
対処法としては「小まめに汗を拭く」「涼しい場所で汗を引かせる」「冷房を使ったまま寝る(睡眠時に無意識下で汗をかくため。ただし直接体に冷気を当てない事)」「患部を冷やす」「敢えて風呂に入って汗腺を開く(ただし長風呂は逆効果)」「風通しを良くする」「通気性の高い服を着る」「弱い市販のステロイド軟膏を塗る(難治性ではないので弱い塗り薬でもすぐに治まる)」等が挙げられます。
ちなみに「痒み」の原因は様々で、異物との接触の他、自分自身がきっかけになってしまう事もあります。汗疹もその代表的な症状の一つで、これは急激な気温・体温の変化と汗の排出が上手くできない事で起こります。更にそれを悪化させるのがストレスなどの心理的な要因、栄養・睡眠不足、血行不良・貧血などです。これらは汗疹に限らず「痒み」を引き起こしやすくし、皮膚疾患を悪化させると言われています。
尚、患部を掻いて赤くなるのは、皮膚の表面近くにある毛細血管が拡張され、血流が増えるからと言われています。その際、強く掻きむしるとその毛細血管が擦り切れ、血液の色がより強く出て赤色になります。場合によっては外へ出血するか、内側に内出血を起こしますが、そうして内出血を起こした場合、皮膚を通す事で青~紫色に見えます。血管内を流れる血液は皮膚が薄いと赤く見え、皮膚が厚いと青く見えるのです。