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2020年3月15日日曜日

コラーゲンを摂取しても意味がない?

コラーゲンは蛋白質の一種であり、様々な種類のアミノ酸から作られています。口から摂取した場合、アミノ酸まで分解されてから吸収され、必要な場所でコラーゲンに再合成されます。このため「コラーゲンを食べても意味がない」とよく言われます。

しかし実際には「全ての蛋白質がアミノ酸単体まで分解される訳ではない」という事が分かっています。特にコラーゲンは高分子のため、一部のアミノ酸が「ペプチド」という形になって運ばれ、そのまま必要な場所に届く事で、コラーゲンの合成に関わる酵素を活性化させる作用があると言われています。またコラーゲンにはプロリンやグリシンなど特定のアミノ酸が豊富に含まれています。このためコラーゲンを摂取する事では、少なくともそれらのコラーゲンを作るための材料を補給する事はできます。よって「コラーゲンを摂取する意味がない」と言い切る事はできないと思います。

ちなみにコラーゲンを豊富に含む食品としては、白子、豚軟骨、牛スジ、牛テール、鶏軟骨、鶏の手羽先、スッポン、白身魚(スケトウダラ他)、フカヒレなどが挙げられます。それらを定期的に食べると良いでしょう。またコラーゲンではそれを抽出した粉末があります。それを利用しても良いでしょう。その場合、パイナップルジュースなどに溶かすと良いと思います。パイナップルジュースには蛋白質を分解する酵素が含まれており、それによってアミノ酸の分子がバラけ、各アミノ酸の吸収を促す事ができます。

尚、コラーゲンと聞くと皮膚に多く存在するイメージですが、コラーゲン自体は人体にありふれた蛋白質です。皮膚だけでなく、靭帯、骨、軟骨、眼球、血管、腱、筋肉など、様々な組織に存在しており、それらの組織の構造及び機能を維持するために重要です。ただしコラーゲンを取るだけではコラーゲンはできません。その合成にはビタミンCが、代謝の補助にはビタミンB群や各種ミネラルが、またアミノ酸の酸化を防ぐビタミンAやビタミンEなども必要です。その意味では「コラーゲンだけを摂取しても無駄が大きい」という事は言えると思います。