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2019年3月6日水曜日

たくさん汗をかけば痩せる?

人間は体温が上がると水分を体の表面に出し、それを蒸発させる事で熱も一緒に逃がし、体温を下げようとします。日常的に汗をかく習慣がある人ではその機能がよりスムーズであり、例え気温が高かったり、運動をして体温が上がったとしても、すぐに体温を一定に保つ事ができます。またそのような人では、体温が高くなった時にも自然と汗をかく事ができるので、熱中症などになりにくくなる他、余分な水分が体に蓄積しないため、浮腫も予防する事ができます。よって「体温調節機能を鍛える」という意味では、汗をかく方法は効果的だと思われます。

ただし「汗をかく=脂肪が燃焼する」とは必ずしも言えません。何故なら、体を動かしてエネルギーを消費していなくても、気温が上がり、体温が上がれば、自然と汗をかくからです。ですのでいくら体温を上げるような事をして、一生懸命汗をかいたとしても、運動が伴っていなければ残念ながら脂肪を燃やす事はできません。汗をかく事で「痩せた」「体重が減った」と感じる人もいるかもしれませんが、それは単に体に蓄積していた余分な水分が排出された事によるものです。そもそも体重は体全体の重さです。体重が減っても脂肪だけが減った訳ではありません。水が減ったのです。

特に皮膚や皮下脂肪は水を吸うと膨らみます。例えばボディビルダーなんかでは、コンテストの末期になると「水抜き」を行います。水抜きとは、体から余分な水分を排出し、脂肪をより薄く見せる調整法の事です。つまり体に余分な水分があると、それだけで脂肪が厚く見えてしまう訳で、そういう意味では、汗をかく事によっては「痩せているように見せる効果」はあると思われます。しかし汗をかくためには、むしろ水分やミネラルを積極的に補給しなければならず、ずっと水分を断つ訳にはいきません。すなわち汗をかく事による水分排出効果も、あくまで一時的なものであり、普段通り水分を補給したり、汗をかいた後の休息を取っていれば、また元に戻ってしまうでしょう。