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2020年3月15日日曜日

鉄が不足していなくても貧血になる?

貧血は脳への酸素の供給が正常に行われない事で起こります。酸素は肺から呼吸を通して赤血球に取り込まれ、動脈を伝い、心臓のポンプによって全身へと渡ります。このためまず肺と心臓が正常に働いている事が重要になります。例えば運動不足などによって肺や心臓を普段から使う習慣が乏しければ、肺や心臓が衰えたり、関係する筋肉が衰え、当然貧血になりやすくなるという事が言えます。特にその状態では、一時的に脳や筋肉を使う頻度が増える(激しい運動、脳の活動、過労、ストレスが急激に増えた時など)事で、突然貧血になる場合もあります。

またそのように酸素は赤血球によって運ばれます。そのため赤血球が大量に存在する事が重要になります。特にその構成要素となるヘモグロビンを作るために鉄が必要です。一方、ヘモグロビンを作るためには銅というミネラルも必要で、実は銅が不足する事でも、貧血になる事があります。そして赤血球は蛋白質です。よって蛋白質の材料となる必須アミノ酸も必要であり、蛋白質を含む動物性の食品を食べる習慣がない場合も、貧血になる事があります。

更に蛋白質の代謝にはビタミンB群が必要です。ビタミンB群は腸内細菌によって一部を合成されるため、腸内環境の乱れも貧血の原因になる事があります。もちろんビタミンB群は食事でも摂取できます。特に動物性の食品には蛋白質の代謝を補助するビタミンB6やビタミンB12が豊富なため、植物性の食品に固執している事で、それが貧血に繋がる場合があります。その他、植物性の食品に含まれる非ヘム鉄はビタミンCによって吸収が促されます。よってビタミンCが不足する事でも貧血は起こり得ます。

このように貧血の原因は様々です。貧血=鉄不足というイメージが非常に強いので、鉄を摂るだけで貧血が良くなるように考えている人は多いのですが、実際には鉄を摂取するだけでは根本的な解決にはなりません。