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2020年3月14日土曜日

大豆製品を食べると胸が大きくなる?

大豆などのマメ科には「イソフラボン」という成分が含まれ、特に大豆では「大豆イソフラボン」と呼ばれます。この大豆イソフラボンは「ポリフェノール」の一種である「フラボノイド」の一種で、女性ホルモンの受容体に結合し、女性ホルモンに似た作用をもたらしたり、その受容体を活性化させ、元々存在する女性ホルモンの作用を高めてくれると言われています。この事から「植物エストロゲン」とも呼ばれます。

しかし大豆イソフラボンは、元々存在する女性ホルモン「エストラジオール」と比べると、強くても僅か1/25程度の効力しかないと言われています。また大豆イソフラボンの一部は腸内細菌によって代謝される事で、効力の高い「エクオール」という物質に変化すると言われていますが、これでも1/5程度の効力しかありません。更にその代謝を行う腸内細菌をそもそも持っていない人が殆どで、全体の3割しかいないとも言われています。このため大豆イソフラボンを摂取したからと言って、それがすぐに女性ホルモンに繋がる訳ではありません。当然バストアップにも繋がらない可能性があります。
もし大豆イソフラボンによる作用を高めたいのであれば、腸内細菌を増やしたり活性化させる事、すなわち食物繊維を摂取する事です。ただし食物繊維自体は身になりません。食物繊維ばかりに集中する事で、他の栄養素が疎かになってしまっては何の意味もありません。それは大豆も同じです。大豆は確かに栄養価が高く、大豆イソフラボン以前に食べるメリットがあります。しかし栄養価の高い大豆でも欠点はあります。大豆に固執する事で、他が疎かになっては意味がありません。更に大豆を食べる事ではそれだけで満足してしまい、食習慣以外の生活習慣が疎かという事も考えられます。生活習慣全体を見直すべきでしょう。

ちなみに大豆自体や大豆製品を食べる分には、大豆イソフラボンの含有量は少ないので、男性が食べても特に問題はないはずです。ただしサプリメントの場合、男性は避けた方が無難です。また女性も、そもそも前述のように大豆イソフラボンを摂取したからと言って、それがすぐに期待する効果に繋がる訳ではありません。サプリメントは基本的には不要でしょう。もちろん大豆自体の栄養価は高いので食べる意味は大いにあります。ただし豆乳と豆腐は栄養価が低いです。特に納豆とキナ粉がおすすめです。