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2018年7月23日月曜日

プリン体で痛風に?多く含む食べ物は?

プリン体は食品の旨味成分の一つであり、核酸中に多く含まれています。この「核酸」というのは細胞に存在するDNA(デオキシリボ核酸)とRNA(リボ核酸)の事で、ここには細胞分裂のために必要な自分の遺伝子情報が詰まっています。プリン体は核酸が分解される際に作られるので、単純に細胞数の多い食品、及び細胞分裂が活発な組織に多く含まれているという事が言えると思います。

尚、「核酸」というのは我々の体にも存在しています。我々の体は古くなった細胞を壊し、新しい細胞に作り変える新陳代謝を常に繰り返しており、細胞が壊れる際にどうしても核酸が出てしまいます。その核酸は分解されてプリン体になり、更に分解されて尿酸になります。通常の尿酸は尿と一緒に体の外へ排出されますが、体内に蓄積して結晶化し大きくなるとそれが「痛風」の原因になる訳です。つまりプリン体を外から摂取すればそのリスクが増えるという事です。

プリン体・・・と聞くと、ビールなどのアルコール飲料に多く含まれているとされており、ビールを飲む事が痛風の原因になるとまで言われています。しかしそのようにプリン体は細胞に存在する成分なので、実際にはアルコール飲料よりも肉などの動物性の食品の方が多く含まれているのです。また「細胞」というのは植物にも存在するので、例えばキノコ類や大豆製品にもプリン体が比較的多く含まれています。つまりそれらを大量に摂取すれば、例えビールを飲んでいなくても痛風になる事があるという事です。

一方、「プリン体が少ない」という事を売りにしたアルコール飲料はよく目にしますが、そのように動物性の食品と比べるとそこまで多くはないプリン体を単に削っただけなので決して騙されないで下さい。そもそもアルコール飲料に含まれる「アルコール」は、プリン体の有無に関わらず尿酸値を上昇させてしまいます。つまりアルコールを大量に摂取すれば、いくらプリン体を避けても痛風になる事があるという事です。プリン体の少ないビールを選んでも、大量に飲んだら何の意味もありません。

もし痛風を避けたいのであれば、そのように大量飲食を避けると共に「細胞の老化」も防がなければなりません。細胞は酸化する事で老化します。これが前述しましたが抗酸化機能が正常に働くよう努力しましょう。