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2017年1月22日日曜日

腹8分目ダイエットって効果あるの?

「食事制限をした方が長寿に良い」という点についてはその通りです。摂取カロリーを制限するような食習慣、あるいは飢餓状態に陥るほど食事の量を極端に減らした状態が続くと、長寿遺伝子と呼ばれる「サーチュイン遺伝子」が活性化されると言われています。このサーチュインというのは遺伝子の結合に関係する酵素の事で、これが活性化される事で細胞の寿命が伸びるとされているのです。

ただしそういった極端な食習慣を続ける事では免疫力が低下し、様々な病気になるリスクが高まります。滅菌室のような場所で暮らすのであれば別ですが、外出をする度に風邪を引いたり、生野菜や刺し身などを食べるだけですぐに食中毒のような症状が出るようになります。またそれだけで済めば良いのですが、食習慣は結果として睡眠や運動など日常的に行う他の生活習慣にも悪影響を与えます。それによって精神的にも不安定になり、体は問題なくてもストレスで心が蝕まれてしまう事もあります。そのような状態ではとても「心身が健康」とは言えませんよね。確かに「擬似的に飢餓状態を作ってそれを長期間続ける」事ができれば、サーチュイン遺伝子は活性化されるかもしれませんが、何事も突き詰め過ぎると逆効果になるだけです。

尚、「擬似的に飢餓状態を作る」というのは、実は基礎代謝が良い状態でも可能です。例えば筋肉質で基礎代謝が高い人では、普通の人よりも食べる量が多いのに「カロリーが足りない」という事が起こり得ます。つまり筋肉質の人は「全く食べない」というような極端な食事制限を考えなくても、筋肉が落ちない程度にまで食事をコントロールし、運動を行うだけで、それが結果として食事制限になっており、サーチュイン遺伝子を活性化させる事ができるのです。単なる腹八分目よりも、その意味での「腹八分目」の方が健康に良いと思います。