
皮脂は脂肪などが材料となっています。そのため脂肪の元になる糖、蛋白質、脂肪の摂取量を抑える必要があります。ただしそれらは人体にとって必須の栄養素であり、食事を抑える事よりも重要なのは「糖・蛋白質・脂肪が効率良く使われる体の状態にしておく」という事です。そのためには食習慣だけでなく、運動習慣や睡眠習慣の改善も合わせる必要があります(もちろん栄養バランスは基本。油っぽいものはダメ。ただし極端な制限は良くない。自分にとって適切な量を見極める事)。
その内、運動はそれらエネルギーとなる物質をその場で消費する事ができる上、それを継続していけば、エネルギーを効率良く使えるように体が変化していきます。一方、激しい運動ばかりしていると肉体的・精神的に疲れていきます。睡眠をしっかり取り、活動と休息のバランスを取るべきです。特に睡眠ではメラトニンというホルモンが分泌され、これには性ホルモンの分泌を調節してくれる役割があります。運動と睡眠は必ずセット、もちろん食事と運動も必ずセットです。
尚、メラトニンはセロトニンから分泌され、セロトニンは太陽光を浴びる事で分泌、更にセロトニンはドーパミンやノルアドレナリンなどストレス反応に関わるホルモンをコントロールする役割があります。ストレスがニキビを悪化させる事はよく知られていますが、睡眠はそのストレス状態も改善してくれます。もちろん日頃から楽しい事をしたり、新しい事をしたり、あるいは物事の受け止め方や接し方を変えて、ストレスをコントロールする事も重要です。
ちなみに顔をゴシゴシ強く洗うと、角質表面の皮膚が剥がれ、それが毛穴をつまらせる原因になる事があります。また皮脂は元々角質表面を保護するバリアとしての機能があるため、全てを洗い落としてしまうと乾燥を招き、逆に皮脂の過剰な分泌が行われてしまいます。それでは余計にニキビが悪化してしまうでしょう。洗顔は決して擦らず優しく、毎日コツコツと行うべきです。