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2018年5月28日月曜日

乾布摩擦って何?実際効果ある?

乾布摩擦とは、タオルなどで皮膚表面を強く擦り上げ、実際に古い皮膚などを削ぎ落とし、新陳代謝を活性化させるというものです。特に皮膚表面への圧力によって毛細血管への血流を促す事ができ、一時的にではありますが体温上昇効果があります(摩擦で発生する熱によるものではないので注意)。また皮膚表面にある触覚を通じて知覚神経を刺激し、自律神経も活性化させる事ができると言われています。

ただし皮膚表面にある古い皮膚や皮脂などは本来「バリア」の機能を果たしており、それが急に取り除かれると外部から異物が入りやすくなります。特にアレルギー体質の人ではその異物に対する抗体を勝手に作ってしまう事があり、それがアレルギーの種類を増やしたり、症状を悪化させる原因になる事があります。また擦る際の強さによっては、皮膚の多くにある新しい細胞まで傷つけてしまう可能性があり、それが傷跡として残る事もあります。よってアレルギー体質・炎症体質・皮膚疾患のある人、あるいは元々皮膚の弱い人(特に体脂肪率の低い人)では、現在の症状及びこれから起こる症状を悪化させる可能性があるので注意しましょう。また地域によっては風邪を予防するなどとして子どもに行わせる習慣がある場合もあるようですが、決して全ての人に強制するべきものではありません。

尚、乾布摩擦を行うあの動作ですが、あの動作を行うためには背中の肩甲骨周囲にある筋肉が柔軟に動く必要があります。よってあの動作を日常的に行う事が、結果として肩コリの予防に繋がる可能性はあるかもしれません。