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2020年3月24日火曜日

ジャンプ力はアキレス腱が長いほど高くなる?

筋肉は腱を通じて骨を引っ張り、それによって関節を動かしています。しかし反動などの勢いが何もない状態から、いきなり筋肉を勢いよく収縮させる場合、その腱が仲介している関係で、関節が動くまでに若干のタイムラグが生まれ、それによって力を伝達する際にパワーロスが発生してしまいます。そのロスをできるだけ抑えるためには、筋肉を意識的に収縮させる前に、その意識的な収縮を行うための「勢い」を作り出す必要があります。そこで重要になるのが「腱」です。

特に腱には「勢い良く伸ばされた時、反射的に縮む性質」があり、その際の反射的な収縮は、意識的な筋肉の収縮よりも前に行われると言われています。元々この機能は、腱が強固な組織のため、必要以上に伸ばされた時、組織が壊れてしまわないようにするためのものですが、この機能を利用する事で、腱が反射的に縮む際の勢いを、その後の意識的な収縮の反動に利用する事ができます。これによりジャンプを行う際、「一旦、勢い良く腱を伸ばした後、意識的に筋肉を収縮させる」事で、より高くジャンプする事ができるようになります。

ただし腱を勢い良く伸ばした際、その勢いに腱が耐えられなければ、その反射的な収縮は生まれません。また腱がその勢いに負けて壊れてしまう可能性もあります。つまりより高くジャンプするためには、伸ばされる際の勢いに耐え、またその勢いを跳ね返す事ができるような、より強固な腱でなければなりません。特に人体で最も強い腱と言われているのがアキレス腱で、当然ジャンプを行う際にも大きな配分を占めています。だからこそ「ジャンプ力はアキレス腱が長い(強い)ほど高くなりやすい」という訳です。