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2018年3月7日水曜日

使い捨てカイロはどうして温かいの?

燃料となる物質の温度が上昇していくと、次第に周囲の酸素と反応し熱や光を発するようになります。これを「燃焼」と言い、その時に出るのが火あるいは炎です。燃焼の時に起こるのは「酸化反応」で、これは対象物を酸化させ、より安定化した物質へと変化させる反応です。ただし物質を安定化させるには余分なエネルギーを外へ排出しなければならず、それが熱や光になるのです。

例えば木が燃える場合では木に含まれる炭素等が燃料となり、それが酸素と結合する事で燃焼し、余分なエネルギーが熱や光となって排出されます。使い捨てカイロもそれと同じで、鉄と酸素が結合する際に余ったエネルギーが熱となり、その熱を利用しているのです。ただし鉄が酸素と結合して錆びる(酸化鉄)際には通常はゆっくりと反応が進むため、生まれる熱はそう多くありません。また水がある事で鉄が酸素と結合する事でも錆びます(こちらは水酸化鉄)が、これもゆっくりと反応が進むため、我々が熱として感じる事は殆どありません。一方、使い捨てカイロではその反応を早める(酸素を取り込む炭、通気性のある袋、反応を早める塩と水、それを吸収する吸水剤、それを保持する保水剤、鉄粉等)事で熱の量を増やしているのです。