メッセージボード

※当ブログを応援して頂ける方はクリックだけでもお願いします→通販サイトAmazon

2017年9月16日土曜日

筋トレをすると身長が伸びなくなる?

筋肉に負荷を与えて筋肉の細胞が傷つくと、傷つく以前を上回るようにして修復が行われます。これによって筋肉は大きくする事ができるのですが、実は筋肉を修復する際には成長ホルモンの分泌が促進されます。また無酸素運動をする事によって作られる乳酸も、成長ホルモンの分泌のきっかけになると言われています。つまり筋トレに限らず筋肉を動かす事はむしろ成長ホルモンの分泌を促し、身長を伸ばすためのサポートになる可能性があるのです。

では何故「筋トレ=身長が伸びない」というイメージがついているのかについてですが、例えばモデルの人は足が長く見えると思います。あれは何故かというともちろん物理的に膝から下の骨が長い事も理由の一つですが、第一に足が細いという事が足を長く見せるための条件になっている訳です。よって逆にふくらはぎや太ももの筋肉を鍛えて太くすると、例え足の長い人でも足を短く見せる事ができるようになります。それによって必然的に身長も低く見えてしまいます。また身長が低い人の方が筋肉を鍛えた際の「筋肉と筋肉の境界」を目立たせる事ができます。その視覚的な効果はボディビルダーの大会でも見る事ができ、例えば日本のトップクラスのボディビルダーはその多くで身長が160cm台、高くても170cm前後だったりします。つまり日本人のマッチョはみんな身長が低く、また筋肉を大きくした事で身長が低く見えるので「身長が低い=マッチョ」というイメージが付いているのだと思います。もちろん筋トレを行う理由は様々で、見た目のコンプレックス(身長など)から筋肉を鍛えるという人もいると思います。

しかしそれらは全て視覚的な効果です。ここからは筋トレが実際に身長の伸びを悪化させてしまう理由を考えてみます。特に問題なのは「同じ成長ホルモンである事」「運動量に限らず他が疎かになっている事」「大きな負荷を与えて骨を痛めてしまう事」「運動前後のケアを怠る事」だと思います。

成長ホルモンというのは人によって分泌量に個人差があり、容量は限られている訳です。つまり身長を伸ばすために必要な成長ホルモンが筋肉の成長に取られてしまえば、身長の伸びが悪くなる可能性はあると思います。もちろん筋肉を成長させる際に成長ホルモンは増えるので、例えば高負荷を与えるような激しいトレーニングを行っているのに栄養が不足していたり睡眠が疎かになっている場合などに限られると思います。しかしその可能性はゼロではありません。また大きな負荷を伴うトレーニングでは筋肉はもちろん骨や靭帯などを痛める事があります。その怪我によって骨にある骨端線を損傷した場合、正常に骨が伸びなくなる事があります。更に、トレーニング後は疲労物質の蓄積が懸念されるため、ストレッチ・マッサージ・アイシング・睡眠・栄養摂取などを怠ればその怪我のリスクを高める事になります。怪我をしていて運動ができない期間が長くなれば、それも身長の伸びを悪くする原因になる事もあり得るでしょう。