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2020年3月22日日曜日

そもそもドライアイとは?何故起こる?

ドライアイとは簡単に言えば「眼球表面の水分量が異常に減る事」を言います。別名「角膜乾燥症(かくまくかんそうしょう)」とも呼ばれます。

眼球の表面は通常とある分泌物に覆われています。それが「涙」です。涙は「瞬き」すなわち目を閉じたり開けたりする事で自然と分泌され、それを目の表面に覆わせ、表面が直接外気に触れないようにしています。またそれによっては例え眼球の表面に何かが付着したとしても、その涙によって洗い流す事ができ、常に眼球の表面を清潔に維持する事ができます。

しかし何らかの原因でこの涙の分泌量が減ったり、あるいは涙に含まれている成分のバランスが崩れると、そうして眼球表面を保護する事ができなくなり、例えば細菌やウイルスなどの異物が侵入しやすくなります。それによって様々な目に関する病気になる場合もあり、その最初のきっかけになる可能性があるのがこの「ドライアイ」という訳です。当然それが積み重なり、眼球それ自体が傷つけば、視力低下の原因にもなります。

まず重要になるのは生活習慣の改善です。例えばテレビやパソコン、スマホの画面を長時間見る事では、誰でも一時的に涙の量が減る場合があります。しかしそれだけではまだドライアイにはなりません。重要なのは、そのような生活習慣の積み重ねによる「瞬きの回数が少ない」という「無意識の内にする癖」が身についてしまう事にあります。それを改善するためには、長期的に生活習慣を見直していくしかありません。つまり一点を集中して見続けるような時間を減らし、それを毎日続けていくという事です。特に一点を見続ける事では、眼球の動きも少なくなり、これも涙の分泌量を減らす原因になります。時間を減らすと共に、意識的に瞬きをし、その上で時には上下左右に目を動かすようにしましょう。

また睡眠習慣の改善も重要です。涙は「目を開き続ける事」で分泌量が減る訳ですから、単純に睡眠時間を増やしてあげれば良いでしょう。ただし人によっては睡眠中に目が開いてしまう事があります。これは特に注意が必要で、十分な睡眠をとっていても、知らず知らずの内にドライアイを進行させてしまいます。これを防ぐためにはアイマスクをつけるか、目の周囲にある筋肉を鍛える必要があります。あるいは枕の高さや布団の硬さを調節しましょう。

尚、睡眠中は寝相によっても目が開いてしまう事があります。寝相には筋肉の柔軟性、ストレス状態、室温が大きく関係しており、それを改善する事も重要です。またこれは睡眠中には限りませんが、湿度もなるべく高い方が乾燥を防げるでしょう。特に風の強い日や乾燥しているような日に外出する場合、メガネを付けると良いかも知れません。もちろん定期的な水分補給も重要です(特に前述のように何かに集中する場合)。更に運動習慣により全身の血流を促し、目に血液・栄養・水分を送る事も重要になります。

その他、何らかの原因で、涙に含まれる成分の比率が変化したり、あるいは涙を分泌する涙腺が詰まったりする事でも、涙の安定性は損なわれ、眼球表面は乾燥しやすくなります。この原因は遺伝・ストレス・栄養失調の他、目に関する他の病気はもちろんの事、服用している薬の副作用が原因で起こる事もあるようです。心配ならば早めに眼科を受診しましょう。