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2017年8月24日木曜日

ヒジキやワカメなど海藻類は髪の毛に良い?

海藻類にはミネラルが豊富に含まれています。ここではコンブ(昆布)を例に挙げますが、コンブにはビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン、葉酸、ビタミンK、カルシウム、カリウム、ナトリウム、マグネシウム、亜鉛、鉄、銅、マンガン、ヨウ素などと言った栄養素が含まれています。また植物性なので食物繊維も豊富に含まれています。

一つ一つの栄養素を簡単に説明すると、ビタミンB1は糖の代謝、ビタミンB2は脂肪の代謝、ナイアシンは皮膚・粘膜の健康維持、葉酸は新しい細胞の合成、ビタミンKはカルシウムの吸収、カルシウムは骨、カリウムはナトリウムの排出、ナトリウムは水の保持、マグネシウムは様々な代謝と骨、亜鉛はホルモン分泌、鉄と銅は血液、マンガンは骨など、ヨウ素はホルモン分泌といった感じです。この内、髪の毛に関係していそうな栄養素をピックアップしてみると、ビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン、葉酸、カリウム、ナトリウム、マグネシウム、亜鉛、鉄、銅、ヨウ素となります。それぞれの栄養素の持つ効果を考えてみましょう。

まず、血糖値が高くなると細い血管が詰まりやすくなります。ビタミンB1は糖の代謝を補助してくれるので、それによって血糖値が緩やかになれば、血管が詰まりにくくなります。また糖は時間が経過すると脂肪として蓄積されてしまい、脂肪は皮脂の材料にもなります。つまりビタミンB1やB2があれば、脂肪の代謝が改善され、毛穴も詰まりにくくなります。続いてナイアシン。これは不足すると皮膚炎や口内炎などになりやすくなると言われている他、葉酸は蛋白質を新しく合成するために必要になります。一方、これらのビタミンB群はその一部を腸内でも作る事ができます。つまり食物繊維はビタミンB群の供給源になっています。

そしてカリウム。これにはナトリウム及び余分な水分の排出を促す作用があります。これにより血液循環が滞りにくくなります。ただし海藻類自体にはナトリウム(塩分)も多いため、カリウムは別の食品でも補う必要があります。また亜鉛は成長ホルモンの分泌やタンパク質の合成を促す作用があります。更に鉄や銅はヘモグロビンを作るのに必要で、末梢の細胞が酸欠になる事を防ぐ事ができます。この他、マグネシウムは様々な代謝を補助する酵素の材料として必要、ヨウ素は甲状腺ホルモンの材料になり、新陳代謝を改善します。

このようにコンブのような海藻類に含まれている栄養素は「頭皮及び髪の毛に良い」と言う事はできると思います。ただし海藻類には欠点もあります。蛋白質の材料となる必須アミノ酸、脂肪やコレステロールの代謝に関与する必須脂肪酸(α-リノレン酸等)、コラーゲンの合成に必要なビタミンC、蛋白質の代謝に関係するビタミンB6やB12、抗酸化作用のあるβ-カロテンとレチノール、末梢血管を拡張し抗酸化作用を持つビタミンEなど・・・実はこれらの含有量は少ないのです。つまり海藻類をたくさん食べたとしても、それで満足して他が疎かになっていては何の意味もありません。「海藻類だけでは髪の毛は作れない」という事です。