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2018年4月16日月曜日

「豆知識集27」甲状腺ホルモン・成長ホルモン・他

この記事では特に甲状腺ホルモンと成長ホルモン、他・様々なホルモンについて、私なりに考えた事をまとめています。ご興味のある方は下記「続きを読む」よりどうぞ。尚、この記事に書かれている事は私個人の意見であり、他の方の考え方を否定するつもりはありません。色んな考え方があって良いと思うので押し付けもしません。同調したい方のみ同調して下されば幸いです。
(記事作成日時:2018/4/16)


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★甲状腺ホルモンについて

●甲状腺ホルモンの役割

甲状腺ホルモンは喉の付け根にある「甲状腺」から分泌されるホルモンの一つです。特に甲状腺ホルモンは蛋白質の合成に必要不可欠なホルモンで、その役割は「古くなった細胞を取り除き、細胞を新しく作り変える」という「新陳代謝の過程をスムーズにする」事です。そのため人間のあらゆる細胞には甲状腺ホルモンを受け取るための受容体があるとされており、実質全ての細胞に作用する非常に重要なホルモンと言えるでしょう。

また甲状腺ホルモンには、それを受け取った細胞のエネルギー消費を活性化させ、糖・脂肪・蛋白質など様々な栄養素をエネルギーに変換しやすくする役割もあると言われています。ですので単純に言えば、甲状腺ホルモンが正常に分泌されていれば「基礎代謝量」が向上する事になります。子どもでは成長にも関係しますが、大人では「基礎代謝量が向上する=エネルギー消費量が増える=代謝がスムーズになる=余分なエネルギーが蓄積しにくい=自然な体型の維持が可能になる」という事です。

尚、この甲状腺ホルモンが分泌される経緯としては、まず脳の視床下部から甲状腺刺激ホルモン放出ホルモンが分泌され、それによって脳下垂体から甲状腺刺激ホルモンが分泌されます。更にそれが甲状腺を刺激する事で甲状腺ホルモンが分泌され、蛋白質と結合して全身へと運ばれます。一方、蛋白質と結合しなかった甲状腺ホルモンはそのままでは細胞への作用が低いため、肝臓などの各臓器で作り変えられた後で全身へと運ばれます。特に後者は「肝臓の機能が低下すると甲状腺ホルモンの働きが弱まる」という事を意味しており、暴飲暴食や極端な食事制限(糖質制限及び食事制限。特に後述する甲状腺機能低下症がある場合、急激に食事制限すると肝臓に負担がかかり症状が悪化する事がある)、激しい運動・ストレス過多等による甲状腺ホルモンの機能低下には十分注意が必要です。

●甲状腺ホルモンの材料となるヨウ素

甲状腺ホルモンは様々な種類のアミノ酸と「ヨウ素」というミネラルから作られています。よってアミノ酸やヨウ素が不足すると、甲状腺ホルモンの分泌量が減る事があります。アミノ酸は乳製品、大豆製品、肉類、魚類、卵類に多く含まれており、それらを定期的に食べるという事が重要です。

一方、ヨウ素に関しては海産物全般に含まれているミネラルです。特に昆布に多く含まれており、それ以外ではワカメやヒジキ、メカブ、アオサの他、マダラやイワシ、サバなど魚類全般に含まれています。ヨウ素自体の必要量は多くなく、島国の日本では比較的摂取する機会に恵まれていますが、現代人では海産物を食べる習慣が減ってきていると言われており、意識的に摂取しても特に損はないでしょう。

ただし海産物は全般的に塩分(ナトリウム)が多く、また食物連鎖の過程で蓄積したミネラル(過剰摂取により中毒症状を起こすものがある:水銀、マンガン、亜鉛、銅等。特にマグロなど食物連鎖の上の方に位置している大きさな魚には注意。小魚は特に気にする必要はないが、いずれも綺麗な海のものに限る)を多く含んでいる事があるため、食べ過ぎには十分注意しましょう。たまに食べる程度で問題ありません。

●甲状腺ホルモンに関係する病気

そんな甲状腺ホルモンですが、その分泌を悪化させてしまう病気があります。それが後天的に甲状腺の機能が低下する「自己免疫性甲状腺炎」です(先天的なものもあるがここでは説明を省く)。これについて簡単に説明すると、まず、何らかの原因で甲状腺で作られる「チログロブリン(蛋白質)」が血中に放出されます。普段チログロブリンは甲状腺に蓄えられており、それが甲状腺刺激ホルモンによって分解される事で甲状腺ホルモンとして全身へと渡ります。つまりそれが血中に放出された時点で、甲状腺ホルモンの総量が減るという事を意味しています。また血中にチログロブリンが出現すると、自己免疫によってそのチログロブリンに対する抗体を作り、その抗体がチログロブリンを攻撃、すなわち甲状腺も攻撃されてしまう事があります。それによって甲状腺の機能は大きく低下してしまうのです。

特にこの「自己免疫性甲状腺炎」の中では、思春期以降の女性にかかりやすい「慢性甲状腺炎(橋本病)」や、思春期以前の女性でもかかる事のある「萎縮性自己免疫性甲状腺炎」などがあります。つまり男性よりも女性の方がかかりやすい病気だという事です。前述のように甲状腺ホルモンは新陳代謝を活性化させる機能及び全身の細胞に影響を与えるので、甲状腺の機能が低下し、甲状腺ホルモンの分泌量が減ると、全身に様々な症状が現れます。特にそれが思春期前後に起こると、性機能の未発達や低身長などを招く他、免疫力の低下から様々な病気にかかりやすくなる事もあります。

例えば、今まで順調に身長が伸びてきた人で急に成長速度が遅くなったり、全身や体の一部分で「だるさ・重さ」が続いたり、風邪を引きやすい状態が続いたり、あるいは記憶力・集中力の低下などが続いたり、怪我が治りにくくなったり・・・等、原因の分からない異変を感じたら、すぐに病院(内分泌科等)で専門的な治療を受けるべきです。




★成長ホルモンについて

●成長ホルモンの役割

思春期前後になると、脳にある脳下垂体から「ヒト成長ホルモン(hGH)」が分泌されます。これがいわゆる「成長ホルモン」の事です。成長ホルモンと聞くと身長を伸ばすために重要だという事はよく知られていますが、実際には「あらゆる細胞を増殖、修復、再生させる」ために使われるものであり、思春期中はもちろん、思春期以前も、思春期を過ぎた大人でも分泌されているものです。例えば膝を擦り剥いて皮膚の細胞が傷ついた時や、筋トレをして筋肉にストレスがかかった時など、あらゆる細胞に対して働くホルモンなのです。尚、成長ホルモンには血糖値を上げる働きもあります。

●成長ホルモンとアルギニン

成長ホルモンは他のホルモンによってコントロールされています。それが「ソマトクリニン(GHRH)」と「ソマトスタチン(SST)」です。簡単に言えば、ソマトクリニンは成長ホルモンの分泌を促す働きのあるホルモン、逆にソマトスタチンは成長ホルモンの分泌を抑制する働きがあるホルモンです。つまりこの2つのホルモンが分泌される事で、成長ホルモンの分泌量が極端に減ってしまったり、あるいは過剰に分泌されたりする事がないよう防いでいるのです。前述のように成長ホルモンは細胞の修復の際に必要なので、分泌量が少なくなるのももちろん問題なのですが、「多ければ多いほど良い」という訳でもありません。もし何らかの原因でソマトクリニンやソマトスタチンの分泌が不安定になると、その影響を受けて成長ホルモンの分泌も不安定になります。それが病的に起こる場合には、例えば「小人症」「巨人症」「末端肥大症」などに繋がる事もあります。

その内のソマトクリニンは様々な種類のアミノ酸で構成されており、特に「アルギニン」というアミノ酸が強く影響すると言われています。成長ホルモンの分泌にアルギニンが良いとよく言われるのはこれがあるからで、筋肉を大きくする必要があるボディビルダーの他、スポーツアスリートでもサプリメントとして摂取する事があります。またアルギニンは必須アミノ酸から体内で合成する事ができますが、特に成長期の子どもではその合成能力が未熟なため、不足する事があります。万が一に成長期に不足すると、成長ホルモンの分泌やコラーゲンの合成がスムーズにできなくなる(身長の伸びに悪影響を及ぼすと言われている)ため、子どもにおいては「準必須アミノ酸」とも呼ばれています。

またそのソマトクリニンは深い眠りの「ノンレム睡眠」の時に分泌が促進され、それによって成長ホルモンの分泌が促されると言われています。よって睡眠の質を高める事が重要です。ただしソマトクリニンも前述したソマトスタチンも、もちろん成長ホルモン自身も、全ての分泌は「脳(自律神経)」で行われる事です。よってこれらのホルモンバランスを整えるためには、そもそも脳及び自律神経が正常に機能していなければなりません。既に他の記事でも説明していますが、最低限我々のできる事は規則正しい生活習慣を続ける事、特に睡眠、食事、運動という3つの習慣を改善する事です。それこそが成長ホルモンの分泌を促す事に繋がります。確かにアルギニンなど(他では亜鉛とか)は重要ですが、それに固執する事のないよう。

●成長ホルモンとIGF-1

成長ホルモンは直接作用する場合と、肝臓において「IGF-1(インスリン様成長因子)」というホルモンに変化し、それを介して細胞へ作用する場合とがあります。その内、前者は血糖値の上昇や糖新生(糖が不足したやストレスがかかった時、アミノ酸や脂肪を糖の代わりにエネルギーに利用する事)の促進等の効果があります。一方、前述したような細胞の成長作用があるのは後者のIGF-1を介する方です。すなわち細胞の修復をスムーズに行うためには、成長ホルモンの分泌量を増やす事はもちろんなのですが、同時に「肝臓が正常に機能する」よう努めなければなりません。

肝臓は糖、脂肪、蛋白質をエネルギーへと変換したり、血液を常に綺麗に保つ浄化作用などを持っている非常に処理能力の高い臓器です。しかし元々の持っているその処理能力があまりに高過ぎるために、仮に肝臓の機能が低下していても「機能が低下した」という自覚症状が殆ど出ません。つまり自分が気づかぬ内に肝臓へ負担をかけている事も多く、IGF-1を分泌させる能力が低下しているという事があるのです。

肝臓の機能を低下させる大きな原因はやはり不摂生な生活習慣です。特に糖・脂肪・ビタミンB群・必須アミノ酸等の栄養不足の継続、急激な食事量の減少、暴飲暴食・栄養過多の継続、急激な食事量の増加、睡眠不足・不規則な睡眠習慣、高強度の運動の継続、過度なストレスの継続、病院で処方された薬・サプリメントの飲み過ぎ、大量の飲酒、タバコ(親がヘビースモーカーの場合その子どもも影響を受ける)等が挙げられます。ちなみにストレスを受ける事で分泌されるコルチゾールは、IGF-1の分泌を阻害し、細胞の正常な発達を阻害します。つまり成長期にストレスを受けると身長の伸びが悪くなる可能性があります。

●IGF-1と骨端線

骨端線は別名「成長線」とも呼ばれており、成長期の子どもの骨にしか見られない特徴の一つです。この骨端線は通常の骨よりも弾力性に富んでいる軟骨組織となっており、ここには骨を作る細胞(新しく骨を作る「骨芽細胞」と古くなった骨を壊す「破骨細胞」)がたくさん存在しています。その細胞へ前述した「IGF-1」が刺激を与える事で活性化され、新しく骨を作る働きが促されます。これによって成長期では身長を伸ばす事ができるのです。また弾力性に富んでいるため刺激に対して非常に敏感で、運動によってここに刺激が与えられると、更に骨を作る働きを活性化させる事ができます。骨は柔らかい状態だからこそ伸びる余地があるのです。ちなみにレントゲンで撮ると骨端線の部分には空間が見られます。

しかし思春期を過ぎると、その骨端線は少しずつ通常の硬い骨へ吸収されて一体化し、年齢を重ねた大人では完全になくなってしまいます。柔らかい骨端線が失われれば「伸びる余地」もなくなるため、当然ながら身長の伸びは止まる事になるでしょう。大人になってから身長が伸びなくなるのはそうして骨にある骨端線が失われるからです。ただし例え骨端線が失われても、骨には骨芽細胞と破骨細胞は存在しており、大人ではそのバランスが整う事で骨が折れても元通りに治す事ができます。これもIGF-1の働きであり、成長ホルモン及びIGF-1は大人でも分泌されているのです。




★その他の様々なホルモンについて

●パラトルモンとカルシトニン

パラトルモン(またはパラソルモン)は副甲状腺ホルモンまたは上皮小体ホルモンとも呼ばれているホルモンで、甲状腺に隣接している副甲状腺から分泌されるホルモンです(略称:PTH)。カルシウムの摂取量が減少して血中のカルシウム濃度が低下した時に分泌され、骨からカルシウムを放出させ、その濃度を高める働きがあると言われています。またカルシウムが尿から排出される事を防ぎ、腎臓による再吸収を促す作用もあると言われています。すなわち、当たり前の事ですがカルシウムの摂取量が減ると骨は脆くなります。また何らかの理由で分泌量が極端に増える事でも骨が脆くなってしまう事があります。

一方、カルシトニンは甲状腺などから分泌されるホルモンの一つで、パラトルモンに対して抑制的に働く作用があります。具体的に言うと、骨からカルシウムが放出される事を抑制し、骨へカルシウムが沈着される事を促進すると言われています。特に胃に食べ物が入ってきた際にその分泌が促進され、ドーパミンによってもその分泌が促進されます。つまり単純に食事をしたり、あるいはドーパミンを分泌させるような行動(記憶・達成感等)をする事で、結果として骨は丈夫になります。


●バソプレシンとアルドステロン

バソプレシンは「抗利尿ホルモン」とも呼ばれるホルモンで、血中の水分量が減少した際に分泌されます(視床下部→脳下垂体)。このホルモンは腎臓において水分の吸収を促進させると共に、平滑筋内へのカルシウムの吸収を促す事で血管を収縮させ、血圧を上昇させる働きがあると言われています。それにより尿の量が減少し、できるだけ体内へ水分を保持しようとする訳です。しかし過剰に分泌されると再吸収された水分によって血液が薄くなる事があり、「低ナトリウム血症(倦怠感・疲労感・頭痛・痙攣・意識混濁等)」などを起こす事があります。

一方、アルドステロンも血中の水分量が減少したり、ナトリウムの濃度が上昇した際に分泌されるホルモン(コレステロール→副腎皮質)です。このホルモンには腎臓で水分やナトリウムの再吸収を促進させ、ナトリウムの排出を抑制する働きがあると言われています。それにより体内へ水分を保持しようとする訳です。しかしそれに伴ってカリウムの排出を促す作用があるため、アルドステロンが過剰に分泌されると「低カリウム血症(筋力低下・疲労感・発汗減少・神経伝達鈍重または過敏等)」などを起こす事があります。また水分やナトリウムの再吸収促進に伴って「高血圧」「浮腫」を起こす事もあります。

尚、このアルドステロンやバソプレシンは水分やナトリウムの過剰摂取によって分泌されますが、その他では肝臓や大きくなった脂肪細胞から分泌される「アンジオテンシン」というホルモンによってもその分泌が促進されます。つまり肥満がきっかけとなって最終的に高血圧や浮腫が起こるという訳です。一方で意外と見落としがちなのは、例えば夏など気温が高い季節や激しい運動を行った際、大量の汗をかいた時に水分の摂取量が足りない場合でもこれが起こるという事です。カリウムはナトリウムを外へ排出する働きがあるため、カリウムの量が不足する事でも血中のナトリウム濃度は上昇し、上記のようなホルモンが過剰に分泌される事があります。大量に汗をかくような場合では水分・カリウムの補給を行いましょう。ちなみにこれらのホルモンに対しては心臓にある心房から分泌される「心房性ナトリウム利尿ペプチド」等が抑制的に働き、末梢血管を拡張させて血圧を下げ、尿量を増やして水などの排出を促すと言われています。


●エリスロポエチン

エリスロポエチンは酸欠になった時に腎臓から分泌されるホルモンで、特に赤血球の量を増やす作用、及びその合成を活性化させる作用があると言われています。それにより全身の細胞への酸素の供給量を増やす事ができます。尚、その作用からスポーツにおいてはパフォーマンス能力の向上に直結する可能性があり、いわゆる「ドーピング」に使われる事もあります。


●オキシトシン

オキシトシンは脳(視床下部→脳下垂体)から分泌されるホルモンの一つです。本来は妊娠に関わる機能を活性化させるホルモンなのですが、別名「愛情ホルモン」とも呼ばれており、自分が信頼を寄せる人間との会話やスキンシップ等によってもその分泌量が増えると言われています。それによって恐怖などのネガティブな感情を抑制する効果がある他、単純に同調性(絆)を高める作用があると言われています。