温泉には様々な「効能」とされているものがあります。これは「温泉に含まれる成分そのもの、による効果」というよりも、「シナジー効果によるものが大きい」と考えられます。
シナジー効果とは、複数の効果によって、それぞれの効果が増幅される事を良います。例えば温泉においては、水温による体温上昇効果(発汗、血圧上下動、血流増進、心臓の鼓動の上下動、呼吸の上下動等)、水温や炭酸などによる触覚を通じた効果(熱い、冷たい、圧迫感、ピリピリする、ヌルヌルする等)、蒸気や気化した物質による何らかの効果、皮膚・血管・筋肉・内臓などへの水圧による効果、浮力・匂い・雰囲気(旅館含め)・気温・水温・湿度などによる精神的な効果・・・などが挙げられます。
つまりそれらが合わさる事で、それぞれの効果が増幅され、それが効能として感じられている訳で、一つ一つの効果は特別なものではありません。またラジウム温泉のように微量な放射線があって、実際に体への影響がある場合、あるいはそのように気化した物質が実際に体の中に取り込まれる可能性もありますが、それらは「影響するほど強い場合、逆に健康を害してしまう可能性が高い」ため、今まで定期的にそれを利用できている時点で、その効果は大して強いものではありません。それもシナジー効果によるものが大きく、他の様々な効果がその効果を増幅して感じさせている可能性があります。尚、「効果が全くない」という訳ではないため、あくまで「きっかけ程度」に考え、過信はすべきではないと思います。
ダイエット・食事・栄養・運動・筋トレ・睡眠・健康法など、世の中で当たり前とされている事の中でも、特に「間違って理解されている事」について管理人独自の視点でまとめています。