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2017年4月26日水曜日

そもそもカロリー制限すると何故痩せる?

カロリーとは「食品から得られるエネルギー」や「体で消費されるエネルギー」の単位の事を言います。特にエネルギーになるのは「糖」「蛋白質」「脂肪」の3つの栄養素の事であり、それを含む食品には必ずカロリーがあります。一方、その他のビタミンやミネラルに関しては体内ではエネルギーにならないのでカロリーはありません。

体で消費されるエネルギーよりも食品から得られるエネルギーの方が大きい場合、体内でエネルギーが余ってしまう事になります。余ったエネルギーすなわち体内で余った糖・蛋白質・脂肪は、時間をかけて消費・排出していかなければならず、どうしても「一旦、長期保存に適した状態」で体に蓄える事になります。それが脂肪です。「カロリーの高い食品をたくさん食べると太る」とよく言われるのは何故かというと、そのようにエネルギーが余った時に新たな脂肪として蓄積してしまうからです。

よって逆に外から得られるエネルギー、すなわち食事の際のカロリーを制限すれば、体内でエネルギーが余る事がなくなるため、新たな脂肪が蓄積する事を防ぐ事ができます。また外から得られるエネルギーが不足した場合、元々体にあった脂肪をエネルギーとして使うようになります。これが「カロリーを制限すると脂肪が減る=痩せる」事の理由です。

ただしカロリーを制限した時に得られるのはメリットだけではありません。実はカロリーを制限する事で痩せる方法では、脂肪だけではなく筋肉までもが落ちてしまい、基礎代謝すなわち「体の中で消費されるエネルギーの量が減る」という事が起こります。これは何故かというと、外から得られるエネルギーが不足した時、人間は「エネルギー消費の大きい筋肉を成長させる事」よりも「エネルギーを節約する」という事を優先させるからです。これは一種の生存本能とも言えます。長期間食べ物にありつく事ができない危機的な状況に陥った時、できるだけ長く生き延びよう、構成に遺伝子を残そうとするのは生物として当然の事ですからね。つまりそれが起こると筋肉の成長が止まるのはもちろん、逆に脂肪が燃えにくくなってしまう可能性があるのです。

これをできるだけ防ぐためには、筋肉が落ちない程度にはカロリーを確保しなければなりません。前述の通りエネルギーとなるのは糖・蛋白質・脂肪の3つですよね。つまり筋肉をできるだけ落とさないためには、糖・蛋白質・脂肪を摂取する事でカロリーを確保し、その上で体に蓄積した脂肪を減らしていくという事が重要になります。

具体的な方法を考えてみると、最も効率が良いのは「糖を制限し、逆に蛋白質と脂肪を摂取しカロリーを確保する」事です。糖を制限した際には糖よりも倍以上のエネルギーを持つ脂肪が重要なカロリー源になります。実は糖質制限中は脂肪を制限してはならないのです。逆に「脂肪を制限し、蛋白質からカロリーを確保、糖は運動分のみ摂取する」という方向でも一応脂肪を減らしていく事は可能ですが、そちらは元々筋肉量のある人や運動習慣のある人、あるいは自分で糖の適量摂取(その量を見極める事ができる程度の知識と経験がある事が条件)ができる人に限られます。