
当時チョコレートが好まれなかった理由の一つとして「チョコレートには牛の血が入っている」というデマが関係していると言われています。これは「牛乳→牛の乳→牛の血(言い間違いなのか、チョコレートの色を見てそう思ったのかは不明)」という経緯があり、それを信じてしまった人にチョコレートは酷く敬遠されていたそうです。今で言う風評被害と同じですね・・・いつの時代も同じなんですね。
そのデマは時間が経つにつれて「チョコには牛の血が入っている→チョコを食べると体内の血が増える→食べ過ぎると鼻血が出る」と伝えられ、更にそれを教えられて育った子どもが、親となった時にまたそれを自分の子どもに教え、何世代にも渡って伝わってきました。そうして親から子へ、親から子へと伝わる内に「食べ過ぎると鼻血が出る」という部分だけ残ってしまい、それが現在にまで残っているという説があります。私が子どもの頃もアニメなんかでそういう表現が結構ありましたからね。
特に当時のチョコレートは高価な食べ物だった事と、前述のように糖・脂肪・カロリーが多いので、「子どもがたくさん食べないように親が嘘を作って伝えた」という事も考えられるでしょう。例えばバレンタインデーなんかは、その悪い印象を払拭し、日本全体の経済及び飲食業界を元気づけるために生まれた日本独自の風習の一つです。実際に、バレンタインデーのような習慣が始まったのは1958年頃からとされており、現在のように社会全体まで浸透したのは1970年以降、そう考えるとごく最近の事です。ちなみに欧米でのバレンタインデーは食べ物に限らず様々なものをお互いに贈り合う日です。