メッセージボード

※当ブログを応援して頂ける方はクリックだけでもお願いします→通販サイトAmazon

2020年3月13日金曜日

ニンジンを食べると目が良くなる?

ニンジンにはβ-カロテンとカリウムが豊富に含まれています。β-カロテンはビタミンAの一種で、人体では眼球に存在する視細胞の構成要素になっています。そのため人体にとって必須で、必ず食事から摂取し続けなければなりません。またβ-カロテンには強い抗酸化作用があります。過剰な活性酸素の増殖による酸化は、蛋白質の合成を妨げたり、脂肪を酸化させて、組織の機能を低下させます。β-カロテンはその酸化を制御する役割があり、新陳代謝が活発な組織、例えば目など粘膜の健康維持に必要になります。

またカリウムには細胞内外の水分量を調節する役割があります。細胞内外では濃度の違いによって様々な反応が起こり、濃度が低い場所から高い場所に向かって物質が移動する事ができます。カリウムがないとこの物質の移動がスムーズでなくなり、組織の機能が低下します。特にカリウムは細胞内の水分をナトリウムと共に外へ排出する事ができるため、不足すると水分が溜まり、浮腫や高血圧の原因になると言われています。これは当然目の健康維持にも繋がっています。

しかしβ-カロテンやカリウムには「物理的に視力を向上させる効果」はありません。加齢や生活習慣の積み重ねによる「組織へのダメージの蓄積」を遅らせる事はできるかもしれませんが、摂取したからと言って、すぐに目が良くなったりする事はあり得ません。なので、ニンジンには目を良くする効果はありません。