
よく言われているのが「焦げた食べ物を食べると癌になりやすい」という事です。確かに動物性・植物性問わず、何らかの食品を高温に加熱した際には、発癌性があるとされる物質(アクリルアミド、ヘテロサイクリックアミン、ニトロソアミンなど)が作られ、動物実験に限っての話ですが、実際に「変異原性(DNAに異常をきたす=癌細胞になる)」があるという事が分かっています。つまり「焦げ」を食べれば食べるほど、癌になるリスクは高まります。それに関しては正しいです。
ただし実際には「大量に食べなければ問題ない」という事も分かっています。実際にそうして発癌性のリスクが高まるのは、「数トンレベルの「焦げ」を毎日食べる」というような極端な例の話であり、通常そのような事は起こり得ません。そのため全く気にする必要はないと思われます。ちなみに苦味や渋味は他の味を際立たせる作用があります。焦げ単独では単に苦いだけですし、栄養的にも必要のないものですが、他の味と上手く合わさる事で「美味」に変える事ができます。