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2020年3月23日月曜日

四十肩や五十肩、そもそも何故起こるのか?

いわゆる四十肩や五十肩は、腰痛などと並んで日本人の多くが悩まされる症状の一つです。しかしそもそも何故起こるのでしょうか。

まず原因として挙げられるのが肩甲骨周りにある筋肉の衰えです。これによって肩甲骨の位置が不安定になります。そもそも肩甲骨は宙に浮いている状態で、筋肉によってその位置を調節しています。これが筋肉の衰えによって支えられなくなり、体を動かした時、本来とは異なる方向へ動いてしまう事があるのです。

特に肩甲骨はその先に腕の骨が繋がっています。これが肩関節です。体を正面から見ると、胸のすぐ横に腕がありますが、腕は胸の骨についてるのではなく、背中にある肩甲骨についています。なので、肩甲骨の位置が不安定になると、腕の骨の位置が不安定になり、肩と腕の可動域が大きく制限されます。その状態で腕を動かそうとすれば、当然スムーズには動きません。無理に動かす事では筋肉が必要以上に使われ、それで痛みが出るのです。

更に肩甲骨と腕の骨は様々な筋肉や靭帯によって繋がっています。肩甲骨の位置が不安定になると、それらの組織にも影響が及びます。特に骨と骨の隙間が空いて、そこに周囲の組織が挟まったり、擦れ合ったりする事があります。これによって動かす度に炎症を起こし、慢性的に痛みが出ます。筋肉は治りやすいですが、靭帯はそう簡単には治りません。進行すると単なる四十肩や五十肩ではなく、脱臼や骨折にも繋がる事があります。

ちなみに「肩甲骨周りの筋肉の衰え」とは言いましたが、その原因はお腹や背中全体の筋肉の衰えに原因があります。またそもそもの血流にも原因があります。そのため実際には全身の筋肉の使い方、及びその生活習慣そのものに原因が隠されている事が多いです。トレーニング、マッサージ、ストレッチなどで腕・肩・肩甲骨周りの筋肉だけを改善しても、根本的な原因が改善されない限り、また再発してしまうでしょう。