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2019年2月26日火曜日

脂肪を減らそうとすれば必ず筋肉が減る?

まず聞きたいのは、何をもって「痩せた状態と言うのか」という事です。脂肪が減った状態を言うのでしょうか、筋肉が減った状態を言うのでしょうか、あるいは脂肪も筋肉も減った状態を言うのでしょうか、それとも骨格すら変わってしまうほど骨が痩せ細った状態の事を言うのでしょうか・・・と、まぁ最後は冗談として、おそらく皆さんが言う「痩せた状態」とは「脂肪が減った状態」の事だと思います。

しかし残念ながら「脂肪だけをピンポイントに減らす方法」というのは存在しません。脂肪を減らそうとすれば確実に筋肉も萎みます。何故脂肪を減らそうとすると筋肉まで萎んでしまうのかというと、これは筋肉を維持するためにカロリー(エネルギー)が必要だからです。筋肉を作るために蛋白質が必要という事はよく知られていますが、実は全体の食事量が減り、摂取カロリーが減ってしまうと、例え蛋白質を十分に摂取していても筋肉を維持する事ができなくなります。

何故、カロリー制限で筋肉を維持する事ができなくなるのかというと、摂取カロリーが減る事で、筋肉の蛋白質の合成に関与している酵素の活性が弱まってしまうからです。これは筋肉はそれを維持・成長・収縮させるために大きなカロリーを消費するため、その筋肉の成長を抑える事で、消費カロリーを節約し、必要最低限のカロリーだけで生きようとするからです。つまり脂肪などのエネルギーを「余計にカロリーを消費する筋肉ではなく、生命活動に必要な組織へと優先させ、節約しながら使う」ようになる訳です。その状態がいわゆる「省エネ状態」です。

その状態になると体重は減っていきます。しかし脂肪よりも筋肉が落ちるスピードの方が早く、確かに体重は減っていますが、脂肪ではなく筋肉が落ちています。またそうして筋肉が落ちた事で、その維持に必要だった糖・蛋白質・脂肪の代謝が低下、すなわち基礎代謝が低下します。その状態で「体重が減った=脂肪が減った=ダイエットに成功した」などと勘違いし、ひとたび食事の量を元に戻せば、元の体型どころか元の体型よりも悪化してしまうでしょう。それがいわゆるリバウンドです。

「食事の量を減らすようなダイエット」を行えば、確かに短期的には体重が落ちるかもしれません。しかしそのように食事制限をする度に筋肉が萎み、糖・蛋白質・脂肪の代謝が余計に悪化、元の体型に逆戻り・・・という感じで、長期的に見れば同じ事の繰り返しになってしまいます。新しいダイエット法にひたすら目移りするだけです。それはとても「痩せた」とは言えません。