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2020年3月26日木曜日

ビタミンKは腸内でも作る事ができる?

ビタミンKは脂溶性ビタミンの一種で、カルシウムの吸収を促す作用や、血を固める作用があると言われています。特に腸内においては、腸内細菌が食物繊維を分解する際に合成され、体の中から補う事ができます。このため骨と聞くとカルシウムのイメージが強いですが、実は「腸内環境を改善する事が骨を丈夫にする」事に繋がる可能性があります。

ただしビタミンKが合成される場所は、栄養素が吸収される場所よりも遠いと言われています。このため腸内だけで合成できる量では足らず、食事からの摂取を基本とします。食事では緑色野菜や大豆である納豆などに多く含まれており、それらを定期的に食べるようにしましょう。つまり骨と言えば牛乳のイメージですが、実は「野菜や大豆を食べる事が骨を丈夫にする」事になります。
2020年3月23日月曜日

四十肩や五十肩、そもそも何故起こるのか?

いわゆる四十肩や五十肩は、腰痛などと並んで日本人の多くが悩まされる症状の一つです。しかしそもそも何故起こるのでしょうか。

まず原因として挙げられるのが肩甲骨周りにある筋肉の衰えです。これによって肩甲骨の位置が不安定になります。そもそも肩甲骨は宙に浮いている状態で、筋肉によってその位置を調節しています。これが筋肉の衰えによって支えられなくなり、体を動かした時、本来とは異なる方向へ動いてしまう事があるのです。

特に肩甲骨はその先に腕の骨が繋がっています。これが肩関節です。体を正面から見ると、胸のすぐ横に腕がありますが、腕は胸の骨についてるのではなく、背中にある肩甲骨についています。なので、肩甲骨の位置が不安定になると、腕の骨の位置が不安定になり、肩と腕の可動域が大きく制限されます。その状態で腕を動かそうとすれば、当然スムーズには動きません。無理に動かす事では筋肉が必要以上に使われ、それで痛みが出るのです。

更に肩甲骨と腕の骨は様々な筋肉や靭帯によって繋がっています。肩甲骨の位置が不安定になると、それらの組織にも影響が及びます。特に骨と骨の隙間が空いて、そこに周囲の組織が挟まったり、擦れ合ったりする事があります。これによって動かす度に炎症を起こし、慢性的に痛みが出ます。筋肉は治りやすいですが、靭帯はそう簡単には治りません。進行すると単なる四十肩や五十肩ではなく、脱臼や骨折にも繋がる事があります。

ちなみに「肩甲骨周りの筋肉の衰え」とは言いましたが、その原因はお腹や背中全体の筋肉の衰えに原因があります。またそもそもの血流にも原因があります。そのため実際には全身の筋肉の使い方、及びその生活習慣そのものに原因が隠されている事が多いです。トレーニング、マッサージ、ストレッチなどで腕・肩・肩甲骨周りの筋肉だけを改善しても、根本的な原因が改善されない限り、また再発してしまうでしょう。
2020年3月22日日曜日

身長を伸ばすためにはメラトニンを分泌させると良い?

メラトニンは睡眠に関わる重要なホルモンであり、心身に睡眠へ入るための準備を促し、心身を深い睡眠へと誘い、休める役割があります。このためメラトニンが分泌されていれば、単純に睡眠が深くなり、心身がよく休めるようになります。またメラトニンの分泌は太陽が沈む頃にちょうど促され、太陽が昇る頃には分泌が減っていきます。このためメラトニンは体内時計のような役割も果たしており、生活習慣に規則的なリズムをもたらします。

そして何故そんなメラトニンが身長の伸びに関係しているのかについてですが、メラトニンにはこの他に「性成熟を抑制し、早熟を抑える役割」も持っています。思春期以前においてはこれが分泌される事で、思春期を迎えるのを遅らせる事ができます。特に思春期には身長が大きく伸びますが、その思春期が終われば身長の伸びはピタッと止まります。つまり思春期を迎える時期を遅らせ、緩やかに迎える事ができれば、結果として思春期を終える時期も遅れるため、身長が伸びる期間を伸ばす事ができるという事です。これにより最終的な身長の結果が良くなる可能性があります。「寝る子は育つ」とよく言いますが、これには「睡眠時間」ももちろん大事ですが、「毎日の規則性」が重要になるでしょう。

ちなみにこのメラトニン、昼間に分泌されるセロトニンがきっかけになります。特にセロトニンは太陽の光を浴びる事で分泌が促され、心身を活性化させ、精神状態を安定化させる役割があります。つまりメラトニンを分泌させるためには、昼間に太陽の光を十分に浴び、単純に「楽しい事をして心身をよく動かす」事が重要になります。またセロトニンは必須アミノ酸であるトリプトファンから合成されます。つまり肉、魚、卵などといった動物性の食品を食べる必要があります。更にアミノ酸の代謝にはビタミンB6も必要です。ビタミンB6も動物性の食品に多い他、実は腸内細菌によって補う事ができます。つまり腸内環境を改善するような食習慣及びストレスコントロールも、結果としては身長の伸びに大きく関係しています。
2020年3月21日土曜日

ビタミンDが免疫を高めてくれる?

ビタミンDは特にカルシウムの吸収を促す役割がある事で知られており、骨を丈夫にするために必要です。一方、ビタミンDは蛋白質の代謝を調節したり、免疫細胞を活性化させるなどの役割もあると言われています。このためビタミンDの不足は免疫力を低下させる可能性があります。

特にビタミンDは紫外線を浴びる事で皮膚で合成する事ができます。このため太陽の光をあまり浴びないような生活習慣、あるいは日照時間が少ない季節や天候の悪い日が続いた場合、その不足によって体調を崩してしまう事があるのです。その場合、食事やサプリメントでの補給を考える必要があります。

ちなみにビタミンDは魚類やキノコ類に多く含まれています。1日1時間程度の紫外線を浴びれば、それだけで十分のビタミンDを合成できるとされており、またビタミンDは脂溶性ビタミンのため、不足しにくいと言われていますが、そのように生活習慣などによっては不足する事があります。食事からも摂取しておくと良いでしょう。また摂取する場合、脂肪と一緒にする事で吸収率が高まります。キノコ類はオリーブオイルで軽く炒めるのがオススメです。もちろんカルシウムも一緒に摂りましょう。
2020年3月20日金曜日

スクワットをすると何故膝が痛くなる?

スクワットは立った状態で膝を曲げ伸ばしする筋トレです。特にこのスクワットでは「膝が痛くなる」というイメージを持っている人が多いのですが、これは方法自体が間違っているからです。

そもそも膝は真っ直ぐにしか曲がりません。まぁこれは当たり前の事ですが、特に爪先が外を向いた状態で膝を真っ直ぐ曲げようとすると、実際には膝は内側に入っており、膝の内側の軟骨や靭帯に負担がかかります。つまり自分では「真っ直ぐ膝を曲げている」と思っていても、実際には真っ直ぐ曲げていない人が多いのです。体重がある人ほどそのダメージの蓄積が出てしまいます。

それを防ぐためには「爪先はほんの僅かに外へ向けた逆ハの字」「その爪先の方向に、スネの骨の方向と太ももの骨の方向を一致させて、膝を曲げ伸ばしする(爪先と膝の向きを一緒にしたり、単に真っ直ぐという意識だけでは不十分という事。自分の体の癖を知ろう)」という事が重要になります。一方、足の筋肉を鍛える方法はスクワットだけではありません。中には「自分の体重をかけずに行う事のできる筋トレ(レッグカールやレッグエクステンション)」もあります。あるいは筋肉に力を入れたまま膝を浅く曲げたり、何ならその場でゆっくり筋肉に力を入れる事を繰り返すだけで、立派な筋トレになります。現時点で体重がある場合、それらを利用して鍛えると良いでしょう。また水中での運動では更に負担を軽減できます。

更にはスクワット=足が太くなるという考え方を持っている人もいます。筋肉が大きくなるのは筋肉に与えるストレスが大きいからです。ならば与えるストレスの大きさを減らせば良いだけです。筋トレはフォームは正しく行うべきですが、筋肉に与えるストレスの大きさは、目的に応じて変える事ができます。そのため「筋トレ=筋肉が大きくなる」とは必ずしも言えないのです。工夫しましょう。
2020年3月18日水曜日

ストレッチを行う事で関節が緩くなる?

ストレッチでは筋肉を一定時間伸ばし続けます。しかしあまりに長時間伸ばし続けたり、力強く伸ばしてしまうと、腱や靭帯など「本来伸ばしてはいけない組織」も一緒に伸ばされてしまう事があります。腱や靭帯は一般的には強固な組織ですが、生まれつき組織の構造が柔らかい人もいます。そのためストレッチの継続によって、それらの組織にダメージが蓄積していき、いずれは関節の固定が不安定になってしまう場合があります。正座を毎日続けて膝が緩くなるのと同じ理屈です。それが逆に怪我に繋がる事もあり得なくはない事です。

これを防ぐためには1回で行うストレッチの時間を短くし、力加減を調節して、それを毎日続けるようにしましょう。尚、そうすると「伸ばしている感じ」がしませんが、そもそも筋肉の柔軟性を高める方法は、伸ばすようなストレッチだけではありません。「動かす機会を増やして血流を改善する事」こそ、柔軟性を高めるためには重要な事です。伸ばすようなストレッチも大事ですが、単純にその筋肉を日常的によく動かすようにしましょう。
2019年12月16日月曜日

海外の人は何であんなにスタイルが良いの?

第一の問題として、まず「骨盤の傾き」が大きく異なります。日本人から見ると海外の人はみんなスタイルは良く見えますが、これは骨盤が前傾(前にある骨が下がり、後ろの骨が上がっている)しており、お尻のトップの位置が上に上がっている事が一つの理由です。それにより横から見た時の体の凹凸がハッキリと出るようになり、細い部分は細く、太い部分は太く強調される事になります。

また骨盤が前傾すると、腸腰筋(腸骨筋・大腰筋等)という腰の奥深くにある大きな筋肉が発達しやすくなり、それに引っ張られる形でお尻の筋肉も発達しやすくなります。それにより正面や後ろから見た時の体の凹凸も強調され、それらによる視覚的効果でいわゆる「グラマーな体型」に見えるのです。尚、そのような骨盤の傾きを作るのは、大人になってからではまず不可能です。これは遺伝子ももちろん関係していますが、広い土地に広い部屋を設け、床や椅子に長時間座らないような生活習慣を子どもの頃から続けなければ、そのような骨盤の傾きは手に入りません。日本は土地が狭く家も狭い、その上長時間座る事も強いられます。それを克服するのは簡単な事ではありません。

また第二の問題として「筋肉に対する意識」も大きく異なります。例えば日本人女性にとって「お尻が大きい」という事はあまり良い事には感じず、日本人では「お尻をシェイプアップする」事をする人はいても、「お尻を大きくするために筋肉を鍛える」人は殆どいません。一方、海外の女性にとっては、大きなお尻は憧れの一つであり、特に人に視線を浴びるような仕事をしている人(モデルや俳優等)では、お尻を大きくするために筋トレを行う人がたくさんいます。つまり、ただでさえお尻のトップの位置が上がっているのに、更に筋肉を鍛えて大きく見せようとしている訳です。当然骨格的なグラマー体型はより強調される事になるでしょう。

日本人の場合、これは男性のせいでもあるんですよね。女性よりも筋トレに関する知識があるであろう男性でも、「使える筋肉・使えない筋肉」「ウェイトトレーニングをすると体が固くなる・怪我をしやすくなる」などという下らない考え方を持っている人が未だにたくさんいます。しかもそのような考え方はプロスポーツの世界でも蔓延していますからね。そんな認識を持っている日本人のスタイルが、海外の人のスタイルに到底敵うはずもありません。

更に第三として「日本人の体重や体脂肪率に対する考え方」も大きな問題です。ダイエットをしようとした時、多くの日本人は体重を指標にしますが、体重は脂肪だけの重さではありません。筋肉や脳、臓器、骨、水分など、体にある全ての重さが「体重」なのです。体重だけでは脂肪がどれだけ減って、筋肉がどれだけ増えたのかが分かりません。それでは同じダイエットを繰り返すだけです。もし脂肪を減らしたいのであれば「体脂肪率(体脂肪量)」と「筋肉量」を気にすべきでしょう。ちなみに体重には筋肉の重さも当然含まれているため、筋トレを行っていればどうしても体重は増える事になります。「体重が増える=太る」という固定概念もこの機会に全て捨てるべきです。



参考までに、日本人の体脂肪率は男性では標準-が11~16%、標準+が17~21%、女性では標準-が21~27%、標準+が28~34%となっています。すなわち日本人ではこれらの範囲内の体脂肪率を維持する事が、心身の健康のためには望ましい訳です。「体重」をダイエットの指標にしてしまうと、この標準を下回るような体脂肪率を目指してしまい、あるいは現時点でもそのような体脂肪率になっている事が多く、知らず知らずの内に健康を害している(ホルモンバランスが崩れる、肌荒れが起こる、腸内環境が悪化する等)事があります。スタイルが良い悪い以前に、健康が悪かったら意味がありません。

また女性では「体脂肪率20%台」と聞くと多いように思えますが、特に女性においては女性ホルモンが脂肪の代謝に関わっており、その分泌を安定化させ、その量を増やす事で、胸へ適切に脂肪が集まるようになります。それによって体の一部分(二の腕、太もも、横腹等:結果として部分痩せにもなるという事)に偏って脂肪が蓄積するという事が減っていくはずです。その上で筋肉を鍛えてあげれば、脂肪を筋肉が押し上げ、皮膚にハリが生まれます。更に体のラインも綺麗になり、太い部分と細い部分が強調されるため、いわゆる「グラマー体型」に見せる事ができます。海外の女性たちは日本人よりも体脂肪率が高い傾向がありますが、日本人にはあり得ないような体型に見えると思います。それは何故かと言うと、筋肉を鍛える事で脂肪があるように見せていないからです。
2018年5月28日月曜日

ぶらさがり健康法って何?実際効果ある?

ぶらさがり健康法とは、手を使って何かにぶら下がり、足が宙に浮いた状態をある程度の時間続ける事により、何らかの健康効果を得られるというものです。その健康効果としては猫背・腰痛・肩コリなどの改善の他、内臓疾患や胃腸の活動にも良い影響を与えると言われています。

確かにこれを行えば重力に引っ張られる形で、筋肉など関節付近の組織が伸ばされる事になるため、その間はストレッチ効果が期待できるでしょう。しかし何もずっと宙に浮いていられる訳ではありません。特に女性では自分の体重を長時間支えられるような握力を持っている人など殆どいませんし、肥満体型の人では男性でもぶら下がっていられる時間はせいぜい数分程度です。つまりいつかは足をつけて元の生活に戻る必要がある訳で、せっかく筋肉や関節がストレッチされても、ぶら下がるのを止めれば元に戻ってしまうでしょう。無論ですが身長を伸ばす効果もないですね。

ちなみに静的なストレッチ(例えば筋肉を伸ばした状態で30秒止める等)による筋肉のストレッチ効果は、長くても数時間程度しか持たないと言われています。一方、それを毎日行って習慣化すると数週間程度はそのストレッチ効果を維持する事ができるそうです。だからこそスポーツ選手やバレリーナは毎日コツコツストレッチを行っている訳です。つまりぶら下がり健康器を利用してストレッチ効果を狙う場合、毎日行わなければ効果がないという事です。それなら普通に開脚をしたり前屈をしたりした方が楽ですよね。たかが数分間ぶら下がり続けるとは言え、毎日続ければ手の平が肉刺(マメ)だらけになりますし、肩の靭帯や腱など伸びてはいけないような組織も伸びてしまう事があり、とても手軽に続けられるようなものではありません。

また内臓に対して与える影響というのもかなり怪しい所です。この健康法が流行していた頃は「胴が伸ばされる=胃腸が長くなる=整腸作用がある」という事もよく言われていました。しかし前述のようにそれは「伸ばされている間」だけ伸ばされるのであって、胃や腸が物理的に伸びる訳ではありません。やはり効果は一時的なものであり、整腸作用も無いに等しいでしょう。
2018年5月2日水曜日

ホウレン草と牛乳、実は相性が悪い?

ホウレン草にはシュウ酸という物質が含まれています。このシュウ酸はカルシウムと強く結合する性質があるため、一緒に食べた乳製品や小魚類などに含まれるカルシウムの吸収を阻害する事があります。シュウ酸の摂取量を抑えるためにはいわゆる「アク抜き」が必要です。

ホウレン草以外の食品で、このシュウ酸が含まれるものとしては、例えば里芋、タケノコ、カカオ(ココアやチョコレートなど)、ミョウガ、ショウガ、芽キャベツ等が挙げられます。これらを食べる場合、アク抜きをした上で、カルシウムを豊富に含む食品を一緒に食べるようにしましょう。またアク抜きを行うと水溶性ビタミンやミネラルが幾分か失われてしまいます。もしそれらのシュウ酸が含まれる食品を食べる場合、水溶性ビタミン(ビタミンB群とビタミンC)を豊富に含む食品や、ミネラルを豊富に含む食品も合わせて食べるようにしましょう。

その他、カルシウムを効率良く吸収したいのであれば、マグネシウム、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンKなども一緒に摂取しましょう。これらの栄養素にはカルシウムの吸収を促す作用があります。
2018年4月11日水曜日

コーラを飲むと歯が溶けるって本当?

コーラにはリン酸(リン)という成分が含まれています。リンはミネラルの一種で、カルシウムやマグネシウムなどと共に骨を丈夫にする役割があります。よって本来は人間にとって必要不可欠なものなのですが、過剰に摂取すると逆に骨からカルシウムを溶け出させてしまうと言われています。これはリンがカルシウムと強く結合する性質があるためで、リンとカルシウムが結合すると血中のカルシウム濃度が低下し、それを一定に保とうとする事で骨のカルシウムを使ってしまうと言われています。よってリンを含むコーラを毎日飲み続ける事では、足や腕などの骨を脆くする可能性はゼロではないと思います。

特にリンは加工食品全般(食品添加物)に多く含まれています。つまり現代人ではリンを摂取する機会に恵まれており、自分が気づかぬ内にリンを摂取している事が多いのです。よって確かにコーラに含まれるリンの量は決して多くありませんが、普段から冷凍食品やお菓子類などの加工食品を口にする機会の多い人では、リンの過剰摂取が起こり、コーラを飲む事で骨への健康リスクが高まる可能性はあると思われます。

またコーラにはリン酸の他にクエン酸が含まれている他、リン酸やクエン酸そして炭酸水はそれ自体が「酸性」です。酸は金属を溶かす性質があるため、歯に含まれるカルシウムも例外ではありません。例えば虫歯では糖を餌にする菌が強力な酸を出し続け、これが歯のエナメル質を溶かす事で起こるのですが、コーラのような強い酸が口の中に長時間留まるような事があれば、同じように歯を脆くする可能性はあると思われます。

ちなみに口の中で分泌される唾液には、歯の表面にあるエナメル質を保護する作用(歯のエナメル質を修復する再石灰化を促す)作用があると言われています。この唾液は咀嚼(食べ物を噛む事)によって分泌されるため、つまりはよく噛んで食べるだけで歯を健康に保つ事ができるのです。逆に言えばよく噛まずに飲み込んで食べる人や、普段から口呼吸が癖になっていたり、鼻炎で鼻呼吸が苦しい人では、口の中が乾燥しやすく唾液の分泌量が少なくなり、それが歯の健康を損なわせる原因になる事があるという事です。そのようにして様々な理由で歯が酸に対して弱くなれば、コーラを飲むだけで歯が脆くなるという事はあり得ない事ではないと思います。ただしコーラを飲むだけで骨が脆くなる時点で既に他の要因が重なっており、決してコーラだけのせいではないですが。
2018年2月13日火曜日

どうして年を取ると腰が曲がるの?

骨は硬さと共に弾力性も持ち合わせていますが、それは年齢と共に劣化していきます。つまり外からの圧力によって変形しやすくなります。また横から見た時の真っ直ぐな姿勢は、背中やお腹の筋肉を使って維持されています。年を取るとそれらの筋肉がどうしても衰えてしまい、姿勢を真っ直ぐ維持できなくなります。これにより背骨にある一つ一つの骨の前側(横から見た時)が自分の体重によって押し潰される形になり、それが続く事で骨が変形し、背中が曲がっていくのです。これを防ぐには若い頃からお腹や背中の筋肉を鍛え続け、また年をとっても背中が丸くならないよう日常的に意識し続けるしかありません。
2017年9月16日土曜日

筋トレをすると身長が伸びなくなる?

筋肉に負荷を与えて筋肉の細胞が傷つくと、傷つく以前を上回るようにして修復が行われます。これによって筋肉は大きくする事ができるのですが、実は筋肉を修復する際には成長ホルモンの分泌が促進されます。また無酸素運動をする事によって作られる乳酸も、成長ホルモンの分泌のきっかけになると言われています。つまり筋トレに限らず筋肉を動かす事はむしろ成長ホルモンの分泌を促し、身長を伸ばすためのサポートになる可能性があるのです。

では何故「筋トレ=身長が伸びない」というイメージがついているのかについてですが、例えばモデルの人は足が長く見えると思います。あれは何故かというともちろん物理的に膝から下の骨が長い事も理由の一つですが、第一に足が細いという事が足を長く見せるための条件になっている訳です。よって逆にふくらはぎや太ももの筋肉を鍛えて太くすると、例え足の長い人でも足を短く見せる事ができるようになります。それによって必然的に身長も低く見えてしまいます。また身長が低い人の方が筋肉を鍛えた際の「筋肉と筋肉の境界」を目立たせる事ができます。その視覚的な効果はボディビルダーの大会でも見る事ができ、例えば日本のトップクラスのボディビルダーはその多くで身長が160cm台、高くても170cm前後だったりします。つまり日本人のマッチョはみんな身長が低く、また筋肉を大きくした事で身長が低く見えるので「身長が低い=マッチョ」というイメージが付いているのだと思います。もちろん筋トレを行う理由は様々で、見た目のコンプレックス(身長など)から筋肉を鍛えるという人もいると思います。

しかしそれらは全て視覚的な効果です。ここからは筋トレが実際に身長の伸びを悪化させてしまう理由を考えてみます。特に問題なのは「同じ成長ホルモンである事」「運動量に限らず他が疎かになっている事」「大きな負荷を与えて骨を痛めてしまう事」「運動前後のケアを怠る事」だと思います。

成長ホルモンというのは人によって分泌量に個人差があり、容量は限られている訳です。つまり身長を伸ばすために必要な成長ホルモンが筋肉の成長に取られてしまえば、身長の伸びが悪くなる可能性はあると思います。もちろん筋肉を成長させる際に成長ホルモンは増えるので、例えば高負荷を与えるような激しいトレーニングを行っているのに栄養が不足していたり睡眠が疎かになっている場合などに限られると思います。しかしその可能性はゼロではありません。また大きな負荷を伴うトレーニングでは筋肉はもちろん骨や靭帯などを痛める事があります。その怪我によって骨にある骨端線を損傷した場合、正常に骨が伸びなくなる事があります。更に、トレーニング後は疲労物質の蓄積が懸念されるため、ストレッチ・マッサージ・アイシング・睡眠・栄養摂取などを怠ればその怪我のリスクを高める事になります。怪我をしていて運動ができない期間が長くなれば、それも身長の伸びを悪くする原因になる事もあり得るでしょう。
2017年9月3日日曜日

関節を鳴らすと関節炎になる?

関節を鳴らす事を「クラッキング」と言います。クラッキングがどのようなメカニズムで起こるのかについては様々な説がありますが、一番有力とされている説では関節内で起こるキャビテーションが有力です。キャビテーションとは液体の流れの中で圧力差が生じ、それによって短時間の内に気泡の発生と消滅が起こる物理現象事を言います。すなわち「関節に物理的な力が加わった際、圧力の差によって滑液内に小さな気泡がいくつも生まれ、それらが弾ける事で音が出る。」というメカニズムです。

気泡同士は反発し合うため、泡と泡の間では何もない真空に近い空間も生まれる事になります。よってその気泡が弾けるとそこへ滑液が一気に流れるようにして動くため、蓄積していた老廃物なども流される事になります。それが快感にも繋がっていると言われていますが、気泡が破裂する際の衝撃と滑液の勢によっては軟骨など関節内にある重要な組織を傷つけてしまう事があります。それを繰り返せば関節は脆くなり、正常な曲げ伸ばしができなくなる可能性は否定できません。

またそのメカニズムでクラッキングを起こすためには物理的な圧力が必要ですが、その強さには注意しなければなりません。例えば力こぶを作るように肘を曲げていく際、ゆっくり曲げていくとある程度の角度以上には曲げられませんが、勢いをつけて曲げるとそれ以上に曲げる事ができます。つまり物理的な力の強さによっては「本来曲げ伸ばしをする事ができない範囲」まで動かしてしまう事がある訳です。つまりクラッキングを起こすために加える力によっては関節を痛める可能性は十分にあると思います。
2017年8月20日日曜日

牛乳を飲んでも骨粗鬆症は治らない?

骨は芯の部分が「コラーゲン」という蛋白質の一種でできています。蛋白質は様々な種類のアミノ酸が結合したものであり、そのコラーゲンを合成する際にはビタミンCが必要になります。またコラーゲンにはリン・カルシウム・マグネシウム・マンガン・ナトリウムと言ったミネラルが沈着しており、特にカルシウムの吸収を促すにはビタミンDやビタミンKが必要になります。更にそのビタミンDは紫外線を浴びる事で体内で、ビタミンKは腸内細菌によって作る事ができます。この他、蛋白質の正常な合成の妨げとなる活性酸素の増殖を抑えるため、ビタミンAやビタミンEも必要です。そして糖・蛋白質・脂肪の代謝を補助するビタミンB群、亜鉛、鉄、銅なども必要になります。一般的には「骨=カルシウム」というイメージが強いのですが、このように骨はカルシウムだけでは作る事はできません。

特に牛乳。牛乳と言えばカルシウムのイメージです。しかし牛乳自体の栄養価は低く、骨を作るために必要なビタミンB群、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンKなどのビタミンは殆ど含まれていません。ビタミンAが豊富に含まれている以外、ビタミンは穴だらけなのです。またミネラルに関しても、マグネシウム、鉄、亜鉛、銅などのミネラルはあまり期待できません。更に乳製品は一般的に脂肪が豊富です。牛乳は確かにカルシウムが豊富ですが、牛乳だけでカルシウムを摂取しようとすれば、脂肪過多になってしまう可能性もあります。その他、牛乳に豊富に含まれているとされる蛋白質も、カルシウム同様に元々の必要量が多いため、牛乳だけでは不十分です。このように「牛乳を飲む事が逆効果になる」とは言いませんが、牛乳に固執する必要はないと言う事ができます。

ちなみに骨粗鬆症の予防を考えてみると、例えば「骨ごと食べる事のできる小魚を食べる(ただしナトリウムが多いのでカリウムを含む植物性の食品も一緒に)」「蛋白質を豊富に含む肉・魚・卵・乳製品(いずれも動物性なので脂肪の少ないものを選ぶ)、及び大豆を食べる」「ミネラルを豊富に含む乳製品・甲殻類・海藻類・キノコ類・貝類・ナッツ類を食べる(ただし海藻類はナトリウムが多いので注意)」「ビタミンCを豊富に含む緑黄色野菜・果物を食べる(水分量が多いものは注意。毎食時・毎日少しずつ摂取)」「腸内環境を整えビタミンKを作る(ただし緑色野菜・大豆からも補給)」「太陽光を浴びてビタミンDを作る(ただし浴び過ぎると活性酸素が増える。体の内部からの抗酸化)」「睡眠習慣を整える(平日休日問わず決まった時間に寝起き、明るくなったら起き、暗くなったら寝る。その上で十分な睡眠時間を確保)」「運動を行い、骨や筋肉に適度な刺激を与える」「ストレス対策をする(楽しい事をする、受け止め方を変える等。抗酸化にもなる)」などの事が重要になるでしょう。