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2018年6月11日月曜日

ホクロの毛は何故濃くなるのか?

ホクロ(黒子)は正式には「母斑細胞母斑」または「色素性母斑」と言い、メラニン細胞(メラノサイト)が局所的に異常増殖してできた腫瘍の事です。もちろん腫瘍と言っても癌とは違って良性の腫瘍であり、それ自体に害はありません。またホクロに存在するメラニン細胞はメラニン色素を形成し、紫外線から細胞の損傷を防ぐ役割があります。そのメラニン色素の量によってホクロの色が濃くなり、それによって周囲に生える毛の色も濃くなっているのです。

尚、ホクロは年月と共に位置が移動したり、大きさが変わったり、色が変わったり、あるいは消えてしまったり、逆に増えたりする事もあります。ホクロについてよく言われるのが「ホクロに生えている毛を抜くと癌になる」「ホクロから皮膚癌(メラノーマ)に移行する」という事です。確かにホクロから皮膚癌に移行する可能性はゼロではありませんが、足の裏側に位置している事によって日常的に刺激されていたり、紫外線を浴びる事による影響の方が大きいとされています。足の裏側のように1日中皮膚を圧迫し続け、それを定期的に繰り返したりしなければ問題ありません。急激に広がったり、膨らんだり、色や形が変化したりしていなければ特に気にしないで良いでしょう。

ちなみにシミ(色素斑と言い、広くメラニン色素が沈着)やそばかす(雀卵斑と言い、色素斑がやや局所的に沈着)もメラノサイトが活性化してメラニン色素が増殖したもので、これも紫外線を浴びる事で増えていきます。ホクロは一旦できると消すのは難しいですが、そばかすはできても薄くしていく事が可能です。またどちらも予防するには気温や天気に関係なく日焼け止めを使う、日差しが強い時は少し厚めに化粧をする、UVカットの帽子・服・メガネなどを使う、直射日光と照り返しを避ける、窓にフィルムを貼るなどしましょう。尚、体内からはコラーゲンの合成及び抗酸化に関係するビタミンC、コラーゲンなど蛋白質の材料となる必須アミノ酸、そして同じく抗酸化に関係し皮膚や粘膜の健康維持に関係するビタミンA(レチノール・βカロテン)、糖・蛋白質・脂肪と様々な代謝に関係するビタミンB群とマグネシウム、抗酸化に関係し末梢血管の拡張を促すビタミンE、成長ホルモンの分泌に関係する亜鉛などの摂取が効果的です。