
また汗をかいたり、浮腫を改善する事もデトックス効果と言う場合があります。しかしそのように体の中にある物質を外へ排出する方法としては、大便が殆どであり、汗や尿などとして排出される物質はごく僅かな量しかありません。それを「デトックス」と言ってしまうのは、かなり言い過ぎだと思います。もちろん体の中にある余分な水分が排出される事では、確かに体重は減り、また皮膚の腫れぼったさがなくなる事では、痩せて見せる事はあると思います。ただしそれに関しても「ずっと水分を断つ訳にはいかない」訳で、水分代謝が狂う根本的な原因を改善しない限り、また水分が溜まって体重は増えてしまいます。それでは同じ事の繰り返しです。「デトックス効果」だけで健康になれるなどと安易に考えるべきではありません。
ちなみにデトックス効果を目的として、浣腸をし、お尻から何らかの物質を注入し、腸内の物質を排出する方法もあります。一時期には「コーヒー浣腸」として話題になった事もありましたが、これは「元々腸内にあるものを排出する」だけであり、それをしてすぐに、新たな老廃物などが体から腸に集まってくる訳ではありません。特に腸内には腸内細菌が存在しており、絶妙なバランスが維持される事で、大便を作る事ができます。そのバランスが崩れると、余計に便通が悪くなったり、あるいは免疫力が低下する事があります。