
ちなみにストレスを受けた時には、セロトニン、ドーパミン、ノルアドレナリン、アドレナリン、成長ホルモン、グルカゴン、コルチゾールなど、様々なホルモンが分泌されています。特にこの内、セロトニンは太陽の光を浴びる事で分泌され、他のホルモンをコントロールして心身を活性化・安定化させたり、睡眠に必要なメラトニンの分泌のきっかけにもなっています。またセロトニンとメラトニンは入れ替わるようにして分泌されており、体内時計のような役割も果たしています。つまりストレスや自律神経の過敏さには、睡眠習慣の崩れが一つのきっかけとなる可能性があります。もちろんストレスそれ自体を減らしたり、受け止め方を変えたり、経験値を増やして慣れるなども重要です。
ただし脳内で分泌されたセロトニンが腸内に直接影響を与える事はありません。また腸内にもセロトニンは存在し、腸内の水分量を調節する役割があり、これが過剰になる事でそのような下痢を引き起こす原因になると言われていますが、この腸内のセロトニンが脳内に直接影響する事もありません。特にメディアでは「腸内のセロトニンを増やすと良い」とよく言われますが、実際には腸内のセロトニンは増えすぎても問題が大きい上、そのように脳と腸のセロトニンが互いに行き来する事はありません。