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2018年5月18日金曜日

アレルギーとアトピー・・・何が違う?

人間の体には特定の物質に対して抗体を作り、その物質が体の中に入ってきた時に備える機能が備わっています。それは体を守る「免疫反応」の一つであり、誰もが持っているものですが、特にそれが過剰に起こる事をアレルギーと言います。つまり本来は生物にとって必要不可欠なものですが、それが何らかの原因で過剰に起こると炎症などを必要以上に拡大させ、正常な細胞にまで悪影響を及ぼしてしまう事があります。

アレルギーでよく知られているものは、例えばアレルギー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、アレルギー性胃腸炎、食物アレルギー、蕁麻疹、気管支喘息などが挙げられます。尚、リウマチや円形脱毛症などのような特に自分に対する免疫反応は「自己免疫疾患」と呼ばれています。リウマチや円形脱毛症は「アレルギー」ではありませんが、アレルギーと同じく「免疫反応が過剰に行われた際に起こる症状」なのです。

一方、アトピー(アトピー性皮膚炎)はそのようなアレルギー反応が伴っているか否かには関係がなく、痒みの伴う湿疹・炎症・乾燥の悪化と改善を繰り返す病気の事を言います。アトピーの原因がアレルギーの場合には、その原因となるアレルゲンを除去または避ける事で予防したり、あるいはその場でアレルギー反応を抑える事で解決する事ができます。しかしアトピーの場合はアレルギーが原因とは限らず、その多くで原因が分かっていません。そのため痒みなどの症状を一時的に抑える事しかできず、またアトピー状態になると少しの刺激で過敏に反応するようになるため、「繰り返す」事を防ぐのが中々難しいというのが現状です。

尚、アトピー性皮膚炎を持っている人は「食物アレルギー=アレルギー体質」の場合が多いという特徴があります。皮膚というのはバリア機能があり、前述のように外より入ってくる異物から体を守る役割があります。しかしアトピー性皮膚炎を繰り返している人ではそのバリア機能が低下しており、外界から異物が体内へ入りやすくなっています。食べ物は通常口から入りますが、その食べた手で顔や腕を擦ったりすれば皮膚から体の中に入る事ができますよね。それが繰り返される事で体内に異物が入る頻度が高まり、その異物に対する抗体を作ってしまいます。そしていざその食べ物を食べた際に過剰なアレルギー反応が出る場合があるという事です。

特に幼少期のような免疫機能が未発達な年齢においては、アトピーに限らず皮膚疾患をしっかり治療しておくと、その後の食物アレルギーが出にくくなると言われています。つまり皮膚疾患を治療した事で皮膚のバリア機能が正常に働くため、体内に入ってくる異物の量を抑える事ができ、体内で必要以上に抗体を作らせないようにする事ができます。それが食物アレルギーの予防にも繋がるという訳です。ちなみに皮膚疾患の治療によってアレルギー項目が減少すれば、更に栄養状態を改善する事もできます。特に幼少期の栄養状態は将来的に身長の伸びにも影響する事があるため、自分の子を大きく育てたいのなら、まずは小さい内に皮膚疾患を根本から治療しておくという事が重要になります。