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2020年3月27日金曜日

欧米人は海苔を消化できない?日本人は腸が長い?

「日本人は腸が長く、食べ物がゆっくり吸収される。故に動物性の食品は消化しづらい」「日本人の腸は植物性の食品の方が消化しやすく、それに適した腸内細菌を持っている」などと言われる事があります。しかし「日本人が欧米人と比べて腸が長い」とするデータは現時点では存在しません。むしろ「腸の長さには大差がなかった」というデータが存在しており、実際には言われるほど腸の長さに差はありません。もちろん「胴長・短足=腸が長い」というのも関係ありません。日本人を含むアジア人は胴長・短足が多いですが、欧米人と比べて骨格的には差があっても、臓器の長さはそこまで大きな差が出ないのです。

またそもそも人間の腸は生活習慣によって適応する事ができ、肉を食べる習慣があればそれに適した腸内環境に、植物を食べる習慣があればそれに適した腸内環境に、両者を食べる習慣があれば、やはりそれに適した腸内環境になっていきます。すなわち人種による違いではなく、生活習慣・環境の積み重ねによる影響の方が大きいため、「日本人は植物を消化しやすく、肉を消化しにくい」とは一概には言えません。もちろん動物性の脂肪には過剰摂取によって肥満、癌、動脈硬化などのリスクを高めると言われていますが、それは欧米人でも起こり得る事です。

一方、日本人はインスリンの分泌量が欧米人と比べて少ないというデータがあります。これは日本人は糖を分解する消化酵素を大量に分泌する事ができる(例えば日本人は唾液が多く分泌される等)ため、それによって糖を効率良く分解・吸収する事ができ、インスリンの分泌が少なくても、細胞内へ糖を取り込む事ができるという事が関係しているようです。このため日本人は現代の食文化においては、糖の過剰摂取による糖尿病や肥満などになりやすいと言われています。

これは日本人が元々していた食習慣に、欧米人の食習慣が入ってきた事で、糖の摂取量やその機会が増えた事によるもので、別の見方をすると「糖を消費するような生活習慣が以前よりも減った」という事もその理由になっています。特に糖は脳の活動、臓器の活動、筋肉の活動によって消費されます。すなわちそのような生活習慣をすれば、日本人もそれらのリスクを抑える事ができると思われます。食習慣の欧米化だけに責任を押し付けるのはどうかと思います。

尚、それとは少し話が変わりますが、「ダイエット商法」という言葉があるように、ダイエットに関わる情報は、大抵、何か商品を売るための宣伝でしかありません。そのような情報は「痩せる」という結果ばかりが重視され、事実あるいは効率が二の次にされる事も多く、受け身のままでは一向に正しい情報が手に入りません。おそらくそういう情報しか追っていない人は、この記事に書いてある情報にも、おそらく辿り着けないのではないでしょうか。与えられる情報はまず疑い、自分で調べ、一旦頭で考えて、自分の意思で取捨選択をし、それから実践するようにしましょう。
2020年3月25日水曜日

ビタミンB群は腸内で作る事ができる?

ビタミンB群は糖・蛋白質・脂肪の代謝を補助する役割があり、生命活動を維持する上で必要不可欠な栄養素です。特にこのビタミンB群は腸内細菌が食物繊維を分解する際、腸の中で合成する事ができます。そのためビタミンB群は食物繊維を豊富に含む植物性の食品が摂取源になります。

ただし腸内細菌だけでは不十分であり、食品に含まれているビタミンB群を合わせて、初めて十分な状態になります。特にビタミンB12に関しては、栄養素が吸収される場所よりも遠い場所で合成されるため、腸内だけでは十分量を補給できないと言われています。しかもビタミンB12は肉や魚などの動物性の食品に多く含まれています。そのため確かにビタミンB群の補給に食物繊維は重要ですが、それだけではビタミンB群は不足してしまいます。しっかり動物性の食品も一緒に食べるようにしましょう。
2020年3月22日日曜日

緊張するとお腹が痛くなるのは何故?

緊張によってストレスを感じると自律神経が過敏になります。特に自律神経は自分の意志では制御できない様々な機能をコントロールしており、実はその中には胃腸の活動もあります。自律神経がそうして過敏になると、その自律神経を通じて胃腸も過敏になり、過剰な蠕動活動が行われてしまいます。これによって未消化の食べ物や、水分を吸収しないままの食べ物が大量に大腸に到達します。これによって下痢を引き起こすのです。

ちなみにストレスを受けた時には、セロトニン、ドーパミン、ノルアドレナリン、アドレナリン、成長ホルモン、グルカゴン、コルチゾールなど、様々なホルモンが分泌されています。特にこの内、セロトニンは太陽の光を浴びる事で分泌され、他のホルモンをコントロールして心身を活性化・安定化させたり、睡眠に必要なメラトニンの分泌のきっかけにもなっています。またセロトニンとメラトニンは入れ替わるようにして分泌されており、体内時計のような役割も果たしています。つまりストレスや自律神経の過敏さには、睡眠習慣の崩れが一つのきっかけとなる可能性があります。もちろんストレスそれ自体を減らしたり、受け止め方を変えたり、経験値を増やして慣れるなども重要です。

ただし脳内で分泌されたセロトニンが腸内に直接影響を与える事はありません。また腸内にもセロトニンは存在し、腸内の水分量を調節する役割があり、これが過剰になる事でそのような下痢を引き起こす原因になると言われていますが、この腸内のセロトニンが脳内に直接影響する事もありません。特にメディアでは「腸内のセロトニンを増やすと良い」とよく言われますが、実際には腸内のセロトニンは増えすぎても問題が大きい上、そのように脳と腸のセロトニンが互いに行き来する事はありません。
2020年3月21日土曜日

デトックス効果で痩せる?

人間は小便(尿)、大便、汗、皮脂、咳、痰、呼吸(呼気)、クシャミ、涙などによって、体の中にある物質を外に排出する事ができます。特にそれらの中でも、最も大きな割合を占めているのが「大便」で、体外に排出させる方法の中で、実に「8割以上」を占めているとも言われています。それを踏まえると、「腸内にある大便をスムーズに排出するデトックス効果」は、一見効果があるように見えます。しかしそのデトックスは「元々腸内にある大便がスムーズに排出された」事によるものであり、新たに腸以外の場所から集まって大便として排出されている訳ではありません。すなわち一時的な効果しかありません。

また汗をかいたり、浮腫を改善する事もデトックス効果と言う場合があります。しかしそのように体の中にある物質を外へ排出する方法としては、大便が殆どであり、汗や尿などとして排出される物質はごく僅かな量しかありません。それを「デトックス」と言ってしまうのは、かなり言い過ぎだと思います。もちろん体の中にある余分な水分が排出される事では、確かに体重は減り、また皮膚の腫れぼったさがなくなる事では、痩せて見せる事はあると思います。ただしそれに関しても「ずっと水分を断つ訳にはいかない」訳で、水分代謝が狂う根本的な原因を改善しない限り、また水分が溜まって体重は増えてしまいます。それでは同じ事の繰り返しです。「デトックス効果」だけで健康になれるなどと安易に考えるべきではありません。

ちなみにデトックス効果を目的として、浣腸をし、お尻から何らかの物質を注入し、腸内の物質を排出する方法もあります。一時期には「コーヒー浣腸」として話題になった事もありましたが、これは「元々腸内にあるものを排出する」だけであり、それをしてすぐに、新たな老廃物などが体から腸に集まってくる訳ではありません。特に腸内には腸内細菌が存在しており、絶妙なバランスが維持される事で、大便を作る事ができます。そのバランスが崩れると、余計に便通が悪くなったり、あるいは免疫力が低下する事があります。
2018年5月18日金曜日

ヘソのゴマを取るとお腹が痛くなる?

赤ちゃんが母親の体の中にいる時にはヘソの緒から血液を貰って成長しますが、ヘソの緒は出産後に人為的あるいは自然に切り離され、その痕として残るのが「ヘソ」です。ヘソの裏側には脂肪や筋肉がないので大きく窪んでいます。そのため垢が溜まりやすく、それが固まったものが「ヘソのゴマ」と呼ばれます。尚、ヘソはお腹の中央にあるとは限りません。人によって上下左右にズレる事があります。もちろんズレても何の問題もありません。

長期間に渡って溜まったヘソのゴマでは匂いの元にもなっている多くの細菌が繁殖しており、衛生的に良いとは言えません。よってヘソを触った手でそのまま食事をすれば、食中毒などに繋がる可能性はゼロではありません。また前述の通りヘソの裏側には脂肪や筋肉がないため、ヘソのゴマを無理に取ろうとすればその刺激が腹痛の原因になったり、稀にヘソにできた傷から菌が入って腹膜炎などを起こす事もあります。その他、胃や腸は精神的なストレスに大きく影響を受けるため、「ヘソのゴマを取ったから腹痛になる」と気にし過ぎると余計に腹痛になりやすくなります。腹痛の由来はこういう所から来ていると思われます。

もしヘソのゴマを取るのであれば、オリーブオイルなどのような植物性の油を綿棒などにつけて優しく取り、その後ヘソの周囲と手を消毒しましょう。またヘソのゴマが溜まらないようにするには、風呂に入る度に周囲を優しく洗う(特に風呂場から出る最後に洗うと良い)と良いでしょう。
2018年5月17日木曜日

何故お腹が空くと音が鳴るの?

何故お腹が減ると「グーッ」という特徴的な音が鳴るのかというと、これは胃の中にある食べ物を腸へ押し出す際の「胃の活動」によるものと考えられます。特に胃の中が空っぽになった際には次の食事に備えるため、胃を活発に動かして残りカスを全て腸へ運ぼうとします。それにより音が鳴るのです。

すなわちお腹が減った状態とお腹が鳴る事は実は全く関係がありません。胃に入った食べ物が胃からなくなるタイミングと、普段食事をする時間(学校や仕事では時間が決められている事が多いため)がたまたま重なっているだけです。
2018年5月16日水曜日

何故ゲップやオナラが出るの?

食べ物を噛んで食道~胃~腸へ運ぶ際には空気も飲み込んでいます。その空気が胃や腸に溜まる事でゲップやオナラの元になります。例えば一度に口の中へ入れる食べ物の量が多かったり、よく噛まずに食べ物を飲み込むような「早食い」の人ではゲップの量が多くなり、それに伴ってオナラの量(それによりオナラや便の臭いも強くなると言われている)も多くなります。特に腸では腸自体の活動及び腸内細菌の活動によってガスが発生し、これによってもオナラの元になります。すなわち腸に長く留まるような食べ物(食物繊維、デンプンなど吸収の遅い糖、その他栄養に関わらず暴飲暴食)をたくさん食べるとオナラの量は増えます。

ちなみにオナラについて言えば「サツマイモを食べるとオナラが出る」とよく言われます。これはサツマイモに含まれるデンプンは消化・吸収が遅く、腸の活動を促進させる事でガスが発生しやすくなるからです。また食物繊維は消化酵素では分解できず腸内細菌によって分解されます。つまり食物繊維を分解する際にもガスが発生するため、それによってオナラが出やすくなると考えられます。オナラは我慢すると腸内環境を悪化させると言われており、我慢するのは健康に良くありません。したくなったらトイレに行きましょう。
2018年4月11日水曜日

体重やウエストはダイエットの指標には適さない?

よくダイエットの指標にされる「体重」ですが、体重というのは全身の重さを表す数値です。つまり体重には脂肪以外の重さが全て含まれているため、体重の増減を気にするだけでは何が増えて何が減ったのかが全く分かりません。「水分や筋肉など脂肪以外の重さが減った」事によって体重が減る事もあり、体重が減る度に「脂肪が減った」などと喜んでいたらキリがありません。ダイエットをする際の指標にするのなら、脂肪の量や筋肉の量を指標にすべきです。何故体重ばかり気にしてしまうのかと言えば、やはりテレビやネット等のメディアによる影響が大きいのでしょう。とあるダイエット法を実践した事で「体重が●kg減った」「ウエスト●cm減った」というのは本当によく目にしますからね。そのような誇張表現をそのまま受け取ってはいけません。

尚、同じ大きさの脂肪と筋肉を比べた場合、筋肉の方が密度が高く重量があります。このため筋肉量が増えていけば自然と体重は増加しやすくなります。しかし筋肉量が増えた事で体重が増えた所を「体重が増えたのは脂肪が増えたから?」と勘違いした場合、せっかく筋肉量が増えてきたのに再び食事量を減らそうとしてしまいます。それで筋肉が萎んだらまた同じ事の繰り返しです。筋肉が増えたと実感するためには最低でも2~3ヶ月程度かかりますが、筋肉量が増えると単純に基礎代謝が上がり、糖・脂肪・蛋白質といったエネルギーの消費量が増えていきます。つまり「脂肪がつきにくく燃えやすい体質」になる訳で、そうなるためには「体重の増加を気にしない事」が重要です。

また最初から「体重を減らす」という事を第一の目標にすると、何よりも優先的に食事量を減らそうとしてしまいます。しかもそれをしただけで満足し、他に手を付けなくなりがちです。食事量を減らせば確かに脂肪は落ちますが、同時に筋肉も落ち、その結果として基礎代謝も低下し、ダイエットをする度に「脂肪がつきやすく燃えにくい体質」になってしまいます。それに加えて食事以外の生活習慣が疎かになれば体や心もついていきません。ダイエットの際には「筋肉の量を増やしながら脂肪の量をコントロールする(特に食事を変える事にだけ集中しない事)」事を目標にした方が、良い結果に繋がると私は思います。
2018年3月14日水曜日

大食いの人はどうしてあんなに食べる事ができるの?

常の胃は大人の手のこぶし大程度の大きさしかありませんが、食べ物が胃の中に入ってくるとゴムのように膨張します。これにより大量の食べ物や飲み物を入れる事ができます。特に大食いの人では一般の人よりも生まれつき胃が伸びやすかったり、あるいは日々のトレーニングによって胃をより大きく伸ばす事ができます。だからこそ、あれだけたくさんの食べ物を食べる事ができる訳です。

また栄養が体に吸収されにくい体質を持っているという事も重要です。あれだけ大量に食べても肥満体型にならないのは、多くが吸収されずそのまま体の外へ排出されているからで、万が一に大量の栄養素が吸収されてもそれを処理できる強い臓器も必要になりますす。更に大量の食べ物を消化するには、大量・強力な消化液を分泌しなければなりません。つまりその消化液に耐えうるような胃や腸の強さも持っていなければならず、大食いの人は生まれつき、あるいは日々のトレーニングによってその能力にも優れているのです。
2017年10月22日日曜日

つむじを押すと下痢になる?

これは「暗示」が大きく影響していると考えられます。つむじを押したからと言って下痢になる事はありません。それを信じている人は現代人では皆無でしょう。しかし「つむじを押したからお前今日下痢になるな」と周囲にそそのかされたりすれば、あまり良い気分にはなりません。心配症の人では過度に考え過ぎ、そのストレスこそが下痢の原因になるのです。これは緊張した時に下痢をする「過敏性腸症候群(IBS)」と同じものです。大きなストレスがかかると胃腸が敏感になってしまい、食べ物を上手く消化できなくなるのです。
2017年10月16日月曜日

雷様にヘソを取られる?

これはおそらく雷が頻繁に鳴るような嵐では気温が急激に下がるため、お腹を出しまま寝ていると腹を下す事があるという事から来ていると思われます。それが親から子への「しつけ」の一つとして使われるようになったのです。