化します。これが何故起こるのかというと、その大きなストレスに耐えるために、自分の身を守ろうとしているからです。特にその際には筋肉にある蛋白質の合成が促される、また筋トレで消費されたエネルギーであるグリコーゲンの合成も促されます。

この内、筋肉の蛋白質は筋トレ後~2日程度の間、合成が促されます。そのため少なくとも2日程度の間は意識的に蛋白質を摂取する必要があります。ただし実際には筋トレ中からも、既に筋肉にある蛋白質の合成は行われているため、ハードなトレーニングを行う場合、運動中あるいは運動後の蛋白質(アミノ酸)の補給が必要です。また摂取エネルギーと消費エネルギーのバランスが損なわれ、消費エネルギーの方が大きくなると、蛋白質の合成に関わる酵素の活性が弱くなります。そのため実際には脂肪も摂取しなければなりません。

一方、グリコーゲンの場合、筋トレ後~数時間後までの間、その合成が促されます。よって筋トレ後数時間までに、糖を意識的に摂取する必要があるでしょう。ただしハードなトレーニングを行って、大量のグリコーゲンを消費した場合、それを完全に近い形にまで回復させるためには2日程度かかると言われています。よって蛋白質同様、やはり2日程度の間、糖も意識的に摂取しなければなりません。当然その間、グリコーゲンが効率良く合成されるよう、運動の強度も下げる必要があるでしょう。

ちなみに筋トレでは特定の部位だけを鍛えるという事ができます。そのため毎日鍛える部位を変える事ができれば、よっぽどハードなトレーニングを行っていない限り、毎日続けていく事ができます。ただし毎日異なる部位をトレーニングすると、次に同じ部位のトレーニングを行うまでの間隔が空いてしまい、筋肉の肥大の効率性が悪くなってしまいます。なので実際には1日に複数の部位のトレーニングを行う必要があります。その場合、例えば「いつもと異なるセット方法でトレーニングをしてみる」「前日のトレーニングがハードなら、次の日は控え目にする」「トレーニング以外の軽い運動を挟んでみる」「得意なトレーニング種目をペースダウンさせる」「1日おきにトレーニングをする」「数日おきに完全休養日を入れる」「思い切って一定期間まとめて休んでみる」などの工夫をすると良いでしょう。もちろん食事と睡眠も欠かせません。

インナーマッスルを意識的に鍛える必要はない?

いわゆる「インナーマッスル」とは、体の表面から確認する事ができる「アウターマッスル」に対し、体の奥深くにあって、表面から確認する事ができない筋肉の事を言います。とりわけこのインナーマッスルにおいては、鍛える事で「体温が高まる」「血流が良くなる」「疲れにくくなる」「体が柔らかくなる」「姿勢が良くなる」「怪我をしにくくなる」など、ポジティブなイメージばかりが先行しています。しかし残念ながら「インナーマッスルはアウターマッスルよりも優秀」「インナーマッスルを鍛える事は、アウターマッスルを鍛えるよりもメリットが大きい」という事はありません。

例えば肩のインナーマッスルは腕の骨と肩甲骨、肩甲骨と背骨、肩甲骨と肋骨などを繋いでおり、骨の位置を調節する役割があります。そのためしっかり機能すれば、関節の動きがスムーズになり、可動域が広がったり、アウターマッスルの筋力を補助する事ができます。しかしこれらの筋肉は単独で働く事はなく、無意識に普段から働いているので、そもそもピンポイントで鍛える事が難しい筋肉です。これを意識的に鍛える必要がある人というのは、過去に怪我をした人やスポーツ選手ぐらいであり、それ以外の人では意識的に鍛える事よりも、「基本的な体の使い方(インナーマッスルを使えていない根本的な原因)」を改善する事の方が先です。それをせずに筋肉だけを鍛えても意味がありません。

また肩のインナーマッスルは細くて小さな筋肉ばかりであり、そのように元々骨の位置を調節するための筋肉なので、鍛えても大きくはなりません。一方、アウターマッスルの場合、鍛えるほど大きくする事ができます。筋肉は大きいほど生み出される熱の量が大きくなり、動かす度にエネルギーを消費し、消費する度に蓄える事もできるため、エネルギーが循環します。更にその筋肉へエネルギーを供給する血管の数も、その血管内を流れる血液も多くなります。それならばアウターマッスルの方が鍛えるメリットがあります。

そもそもアウターマッスル・インナーマッスルという分類自体、我々が勝手にそう呼んでいるだけで、医学的・科学的にそういう正式な名前がある訳ではありません。例えば肩のインナーマッスルと呼ばれる筋肉の中には、実は一部、体の表面から確認できる筋肉もあります。そのため「どこからどこまでがアウターマッスルで、どこからどこまでがインナーマッスルなのか」という明確な基準がない、曖昧な状態なのです。結局、誰かが最初に言い出したものを、商売をする上で便利な言葉だからと、多くの商売人が利用し、それを一般の人が受け入れる事で認知されたに過ぎません。

ちなみに腰のインナーマッスルは大きな筋肉であり、実は瞬発的な力を要するような運動によって効率的に鍛える事ができます。つまり腰のインナーマッスルを鍛える方法として紹介される事の多い「緩やかに動かす」ような筋トレは、筋肉の鍛え方として効率が悪いのです。その意味でも「インナーマッスル」として一括りにしない方が良いと思います。
2020年3月30日月曜日

筋トレで体が硬くなる?怪我をしやすくなる?

バーベルやダンベル、あるいはトレーニングマシンなどの重量を利用し、筋肉に大きな負荷をかけるようなトレーニングの事を「ウェイトトレーニング」と言います。特にそうしてウェイトトレーニングで鍛えた筋肉は、「使えない筋肉」「体が硬くなる」「足が遅くなる」「不自然な筋肉の付き方になる」「怪我をしやすくなる」「手先の感覚が鈍くなる」など、ネガティブなイメージを持っている人が多く、そのようなトレーニングを敬遠する日本人は多いです。

そう言われる原因は、筋肉に問題があるのではなく、大抵は「体の使い方」に問題があります。例えばドッジボールで、相手に向かってボールを投げる時、力任せに投げようとすると、腕、首、肩周りなどの筋肉をただ強く収縮させてしまいます。しかしボールを投げる前には、まず足を前へ踏み出し、それと共に腰を回転させ、その回転に合わせて腕を振り下ろす必要があり、各筋肉の生み出した勢いを、上手く腕の振りに繋げていかなければなりません。筋力が大きくなると、途端にその筋力に頼り、効率の悪い体の使い方になってしまうのです。

確かに筋力が上がれば、一つ一つの動作のパフォーマンスも上がります。そのパフォーマンスの向上が成績に結びつけば、「この方法が正しい」と考え、その体の使い方を継続していきます。しかし短期的にはそうしてパフォーマンスが上がっても、そのパフォーマンスは長続きしません。何故ならそのように効率の悪い体の使い方をしているため、余計に体力を消耗してしまうからです。特に競技スポーツのように1年中試合がある場合、いずれは疲労の蓄積によって何らかの怪我をしてしまう可能性があります。それでは短期的にパフォーマンスを発揮できても、長期離脱に繋がってしまいますし、肉体だけでなく精神も持ちません。

ちなみにウェイトトレーニングの方法は、一つの筋肉を鍛えるようなトレーニングだけではありません。複数の筋肉を一緒に動かしたり、敢えて小さな負荷でゆっくりと動かしたり、筋肉を勢い良く伸ばした後に急激に収縮させたりなど、様々な実施方法があります。またスポーツを行っていれば、そのスポーツにより近いような動きをトレーニングに取り入れたり、あるいは行っているスポーツとは全く関係のないスポーツの動作をトレーニングに取り入れたりなど、様々な工夫もできます。多種多様なトレーニングを行う事では、筋肉だけでなく、神経系も鍛える事ができ、そのようなトレーニングを行っていけば、体の使い方も改善されていくはずです。
2020年3月29日日曜日

チートデイとは?そもそも意味ある?

チートデイとは、エネルギー消費の激しい運動を継続している時に、数日~数週間に1回程度、一時的に食事の量を増やす日の事を言います。特にこのチートデイの目的は、運動量が増え、筋肉が落ち始め、それに伴って代謝が落ちる時、エネルギーを摂取する事で、一時的に代謝を上げる事を目的としています。そのため、まずここで言える事は「単に食事の量を抑えるようなダイエットの途中で行うチートデイ」というのは、全く意味がないという事です。基本的にチートデイは、運動を行っている人、あるいは筋肉量が多い人が行うものと考えるべきです。無論ですが、糖を摂取する関係で、糖質制限中はチートデイはできません。

またチートデイは単に食事の量を増やすのではなく、脳、臓器、筋肉のエネルギーとなる「糖」を摂取する必要があります。そのためチートデイを行う場合、その日の食事で口にする食品は、その殆どが「糖を多く含む食品」になります。それによって糖以外の食品、すなわち脂肪・蛋白質・ビタミン・ミネラルは、いずれも最低限の量しか摂取できなくなります。よって「糖を摂取できる」とは言っても、選ぶ事のできる食品はかなり限られる事になります。

更にチートデイでは「通常の日の倍以上のエネルギーを摂取する」事が目安になります。つまり「通常の倍以上のエネルギーとなるように、糖を摂取する」という事です。もちろんただ闇雲に糖を摂取すれば良い訳ではありませんが、前述のように、糖以外でエネルギーとなる蛋白質や脂肪は最低限の量しか摂取できませんから、かなりの量の「糖を豊富に含む食品」を食べなければなりません。しかし胃の容量には限りがありますから、食事の回数を増やし、数時間おきに食事をする必要があります。修行のように、ひたすら、口の中に糖を豊富に含む食品を運ぶ事になる訳です。人によっては心身へのストレスはかなりのものになるでしょう。

このようにチートデイは単に食事を増やせば良いというものではありません。安易に行うとただ余計な脂肪を増やすだけです。
2020年3月28日土曜日

ウェイトトレーニングは怪我をしやすい?体が硬くなる?

ダンベルやバーベルなどを用いて行う、いわゆる「ウェイトトレーニング」を行うと「怪我をしやすくなる」と言われる事があります。しかしこれは大きな間違いです。

鍛えた筋肉が、効率良くその筋力を発揮するためには、大きな筋力を発揮しているその筋肉はもちろんの事、その裏側にある筋肉の柔軟性も重要になります。特にそうして主に働いている筋肉の事を主働筋、裏側にあって伸ばされている筋肉の事を拮抗筋と言いますが、拮抗筋は主動筋に対してストッパーのような役割を果たし、その動きを制御しています。そのためスムーズに伸ばされないと、逆に主動筋の収縮を邪魔してしまいます。そうして拮抗筋のストッパーが働きすぎると、自分の感覚では筋肉を勢い良く収縮させているのに、実際には上手く収縮できておらず、例えば咄嗟に素早い動きを要求された時、それが体のバランスを崩す原因になります。それは当然突発的な怪我に繋がる可能性があります。

一方、筋肉の柔軟性を高めるためには、伸ばし続けるようなストレッチを行ったり、そのような運動を普段から行う事で「伸ばし慣れておく」という事はもちろんの事、「筋肉への血流を促す」という事も大きく関係しています。特に筋肉の血流は、実は伸ばし続けるようなストレッチを行うだけでは改善されない事があります。例えばマッサージ、バイブレーション(振動)、運動前の準備運動、運動後のクールダウン、有酸素運動、温浴(風呂)などはよく知られていますが、単純に「同じ姿勢で長時間いない(日常的に筋肉を動かす)」など生活習慣全体の改善が必要になります。つまり筋肉の柔軟性が損なわれる原因はウェイトトレーニングだけではない訳です。

またそのように運動前の準備運動も重要です。普段から運動を意識的に行っている人でも、準備運動を行わずいきなり激しい運動をしようとすると、前述のように脳からの神経伝達が上手くできず、またそのように血流が良くない状態で運動を行う事になるため、筋肉が効率良く力を発揮できず、力みが出たり、各筋肉が上手く連動せず、バランスを崩して怪我をしてしまう事があります。更に運動後には次の日あるいはその次の日までに、できるだけ疲労を取り除く必要があります。そのケアを行った状態で運動をすれば、いずれは疲労の蓄積が上回り、それも怪我の原因になる事があります。このように怪我の原因は「ウェイトトレーニングだけにある訳ではない」のです。
2020年3月27日金曜日

ウェイトトレーニングで鍛えた筋肉は使えない?

ダンベルやバーベルなどを用いて行う、いわゆる「ウェイトトレーニング」によって鍛えた筋肉は、「使えない筋肉」と言われる事があります。しかしこれは大きな間違いです。

そもそも筋肉は脳からの命令で動きます。脳からの神経伝達が上手くできなければ、当然筋肉はスムーズに動いてくれませんが、それはウェイトトレーニングの実施方法の問題です。ウェイトトレーニングと言っても、単に大きな重量のダンベルやバーベルを上げ下げするようなトレーニング、あるいは一つの筋肉をピンポイントで鍛えるようなトレーニングだけではなく、小さな重量を用いて複数の筋肉を連動させ、神経を刺激する事を目的として行うトレーニングもあります。要は多種多様なトレーニングを行い、基本的な体の使い方を覚えれば良いだけの話です。

また人によっては筋肉が大きくなり、それに伴って筋力が大きくなる事で、大きな自信がつき、その筋力に頼った体の使い方になってしまう場合もあります。これは主に精神的な問題です。更に人によっては、普段から「大きな力を発揮する時、顎・首・肩・腕など、力を発揮する筋肉とは別の筋肉に力が入る」という癖がある人がいますが、それは小さい頃からの積み重ねによるものです。特にこれらは筋肉それ自体に原因がある訳ではありませんし、トレーニングの実施方法だけを改善しても、それらの部分は改善されない事があります。つまりトレーニングの実施方法以外にも原因はある訳で、それをウェイトトレーニングを避ける事の理由にするのはかなり極端だと思います。
2020年3月25日水曜日

タコやイカは低糖質・低脂肪しかも高蛋白?

タコやイカは海に生息している軟体動物の一種です。あまり知られていませんが、タコもイカも蛋白質とビタミンB12が豊富に含まれており、特に蛋白質の代謝を補助する役割があるビタミンB12が秀でています。このビタミンB12は植物性の食品では含まれている量が少ないため、人によってはその摂取源として有用なものになります。しかもタコやイカは低糖質・低脂肪で、高蛋白なのにカロリーが低くくなっています。このためタコやイカは、実はダイエットに向いている食品の一つです。ちなみにタコでは鉄分も豊富で、吸収の良い「ヘム鉄」が含まれているという点もポイントです。

ただし、元々の基礎代謝が高い人、あるいは普段から運動習慣がある人の場合、そのようにタコやイカはエネルギーが低いため、タコやイカだけではエネルギー不足になってしまう事があります。確かに筋トレをしている人にとって良い蛋白源にはなりますが、これだけではエネルギー不足です。特に糖質制限中の場合、基本的なエネルギーとなる糖が摂取できないため、激しい運動をしていない人でも、消費エネルギーと摂取エネルギーのバランスが崩れ、筋肉が落ちてしまいます。

食事全体のエネルギー不足によって筋肉が落ちれば、自動的に基礎代謝も落ちるため、それによって糖質制限を行う度に基礎代謝が落ち、その糖質制限を止めた途端、リバウンドしてしまいます。すなわち「タコやイカを食べるだけでは不十分」という事が言えると思います。ましてやそれを食べるだけで痩せるなどとは安易に考えてはなりません。
2020年3月21日土曜日

酵素・・・摂取する意味ある?

酵素は蛋白質の一種で、「体の中で起こる様々な反応を触媒する」という重要な役割があります。例えば糖・蛋白質・脂肪からエネルギーを得る時には、エネルギーが得られる形になるように、少しずつ形を変化させていきます。その変化を行うのが酵素の役割です。そのため酵素を外部から取り入れる事では、俗に「代謝を助ける」などの作用があると言われます。また酵素の中では例えば胃や腸で分泌される「消化酵素」もその一つです。消化酵素は糖・蛋白質・脂肪を分解して消化し、吸収できる形にする役割があります。そのため酵素を外部から体の中に取り入れる事では、俗に「消化を助ける」とも言われます。

しかし基本的にエネルギー代謝で利用される酵素、あるいは胃液や腸液などの消化酵素は、体の中にあるアミノ酸から合成されています。そのため外部から酵素を取り入れても、その酵素がそのままの形で、人体に何らかの作用をもたらす事はできません。また酵素は前述のように蛋白質の一種ですが、一般的な蛋白質よりは複数連なった分子が少ない(分子全体の数が多い)ため、胃や腸で分泌される消化酵素によってスムーズに分解する事ができます。すなわち酵素としての機能があっても、胃や腸ですぐに効力を失ってしまいます。更に酵素は蛋白質のため、加熱調理によってもその効力を失います。大抵の酵素はアミノ酸として吸収される事になるでしょう。

もちろん全ての酵素が単体のアミノ酸まで分解されてしまう訳ではなく、一部はアミノ酸とアミノ酸が結合した「ペプチド」の形で運ばれるものもあると思います。しかし実際に体の中で使われている酵素は別として、例えば植物由来の酵素の中にある特定の蛋白質の構造が、人体で作られる酵素の材料に、そのままの形で使われるとは到底思えません。白身魚のコラーゲンのように高分子、かつ実際に体の中に存在するものなら、ペプチドの形で運ばれる事によるメリットもあると思いますが、酵素の場合、そうではないため、やはりアミノ酸としての作用しか得られないと思います。仮に植物由来の酵素に特有の構造があり、それが人体に何らかの作用をもたらすとしても、免疫機能に「異物と誤認」されてアレルギー症状を起こす可能性もあります。

ちなみに酵素の中にはパイナップルなどのように蛋白質を分解する酵素が含まれている場合があり、これは粘膜に刺激を与える事があります。人によっては顔、口、喉などにアレルギー症状を起こす場合もあります。ただし酵素は蛋白質の中ではそのように分子が小さく分解されやすいため、胃液によって容易に分解されます。このため乳アレルギーや卵アレルギーのように、下痢などの症状まで起こす事は稀です。一方、一般的に「酵素を含む」と謳われているサプリメントの多くは、アミノ酸あるいは蛋白質としての総量がそもそも少ないです(それでもアレルギーが起こる可能性はゼロではない)。どうせアミノ酸を摂取するならプロテインを飲んだ方がマシです。

デトックス効果で痩せる?

人間は小便(尿)、大便、汗、皮脂、咳、痰、呼吸(呼気)、クシャミ、涙などによって、体の中にある物質を外に排出する事ができます。特にそれらの中でも、最も大きな割合を占めているのが「大便」で、体外に排出させる方法の中で、実に「8割以上」を占めているとも言われています。それを踏まえると、「腸内にある大便をスムーズに排出するデトックス効果」は、一見効果があるように見えます。しかしそのデトックスは「元々腸内にある大便がスムーズに排出された」事によるものであり、新たに腸以外の場所から集まって大便として排出されている訳ではありません。すなわち一時的な効果しかありません。

また汗をかいたり、浮腫を改善する事もデトックス効果と言う場合があります。しかしそのように体の中にある物質を外へ排出する方法としては、大便が殆どであり、汗や尿などとして排出される物質はごく僅かな量しかありません。それを「デトックス」と言ってしまうのは、かなり言い過ぎだと思います。もちろん体の中にある余分な水分が排出される事では、確かに体重は減り、また皮膚の腫れぼったさがなくなる事では、痩せて見せる事はあると思います。ただしそれに関しても「ずっと水分を断つ訳にはいかない」訳で、水分代謝が狂う根本的な原因を改善しない限り、また水分が溜まって体重は増えてしまいます。それでは同じ事の繰り返しです。「デトックス効果」だけで健康になれるなどと安易に考えるべきではありません。

ちなみにデトックス効果を目的として、浣腸をし、お尻から何らかの物質を注入し、腸内の物質を排出する方法もあります。一時期には「コーヒー浣腸」として話題になった事もありましたが、これは「元々腸内にあるものを排出する」だけであり、それをしてすぐに、新たな老廃物などが体から腸に集まってくる訳ではありません。特に腸内には腸内細菌が存在しており、絶妙なバランスが維持される事で、大便を作る事ができます。そのバランスが崩れると、余計に便通が悪くなったり、あるいは免疫力が低下する事があります。
2020年3月20日金曜日

筋トレをしても筋肉がつかないのは何故?

人間は今いるその環境に適応するための能力を持っています。実は筋肉が大きくなるのもその一つで、筋肉に大きなストレスをかける事で、そのストレスから身を守ろうと、筋肉の細胞を肥大化させています。これによって筋トレを行う度に筋肉が大きくなるのです。

特にそうして筋肉に与えるストレスの大きさというのは、大きすぎても小さすぎてもいけません。ストレスの大きさが大きすぎると、少ない回数しか反復できないため、結果として与えられるストレスの大きさは小さくなります。また1回の大きなストレスで筋肉が壊れてしまう場合もあります。もちろん1回1回のストレスが小さければ、何回何十回ストレスを与えても、効率良く筋肉は大きくなっていきません。いずれも効果が頭打ちになり、時間を浪費するだけになってしまう事もあります。つまり筋肉を効率良く大きくしていくためには、今の自分の筋肉にとっての「適度なストレス」を見極め、できるだけ正しい方法(フォームなど)で筋トレを行う必要があるでしょう。

「筋トレをしているのに筋肉が大きくならない」という人は、おそらく「ストレスの大きさが小さい」か、「ストレスの与え方が間違っている」、あるいは「そもそもストレスが与えられていない」場合が殆どです。つまり単純に筋トレの実施方法が間違っているだけであり、それを「自分は筋肉がつかない体質なんだ・・・」などと勝手に決めつける必要はありません。
2020年3月18日水曜日

有機栽培(オーガニック)って何が良いの?

有機栽培(有機農法あるいはオーガニック農法など)とは、簡単に言えば、人工的・科学的に合成された物質を使用しない農法の一種です。細かな規定があるようですが、とにかく農薬はもちろんの事、肥料、土、水、光、空気、更には品種そのものの遺伝子組み換えなど、人の手が加えられたものを排除し、できる限り自然だけで作物を育てます。特にその中には農薬を使わず、除草せず、肥料も与えず、耕さず・・・というように、ほぼ自然に近い形の農法もあり、その場合は自然農法(自然栽培など)と呼ばれます。ちなみに無農薬農法であっても、人工的に合成された肥料を利用していたり、遺伝子組み換えを行ったりすれば、それは有機栽培にはなりません。

この有機栽培が生まれた背景には、大量生産に伴って使用する農薬に含まれている成分の人体への毒性、それを使用する土地あるいは地域への影響、大量生産を円滑化させるための遺伝子組み換えによる人体への害や倫理的な問題などが、過去に問題視された事が関係しています。その事もあってか、未だに「有機栽培や自然栽培以外の農法で育てられた作物は健康に悪い」などという考え方を持っている人が、残念ながらたくさんいます。最近では「ヴィーガン(ベジタリアン)」も話題で、植物性の食品だけを食べて生活をするような人も増えてきています。

尚、ヴィーガンの中には「自然農法だけ」という事を信条としている事もあれば、植物性と卵・乳・魚は食べるが肉はダメ、加熱しない、野菜は食べず種子や果物だけを食べる、光と水だけで生きる・・・など、様々な考え方があるようです。私は肯定も否定もせず、個人の自由なので好きにすれば良いと思いますが、ヴィーガン以外の人たちの食習慣や食事に対する考え方(肉を食べるなど。それは動物愛護とも絡んでおり、また別の話になってくる)を否定する事はあってはなりません。海外ではそれで暴動が起きていたりします・・・。

そのように「有機栽培で育てられた作物以外は食べない」「自然由来ではないものは健康に悪い」などという考え方が広まってしまうと、日本の農業はどんどん衰退し、日本の経済全体にも響いてしまいます。ただでさえ、日本の農業は、海外の大量生産に苦戦を強いられ、衰退の一途を辿っています。土地が限られ、自然災害が多く、四季の変化が激しいこの日本で、品質の維持に手間がかかり、1年中の大量生産には向かない有機栽培だけが世の中で許されるようになると、農家は生計が立てられなくなり、いずれは日本産の作物が食べられなくなってしまいます。

何より、天然にある栄養素の中には、元々毒性を持つ物質もたくさんあります(発芽毒などが良い例)し、少量では問題にならなくても、摂取の仕方次第で毒性をもたらす天然の栄養素もたくさんあります(脂溶性ビタミンが良い例)。それは農薬でも同じはずです。そもそも例え農薬が使われていたとしても、毒性のある物質が含まれている農薬は使用を厳しく制限されており、また例え作物に残留していたとしても、水洗いや加熱調理などをすれば問題ないレベルになります。その水道水でさえ、また一般的に健康に良いとされる食物繊維でさえ、摂りすぎれば人体にとって害になる事がある訳で、ラインを考えないと本当にキリがなくなります。
2020年3月17日火曜日

岩盤浴・・・ダイエット効果はある?

岩盤浴では温められた岩の上に寝そべるサウナの一種です。このため通常のサウナのように大量の汗をかく事ができ、それを制御している自律神経を刺激する事ができます。また体温が上がると、血管が拡張され、血流が促されます。それによって皮膚へ供給される血液の量も増えるため、美容にも効果があると思われます。更に水分が排出される事では、下肢などの水分代謝が促され、浮腫の改善効果もあると思われます。その他、岩盤浴によっては外気に触れながら行うものもあるため、その場合、自然の空気を吸う事でリラックス効果も得られると思われます。

ただしそうして汗をかくためには、その供給源となる水分がなければなりません。また水分はナトリウムと一緒に排出され、その際にはカリウムが取り込まれます。そのため汗をかく前に、必ず水分とミネラルを補給し、また終えた後も必ず水分とミネラルを補給しなければなりません。単に汗をかいて水を出すという事に固執し、それを怠ってしまうと脱水や乾燥を招くだけであり、逆に健康を害してしまう可能性があります。

すなわち岩盤浴を行う前も後も「ずっと水分を断つ訳にはいかない」ため、岩盤浴を利用する事による水分排出効果は、あくまで一時的なものと考えるべきです。もちろん岩盤浴を、自律神経を刺激し、体温調節機能を改善する目的で、あるいはリラックスを目的で利用するなら、効果はあるでしょうが、浮腫などを目的にして利用する場合、根本的な原因を改善しない限り、また同じ事の繰り返しになってしまいます。岩盤浴を利用するだけで健康になれるなどとは安易に考えないようにしましょう。これは他の「汗をかく行動」と同じです。

砂風呂・・・ダイエット効果はある?

砂風呂では単に砂をたくさん被るのではなく、ある程度温められた砂を被ります。このためサウナのように大量の汗をかく事ができ、それを制御している自律神経を刺激する事ができます。また体温が上がると、血管が拡張され、血流が促されます。それによって皮膚へ供給される血液の量も増えるため、美容にも効果があると思われます。更に水分が排出される事では、下肢などの水分代謝が促され、浮腫の改善効果もあると思われます。

ただしそうして汗をかくためには、その供給源となる水分がなければなりません。また水分はナトリウムと一緒に排出され、その際にはカリウムが取り込まれます。そのため汗をかく前に、必ず水分とミネラルを補給し、また終えた後も必ず水分とミネラルを補給しなければなりません。単に汗をかいて水を出すという事に固執し、それを怠ってしまうと脱水や乾燥を招くだけであり、逆に健康を害してしまう可能性があります。

すなわち砂風呂に入る前も入った後も「ずっと水分を断つ訳にはいかない」ため、砂風呂を利用する事による水分排出効果は、あくまで一時的なものと考えるべきです。もちろん砂風呂を、自律神経を刺激し、体温調節機能を改善する目的で利用するなら、効果はあるでしょうが、浮腫などを目的にして利用する場合、根本的な原因を改善しない限り、また同じ事の繰り返しになってしまいます。砂風呂を利用するだけで健康になれるなどとは安易に考えないようにしましょう。これは他の「汗をかく行動」と同じです。

サウナ・・・ダイエット効果はある?

サウナでは高室温・高湿度の環境に身を置く事で、大量の発汗を促す事ができます。発汗は体の表面から水分を排出し、それと一緒に熱を逃がす事で、体温を下げています。これは自律神経によって行われるため、サウナではその機能を刺激する事ができます。また汗の水分は血液中に含まれている水分が元になっており、汗をかくために血管が拡張され、血流が促されれば、皮膚へ供給される血液及び水分の量も増える事になります。このためおそらく美容にも効果があると思われます。その他、汗として水分が排出される事では、下肢などの水分代謝が促されます。それによって浮腫なども改善できると思われます。

ただしそうして汗をかくためには、当然その供給源となる水分がなければなりません。また水分はナトリウムと一緒に排出され、その際にはカリウムが取り込まれます。そのため汗をかく前に、必ず水分とミネラルを補給し、また終えた後も必ず水分とミネラルを補給しなければなりません。単に汗をかいて水を出すという事に固執し、それを怠ってしまうと脱水や乾燥を招くだけであり、逆に健康を害してしまう可能性があります。

すなわち「ずっと水分を断つ訳にはいかない」ため、サウナによる水分排出の効果はあくまで一時的なものと考えるべきです。サウナを自律神経を刺激し、体温調節機能を改善する目的で利用するなら、効果はあるでしょうが、浮腫などを目的にして利用する場合、根本的な原因を改善しない限り、やはり一時的な効果にしかなりません。サウナを利用するだけで健康になれるなどと安易に考えないようにしましょう。これは他の「汗をかく行動」も同じ事です。
2020年3月6日金曜日

低脂肪と高脂肪・・・どちらが健康に良い?

脂肪はそれだけで大きなエネルギーがある(糖と蛋白質のカロリーは同じだが、脂肪はその倍以上のカロリーがある)ため、高脂肪食では生命活動の維持に必要なエネルギーを確保できる(下回らないようにする)という大きなメリットがあります。特にエネルギーが十分に存在する状態では、省エネ状態に入る事を防ぎ、エネルギーを消費する筋肉を成長させるための条件の一つになっています。筋肉が大きくなるとその成長及び維持に必要な糖・蛋白質・脂肪の代謝が向上、すなわち基礎代謝が大きく上がります。また脂肪は性ホルモンなどの重要なホルモン、皮膚、粘膜、眼球などの材料にもなっています。よって筋トレを行って筋肉を大きくしたい場合、脂肪は過度に制限すべきではありません。

しかし摂取量の管理ができず、エネルギーが余剰となって新たな脂肪が蓄積すれば、やはり肥満体型として見た目に大きな変化をもたらします。特に肝臓に蓄積する事では脂肪肝となり、それが進行すれば肝臓癌になるリスクが高まります。また血液中に脂肪が増える事では、血管の壁を傷つけ、動脈硬化や血栓となり、心筋梗塞や脳梗塞などの原因にもなります。更に、脂肪の蓄積は胃癌や大腸癌など癌の原因にもなる他、身近な所では脂溶性ビタミンの蓄積による副作用や、必須脂肪酸のバランスが崩れる事によるアレルギー症状の悪化も起こりえます。自分では処理し切れないほどの脂肪の過剰摂取を続ければ、それらのリスクが高まる事になるでしょう。筋肉を大きくしても病気になってしまったら意味がありません。

一方、低脂肪食であればそのようなリスクを抑える事はが、脂肪はそれだけでエネルギー源として優秀なため、その脂肪を制限し続ける事では、慢性的な「カロリー不足」に繋がる可能性があります。繰り返しになりますが、筋肉を維持・成長させるにはエネルギーが必要なので、低脂肪食は筋肉の成長を阻害する事になります。筋肉が萎むと基礎代謝が低下し、省エネ体質となり、余計に脂肪が蓄積しやすい状態になってしまいます。またホルモンバランスが崩れやすくなったり、免疫機能が低下したり、脂溶性ビタミンの吸収が悪くなったり、皮膚や粘膜の健康が損なわれたりもします。低脂肪を極めていくとそれはそれで問題が大きいのです。

要はバランスなのです。例えば運動をするとエネルギーが消費されます。つまり食事を制限しなくてもエネルギーを制限した状態を作り出す事ができます。しかしその状態が長期間続くと筋肉は逆に萎み、基礎代謝が低下します。よってその状態で十分なエネルギーを摂取し、筋肉の成長を促し、基礎代謝を上げる訳です。しかしエネルギーを摂取しすぎると健康リスクが高まります。なので摂取した分だけ運動をして消費し、再びエネルギーを消費した状態に戻します。健康の維持にはこれを繰り返す事が重要なのだと私は思います。



ちなみに最近話題の糖質制限ではその名の通り筋肉や脳を動かすのに必要な糖を制限します。しかし単に糖を制限するだけだと、エネルギー不足となり、筋肉がしぼみ、基礎代謝が低下してしまいます。それでは糖質制限を止めて元の食事に戻した時、リバウンドのリスクが高まります。よって糖質制限中では、筋肉の材料のために蛋白質を摂取し、また基礎代謝量や運動量に合わせてエネルギー確保のために脂肪を意識的に摂取する必要があります。もちろん筋肉を刺激するための筋トレなどの運動も合わせて行わなければなりません。

一方、糖ではなく脂肪の方を制限する場合もありますが、その場合では逆に糖を運動量に合わせて摂取し、蛋白質もやはり筋肉の材料のために摂取する必要があります。すなわち糖質制限に関わらず、一般的なダイエットによる食事制限は「単に特定の栄養素や食べ物を制限すれば良いという訳ではない」という事です。ダイエットは頭を使います。
2020年2月10日月曜日

筋トレをしたら足や腕が太くなる?

何故太ももの筋肉が太くなりやすいのかと言えば、それは太ももに体重がかかりやすく、意識的に鍛えていなくても元々筋肉が太いからです。また二の腕に関しても何故太くなりやすいのかと言えば、腕は日常的に動かす事ができるよう元々筋肉が太くなっているからです。何が言いたいのかというと、筋肉が大きく太くなるためには条件があります。それは「筋肉に対して一定以上を与える」事と「その負荷に慣れる必要のある環境に身を置く」事です。よって単純に「普段味わっていないような大きな負荷与える」というような習慣が、長く続かなければ筋肉が大きくならない訳ですから、運動を行って腕や足が太くなるのが嫌だと考えるのであれば、それを意識した筋トレを行えば良いだけです。

例えば太ももの筋肉を鍛える方法として「スクワット」があります。スクワットは立った状態で行うため、太ももの筋肉に自分の体重がかかります。自分の体重が60kgなら60kgの負荷ですから、そう考えるとそれなりに大きな負荷です。そのような負荷で筋トレを継続すれば、その負荷に耐えられる程度にまで、筋肉はそれなりに太くなるでしょう。一方、例えば座った状態や寝た状態で、そのまま太ももの筋肉に刺激を与えるような筋トレを行えば、その負荷はかなり小さく抑える事ができるはずです。そうして負荷を抑えれば筋肉が太くなる事はなくなりますし、運動が苦手・嫌いな人でも続けられそうですよね。すなわち足や腕が太くなるのは、筋トレのやり方の問題であって、必ずしも「筋トレ=太くなる」とは限りません。

またこれは逆の発想で「腕や足以外の筋肉を敢えて鍛える」という方法もあります。例えば太ももの筋肉を鍛えて太ももが太くなったら、それ以上にお尻の筋肉を鍛えて大きくすれば、視覚的な効果で太ももが太く見える事は少なくなります。またそうしてお尻が大きくなったら、今度はお腹や腰回りにある筋肉を鍛えて引き締めてあげれば、お尻が大きく見える事もなくなっていきます。更にその上で背中全体、肩・肩甲骨周り、胸などの筋肉を鍛えてあげれば、他が大きくなった事で腕の細さを強調する事ができます。何が言いたいのかというと、太ももだけが太く見えたり、腕だけが太く見えたりするのは「全身の筋肉がバランス良く鍛えられていない」からではないでしょうか。

更に大きな筋肉ほど生み出す事のできる熱の量も多いので、鍛えてあげれば基礎代謝が上がります。その上で睡眠や食事を注意しホルモンバランスを整えれば、全身の糖及び脂肪の蓄積も抑える事ができ、激しい運動を行わなくても自然と二の腕や太ももにある脂肪は減っていきます。また運動を行う事では水分代謝も改善されます。それにより水が溜まって腫れぼったくなるという事も減り、脂肪を落とそうとするよりも細く見えるようになります。筋トレを太くなる事を理由に敬遠するのは、他に楽して痩せたい方法を探しているように見えます。毎日積み重ねれば回り道にはなりますが大きな苦労をしなくても自然に痩せていくと思います。

ちなみに「太くなる」とは言いましたが、自分の体重だけを使ったトレーニングだけでは、そこまで足や腕が太くなる事はありません。例えば腕立て伏せだけで腕が太くなると思ったら大間違いです。まぁ肩の筋肉に関しては自分の体重だけで鍛える事が難しいので、腕だけ鍛えて肩が疎かになっていて、バランスが悪く、腕だけ目立つというような事はあり得ますが、言うほど腕が太くはならないでしょう。一方、スクワットに関しては体重のある人ほど負荷が大きくなりますが、それでもやはりボディビルダーのような太さにはなりません。それよりも水分代謝が崩れ、浮腫による腫れぼったさの方が大きいと思います。
2020年1月6日月曜日

食事の回数を増やすダイエット法って効果あるの?

これは日常的に運動を行っている人に限られます。例えば運動を行っている人が筋肉に効率良く栄養を送るためにはインスリンの分泌が必要です。インスリンは血糖値が上がった時に分泌され、細胞へ糖を取り込む事によって血糖値を下げます。その際にはアミノ酸など様々な栄養素も一緒に取り込んでおり、栄養補給の際にはそれらを糖を一緒に摂った方が、効率良く筋肉に栄養を送る事ができます。

何が言いたいのかというと、食事の回数を増やす事の目的は「運動時のために血糖値が低下しないよう一定に保つ」「エネルギー不足を防ぎ、筋肉の分解を最小限に抑え、筋肉に効率良く栄養を送る」事にあります。よって筋肉量の少ない人や普段から運動を行っていない人では、食事の回数を増やすようなダイエット法は適していません。必ず運動習慣の改善が必要です。

尚、食事の回数は増やしても6~8回になりますが、1回の食事量やその内容に関しては臓器への負担を考え、徹底した管理が必要です。むしろ1回の食事の量は減る事が多いです。普段の食事のまま回数だけを増やすというのは単に心身へ負担をかけるだけだと思います。
2020年1月1日水曜日

ヨガとピラティス・・・実際効果ある?

●ヨガについて考えてみる

ヨガ(ヨーガ)とは、古代インドが発祥の宗教的な行法で、心身を鍛錬する事でそれをコントロールし、精神を統一させ、死後に起こるとされる「輪廻転生」からの「解脱(モークシャ)」に至ろうとするものです。輪廻転生とは、人間が死後に転生し再び現世に舞い戻る「生まれ変わり」の事ですが、解脱をするとその輪廻から逃れる事ができ、魂が真の意味で解放されるとされています。

もちろん実際にはもっと深い歴史や文化、考え方があるのですが(私は理解していないのでこのぐらいで・・・)、現代におけるフィットネス目的の「ヨガ」では、そのための心身を鍛錬する方法の内の、特に「アーサナ」と呼ばれる座法・体位を独自に発展させたもので、本来のヨガとは異なるものです。

ヨガで行う座法・体位では、基本的に特定のポーズを取った状態で静止し、呼吸を意識的に行い、精神を落ち着けて瞑想します。特に筋肉に力を入れた状態で静止すると、いわゆる「遅筋」に刺激を与える事ができ、筋持久力アップには効果があると思われます。遅筋は脂肪と酸素を使う長時間の運動(有酸素運動)の時に主に働く筋肉です。つまり普段からヨガを行って遅筋が機能していれば、日常的に行っている些細な動作においても、遅筋が機能するようになり、自然と脂肪が燃えるようになります。その量はごく僅かですが、積み重ねていけば体型の維持は可能になります。また関節や筋肉などには殆ど動きは伴わず、ポーズさえ覚えてしまえば複雑な動きは要求されないため、運動習慣のなかった人でも容易に挑戦する事ができます。

しかし筋肉に対して大きな負荷を与えている訳ではないため、筋力アップ及び筋肥大の効果は殆ど期待できません。筋肉は瞬発的な運動を行う際に糖を消費しますが、ヨガではそれも見込めないため、糖などの代謝が改善したり上がったりする事もおそらくないでしょう。また筋肥大には蛋白質も必要ですが、ヨガでは筋肥大はあまり望めないため、蛋白質の代謝も上がりません。つまり基礎代謝はそこまで大きく上がったりしないと思われまS。更にそのように動きが伴わないという事は、ポーズによっては血液がどこかに留まるという事も考えられ、実施方法を間違えると、逆に筋肉のコリに繋がってしまう可能性もゼロではありません。よって別途ストレッチが必要になる場合もあります。

特にヨガでよく言われるのがストレッチ効果です。関節可動域をギリギリまで使うようなポーズの場合、筋肉や関節付近にある組織が長時間伸ばされる事になるため、それによって柔軟性を高める事ができると思われます。ただしポーズによっては筋肉以外の「伸ばしてはいけない組織(靭帯・神経)」も伸ばされる事があり、人によっては積み重ねる事によって関節が緩くなってしまう事があります。筋肉や関節は柔らかければ柔らかいだけ良いように思いますが、柔らかいとそれだけ組織を安定させたり、固定させる事が難しくなるのです。そのような状態で、もし不意にヨガとは異なる動的な運動を行った場合、素早い動作をコントロールする事ができず、思わぬ怪我に繋がってしまう事もあります。そういった意味では「意識的に時間を作って行う運動」をヨガだけに頼るというのはあまり良い考え方とは言えません。

ちなみにヨガでは常温で行う方法と室温・湿度を高めた状態で行う方法があり、後者の方が発汗効果は高いと思われます。発汗する事によって余分な水分が排出されれば、浮腫の改善にも効果があるでしょう。ただし大量に発汗する場合、ミネラルや水分を補給しながら行う必要があります。ヨガというと精神の鍛錬というイメージが強いため、水分補給を断ったり、あるいはヨガがきっかけの食事制限を行う人もいますが、それは逆にヨガの効率性を下げています。固定概念を持つべきではありません。

●ピラティスについて考えてみる

ピラティスは今でこそダイエット法の代名詞となっていますが、元々は戦争で負傷した兵士のリハビリを目的にして作られたものです。ヨガとピラティスは、体の使い方やポーズでは似ている部分がありますが、これは元々ピラティスの中に、ヨガの座法・体位を参考にして作られた部分があるためです。それが2000年以降では、よりエクササイズに特化するよう独自に発展し、現在に至っていると言われています。

ピラティスもヨガと同じように大きな負荷を用いず、また複雑な動作も要求されないため、普段からスポーツを行っていない人では「筋肉に刺激を与える」という意味では良いきっかけになると思われます。ただしヨガでは前述のように「精神」を重視した上で肉体と一致させるのに対し、ピラティスではまず「肉体」の方を重視します。その点はヨガとピラティスでは大きく異なっています。それがどう健康効果に繋がっていくのかについては、個人によって大きく違うと思われます。

またピラティスではインナーマッスルを鍛える事ができるなどと言われる事もあります。しかしインナーマッスルという概念がそもそも曖昧な上、インナーマッスルは一般的に小さくて細い筋肉が多く、基本的には骨の位置を調節するなど単独で働く事はありません(腸腰筋のように太い筋肉もあるが、これはヨガやピラティスでは鍛えられない)。そのためインナーマッスルだけを鍛えれば良い、インナーマッスルの方が優秀だ・・・などといった考え方は持つべきではありません。

●ヨガとピラティス・・・どっちが良いの?

前述したようにヨガとピラティスは、今までの運動習慣がなかった初心者にとっては、これから何かの運動を始める一つのきっかけにはなると思います。その意味では効果があるものです。しかしヨガとピラティスだけに固執する必要は全くありません。特にヨガとピラティスだけでは筋肉を鍛える事ができません。筋肉をつけなければ基礎代謝は中々上がりません。基礎代謝が上がらなければ脂肪が燃えにくく溜まりやすいという体質も変わりません。ヨガやピラティスを行うとそれだけで満足してしまう人も多いです。それをきっかけにして様々な運動を行うべきでしょう。