人間も含めた哺乳類では毛の生えた種が多い事から、おそらく我々哺乳類共通の祖先が毛を生やす遺伝子を持っていたのです。その遺伝子が現在まで残っているからこそ、我々にも毛が生えていると考えるのが自然です。
毛が存在する意味を無理矢理にでも考えてみると、例えば鼻毛や耳毛には空気中の異物を体の中へ入れないようにする防御の役割、眉毛には額から落ちる水滴などから目を守る役割や表情を作る役割、睫毛には異物から目を守る役割(一種の感覚器のようになっており、触れると反射で目を閉じる)があると思われます。また髪の毛では擦り傷や切り傷などから頭を守る役割、脇毛や股間付近の毛では臭い(フェロモン?)を増大する役割(その他では急所の保温や迷彩等)、背中・胸・腕・スネなどの毛は水などを弾きやすくする役割や皮膚感覚を増大する役割があると思われます。
ちなみに我々人類の祖先はかつては顔から体まで全身に毛が生えており、その毛が一部退化した際にたまたま残った部分が現在に至っているだけという説もあります。いずれにしろ、何故毛が生えているのかについての明確な理由は現在もよく分かっていないのです。
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