アルコール(エタノール)はアセトアルデヒドに代謝された後、酢酸に分解されます。酢酸はいわゆる「お酢」の主成分として知られていますが、実は短鎖脂肪酸の一種で、更に代謝される事でクエン酸となり、細胞が活動するためのエネルギーになります。そうして最終的には二酸化炭素と水になります。
このためよく「アルコールは全て代謝されるからエネルギーはない」と言われますが、実際には異なり、過剰なアルコールの摂取は余剰のエネルギーを生み出します。クエン酸は逆順する事で中性脂肪の合成に回す事ができるため、これによって新たな脂肪の蓄積に繋がります。またアルコール飲料と一緒に食べる食品は、塩、油、糖、脂肪が豊富なものが多く、更にアルコール自体に食欲を増進させる作用があるため、これによっても新たな脂肪の蓄積に繋がる原因になります。
その他、これは精神的なものですが、「アルコールの適度な摂取は体に良い」と考えている人ほど、量が適度ではない事が多く、また既に現時点で、アルコールによる細胞へのダメージが蓄積している事があります。特にアルコールを飲み続ける事によって「平気だ」と感じるのは、単に神経系が鈍感になっているだけであり、実際には気づかぬ内にアルコールの量が増えていたり、そのように蓄積がある訳です。それが既に脂肪の蓄積に繋がっている可能性があります。
ダイエット・食事・栄養・運動・筋トレ・睡眠・健康法など、世の中で当たり前とされている事の中でも、特に「間違って理解されている事」について管理人独自の視点でまとめています。