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2018年4月15日日曜日

「豆知識集26」食事に関わる様々なホルモン

この記事では食事に関わる様々なホルモン、特にモチリン、グレリン、レプチン、インスリン、コルチゾール、グルカゴンについて、私なりに考えた事をまとめています。ご興味のある方は下記「続きを読む」よりどうぞ。尚、この記事に書かれている事は私個人の意見であり、他の方の考え方を否定するつもりはありません。色んな考え方があって良いと思うので押し付けもしません。同調したい方のみ同調して下されば幸いです。
(記事作成日時:2017/4/30、最終更新日時:2018/4/15)


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●モチリンについて

モチリンは小腸から分泌されるホルモンで、このホルモンが分泌されると胃が活動的になると言われています。何故胃を活動的にする必要があるかというと、これは胃の中にある食べ物の残りカスなどを小腸へと送ろうとしています。それによって単純に胃の中を綺麗に掃除する役割がある他、次に胃の中へ入ってくる食べ物をスムーズに消化するための準備を行います。特にその時には胃の蠕動運動に伴って特徴的な「グーッ」という音が鳴り、我々はそれを「お腹が空いたサイン」として感じ取る事ができます。


●グレリンについて

モチリンが分泌されてしばらく時間が経過すると、今度は胃から脳下垂体へ向かって「グレリン」というホルモンが分泌されます。このグレリンには「脳下垂体に刺激を与えて成長ホルモンを分泌させる」という役割があり、それによって全身の新陳代謝を活性化させる作用があると言われています。

人間はエネルギーがなければ生命活動を続ける事ができません。「細胞を正常に機能させるために必要なエネルギーが不足した状態」が長く続くという事は一種の「飢餓状態」とも言え、それは生命に危険が及ぶ可能性のある状態とも言える訳です。ややオーバーな表現に思いますが、それだけ食べ物や飲み物は重要なものであり、次の食べ物を入手する事ができるまで「最低限生命活動に必要な細胞(例えば筋肉の修復よりも脳や臓器等の修復を優先させる)」だけは維持する必要があり、その時グレリンは成長ホルモンを分泌させてその新陳代謝を活性化させているのです。いわば生存本能の一つですね。

すなわちグレリンを分泌させるためには「次の食事までの間隔を空ける」という事が重要になります。次の食事との間隔が短い事で「空腹状態の時間が短い」場合、そのように「飢餓状態だ」と感じる暇がないため、グレリンの分泌量が減ってしまいます。成長ホルモン自体は睡眠中に最も多く分泌されると言われていますが、それ以外で分泌されるタイミングというのはそれほど多くありません。「昼間の内に分泌される成長ホルモン」というのは貴重であり、その機会を逃し続けるという事は、いずれ大きな損に繋がっていくかもしれません。

もちろんこれは「グレリンを分泌させるために食事の回数や量を減らす」という意味ではありません。例えば長時間糖の枯渇した状態が続くと、蛋白質や乳酸等を分解して糖の代わりにする「糖新生」が起こると言われています。これが起こるとエネルギー消費の激しい筋肉が分解されやすくなり、基礎代謝が低下してしまいます。よってグレリンを分泌させるためには「三食決まった時間に十分な栄養を摂取する=自然な形で食事の間隔を空ける」という事が重要になります。

ちなみにグレリンには食欲を増進させる役割もあると言われています。これも食べ物を容易に入手する事ができないような環境に置かれた時、次に入手した食べ物をできるだけ多く胃の中に入れておくという生存本能によるものです。そのため食事の間隔を空けるほど結果として食事量は増える事になります。


●レプチンについて

逆に食事をした後に満腹感を感じている時には「レプチン」というホルモンが分泌されています。このレプチンは体にある脂肪細胞から血管を通して脳へと運ばれるホルモンで、これが脳にある満腹中枢に作用する事で大きな満腹感を得る事ができると言われています。これは単純に言えば「糖や脂肪」の多い食べ物」を食べるほど大きな満腹感が得られるという事であり、一度「糖や脂肪の多い食事」にハマると抜け出すのが難しいのはこれがあるからです。

ただしレプチン自体にはエネルギー消費を活性化させるという役割もあって、分泌される事では逆に余計な脂肪の蓄積を防ぎ、肥満を予防する効果があると言われています。栄養を十分に補給する事ができたらそれを消費しようとするのはごく当たり前の事であり、レプチンはその意味では理にかなっているのです。

しかし前述のように「糖や脂肪を摂取する事でレプチンを分泌させ、それによって満腹感を得る」という事をすれば、肥満はもちろん糖尿病など様々な病気に繋がる可能性がありますから、できればレプチンはそれ以外の方法で分泌させて満腹感を得る必要があります。では、どのようにしてレプチンを分泌させれば良いのか?という話ですが、それは簡単に言えば「咀嚼回数を増やす事(よく噛んで食べる事)」です。実は食事の際によく噛んで食べるだけでレプチンを分泌させる(ヒスタミンが分泌を促す)事ができ、それによって最低限の食事量でも十分な満腹感を得る事ができるのです。これが「よく噛んで食べる=太らない」とよく言われる理由の一つ(よく噛めば食事量を無制限に増やして良いという訳ではない)です。


●インスリンについて

糖を含む食べ物を食べると、その量に応じて血糖値が上がります。血糖値が上がった状態では血液がドロドロとなって流れづらくなり、血管の壁を傷つけたり、細い血管を詰まらせて細胞を壊死させるなどの事が起こる事があります。当然そのままでは健康を害してしまいます。しかし人間の体には血糖値が上がった時、それを下げてバランスを取ろうとする機能が備わっています。それが「インスリン(またはインシュリン)」というホルモンです。

では、インスリンがどのようにして血糖値を下げているのかというと、これは細胞内へ糖を取り込ませる事によって血糖値を下げています。つまり細胞が正常に機能するためには必ずインスリンを分泌させる必要がある訳です。しかし一度の食事で大量の糖を摂取した場合、急激な血糖値の上昇が起こった後、そのバランスを取るために大量のインスリンを分泌させてしまう事があります。すなわちインスリンの作用によって急激に血糖値が下がる事になります。実はその時、血糖値の下がり幅があまりにも大きいと、「糖=エネルギーが不足した」と勘違いしてしまう事があり、実際には糖が不足していないにも関わらず、大きな空腹感に襲われる事があります。それによって「一度に大量の糖を摂取すると空腹感が早くに訪れる」事になり、次第に食事の回数・頻度・量が増えていく事になります。当然それは肥満や糖尿病などにも繋がっていきます。

またそのような食習慣を繰り返していくと、次第にインスリンを受け取るために必要な受容器やインスリンを分泌する機能自体が壊れていく事があります。実は血糖値を下げる働きを持つホルモンはインスリンしかありません。よってインスリンが正常に分泌されなくなると、それだけで血糖値の高い状態が常に続くようになり、前述のように細い血管を詰まらせてその先の細胞を壊死させたり、あるいは血管の壁を傷つけて動脈硬化・血栓ができやすくなったりなどの症状が現れます。それがいわゆる糖尿病に伴って起こる様々な症状です。更に進行すれば太い血管や重要な臓器でもそれが起こる事になり、命にも関わるような心筋梗塞や脳梗塞などにも繋がってしまうでしょう。

まとめると、それらを防ぐには「血糖値の激しい上下動を起こさせない」事が重要です。すなわち「一度の食事で自分が消費し切れないような大量の糖を摂取しない事」「糖を摂取する場合、糖の吸収を緩やかにする食物繊維を一緒に摂取する事」「糖を摂取した場合、それを消費する運動を行う(消費したから摂取するのではなく、摂取したから消費する)」「糖を摂取した場合、次の食事までの間隔を空ける事」「食べる前に五感を使う事(目・鼻・耳で楽しみ、胃液の分泌を促す)」「よく噛んで食べる事(唾液の分泌を促す等)」などが必要になるでしょう。


●コルチゾールとグルカゴンについて

・コルチゾールとは

大きなストレスを感じると副腎から「コルチゾール」というホルモンが分泌されます。このコルチゾールは糖・脂肪・蛋白質の代謝をコントロールし、炎症反応を抑える働きがあると言われています。またストレスをきっかけに分泌されるホルモンとしてはノルアドレナリンやアドレナリンがありますが、コルチゾールはそれらによる心身の過剰な反応を抑え、制御する役割があると言われています。

尚、このコルチゾールはコレステロールからプレグネノロンという物質を経て作られています。このプレグネノロンはプロゲステロン(黄体ホルモン)、テストステロン(男性ホルモン)、エストロゲン(女性ホルモン)の前駆体です。すなわちストレスを受けてコルチゾールの分泌が増えると、それに釣られるようにして性ホルモンの分泌量も増える事があるのです。例えば思春期においてはこれがニキビの原因になったりする事があります。

ちなみに過剰な分泌では免疫力を低下させたり、脳にある海馬(記憶を司っているとされる)を萎縮させる事があると言われています。程良いストレスは人間を成長させてくれる事もありますが、大きすぎるストレスはそのように身を滅ぼしてしまうのです。

・グルカゴンとは

コルチゾールには「グルカゴン」という別のホルモンの分泌を促す作用があると言われています。このグルカゴンには血糖値を上げる作用があるとされており、インスリンによる影響やエネルギー不足等で血糖値が下がった時、それを上げてコントロールする役割があると言われています。

特にグルカゴンは、糖が枯渇した際に起こる「糖新生(グリコーゲン、脂肪、アミノ酸、乳酸を分解し、糖の代わりにエネルギーとして利用する事)」に深く関与しており、それを促す役割があると言われています。またグルカゴンには成長ホルモンの分泌を促す作用もあるとされています。成長ホルモンは細胞の修復・成長を促す作用があるとよく知られていますが、グルカゴンと共に糖新生を促し、血糖値を上げる作用があると言われています。

一方で、ストレス環境(糖質制限、カロリー制限、肉体的・精神的ストレス)においては、コルチゾールの分泌によりグルカゴンが分泌されやすくなっており、その影響で普段から血糖値も上がりやすくなっています。その状態では糖を少し摂取しただけでも血糖値が急上昇し、インスリンの分泌も加速させます。つまり血糖値の急上昇が血糖値の急低下を招き、体に大きな負担をかける事になります。またグルカゴンには糖新生を促す作用もあるので、その分泌量が増えると脂肪やアミノ酸が分解されやすくなります。脂肪だけが分解されれば良いのですが、それよりも優先して筋肉にあるアミノ酸を分解しようとするため、基礎代謝も大きく低下します。ストレスが体型に関係する理由はここにもありそうです。