
尚、同じ大きさの脂肪と筋肉を比べた場合、筋肉の方が密度が高く重量があります。このため筋肉量が増えていけば自然と体重は増加しやすくなります。しかし筋肉量が増えた事で体重が増えた所を「体重が増えたのは脂肪が増えたから?」と勘違いした場合、せっかく筋肉量が増えてきたのに再び食事量を減らそうとしてしまいます。それで筋肉が萎んだらまた同じ事の繰り返しです。筋肉が増えたと実感するためには最低でも2~3ヶ月程度かかりますが、筋肉量が増えると単純に基礎代謝が上がり、糖・脂肪・蛋白質といったエネルギーの消費量が増えていきます。つまり「脂肪がつきにくく燃えやすい体質」になる訳で、そうなるためには「体重の増加を気にしない事」が重要です。
また最初から「体重を減らす」という事を第一の目標にすると、何よりも優先的に食事量を減らそうとしてしまいます。しかもそれをしただけで満足し、他に手を付けなくなりがちです。食事量を減らせば確かに脂肪は落ちますが、同時に筋肉も落ち、その結果として基礎代謝も低下し、ダイエットをする度に「脂肪がつきやすく燃えにくい体質」になってしまいます。それに加えて食事以外の生活習慣が疎かになれば体や心もついていきません。ダイエットの際には「筋肉の量を増やしながら脂肪の量をコントロールする(特に食事を変える事にだけ集中しない事)」事を目標にした方が、良い結果に繋がると私は思います。